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風水における観葉植物の幸運効果
植物にも風水の効果があるのをご存知ですか?風水において植物は運気をアップするだけでなく、悪い気を吸収するパワーもあります。
風水とは、万物が持つ『気』の力を利用することで運気をあげるという環境学です。おまじないやゲン担ぎとは異なり、学問のひとつとして古代中国で誕生し6世紀頃に日本に伝わりました。人の運は、周囲の環境に大きく影響されますので身の回りの環境を整えて『気』の流れを良くするだけで運気がよくなり開運につながるという教えが風水なのです。
日本で最初に風水を取り入れたのは、一説によると聖徳太子と言われており、その当時は都市作り、寺社仏閣の建設、また戦の戦術に風水が利用され、「人」「方位」「時間」「季節」等々あらゆる環境を整えることで運気をあげようと考えられていたようです。現代の風水はその当時と比べると、だいぶ噛み砕いて解釈されるようになり、間取りやインテリアなど日常のちょっとした工夫で運気を上げたいという心がけが主流になっています。
開運のため環境を整える方法は色々ありますが、風水の中でも観葉植物をご家庭の日常生活に取り入れることは、とても手軽なうえ、効果が期待できると言われています。
その理由として、「大地に根を張る力」「太陽の光に向かって伸びる力」「水を吸収して成長する力」さらに「植物そのものが持っている生命の力」など、風水に良い観葉植物には、自然のパワーが凝縮されているからなのです。
自然の恵みやエネルギーを豊富に持つ観葉植物だからこそ、生活空間に取り入れるだけで、自然と調和した良い『気』が家中に流れ、運気のアップにつながるというのが観葉植物による風水の考え方なのです。
植物の葉っぱの形と風水
風水的に、観葉植物には「葉っぱの形」と「生える向き」によって、風水の「気」が決まり、置き方によって運気を高めることができます。
「細く尖った葉」は、鋭い気を発生させ、ベッドや椅子など人が長く居る場所の近くに置くのは避けましょう。反対に「丸い葉」は、穏やかで気を落ち着かせるので人のそばに置くとリラックス効果があります。
風水では「葉が上向き」の観葉植物は、「陽」の性質で、活発な気を発生させます。「葉が下向き」の観葉植物は、「陰」の性質、気を優しく静める効果があります。
このように風水においての観葉植物は、「陽」の気を発して運気を上げる力や、「陰」の気を発して悪い気を沈める力があるといわれています。
植物の置き場所と風水の効果
風水では家の中のそれぞれの場所に、独自の「気」があると考えられています。陰と陽はもちろんのこと、水と木といった性質も含めて、その場所に適した観葉植物があります。ただし、日光が当たりにくい場所もあるので、日陰になる場合は定期的に日光を浴びさせるのが枯らさないコツです。
玄関「悪い気の進入を防ぐ効果」
玄関は運気を招き入れる大切な入口です。風水における玄関は「気を迎える場所」「幸運の気が入ってくる場所」とされていますので、家中のどの場所よりも真っ先に環境を整えておくべき場所でもあります。理想的な玄関作りには「清潔」と「明るさ」、玄関を清潔に、そして明るく保つことで良い運気が入りやすくなります。
適しているのは悪い気の侵入を防いでくれる細く尖った葉の観葉植物や「陽」の気を持つ観葉植物です。
リビング「癒しと運気アップの効果」
リビングは家庭運に一番影響を与えるとても重要な場所です。理想的なリビングの環境とは、家族全員の癒しの空間となっていることしょう。何より整理整頓された居心地良い空間にすることがリビングの運気アップのポイントです。ただし、家電製品はよい気を乱す性質がありますので、それらを多く集めてしまうと、悪い気が充満しやすいと考えられています。
適しているのは、丸い葉や「陰」の観葉植物で、高さが1.5メートルくらいの大型を1鉢か、広さに合わせて小型~中型の観葉植物を3鉢ほど置けるといいでしょう。
トイレと浴室「精神を落ち着かせる効果」
トイレや浴室は湿気が多く悪い気が溜まりやすい場所で、金運や健康運に関係しているといわれています。なので精神を落ち着かせてくれる、丸い葉の観葉植物がおすすめです。
寝室「パワーの補充効果」
寝室は睡眠中に「運気を取り込んで貯める場所」と考えられ、居心地の良い寝室での良い睡眠が幸運な環境を作りあげる重要な場所とされています。
しかし、「陽」の観葉植物を置くと眠れなくなるので、リラックス効果のある「陰」や丸い葉の観葉植物がいいでしょう。風水での寝室の役割は、不足している『気』やその日に消耗したパワーを補充する場所ですので、リラックスできることを最優先に考えた観葉植物を置くようにします。
キッチン「強い気を中和する効果」
キッチンは、コンロなどの火の気と水回りの水の気を持っている場所ですので、風水ではその「火」と「水」の気に対抗できるのは、「木」だと言われています。キッチンに観葉植物を置くことは、強い気を中和する効果が期待できるので、「陽」の気をもった種類をえらびましょう。
ベランダ「運気の出入りを良くする効果」
ベランダは、玄関の次に運気の出入りが多い場所ですので、不要なものを置かずに清潔にしておくことが大切です。また、室内に比べると太陽の光や温度管理などが難しく、風水で枯れた植物を放置しておくことはよくないことから、定期的に確認するようにしましょう。ベランダに置くなら、アイビーやワイヤープランツ、ゴールドクレストなどがおすすめです。
机の上・デスク・書斎「勉強や仕事の効率を上げる効果」
勉強や仕事をする机の上には、小さめの観葉植物を置くのがおすすめです。過去には、仕事場である書斎は一家の稼ぎを担う人が働く場所ということで、きるだけ仕事の邪魔にならない大きさで、角が丸い木製のインテリアと一緒に飾るのがよいとされていました。今では、お部屋にあった好みのデザインでかまいませんが、サンスベリアやドラセナ、ユッカなどのミニ観葉植物を揃えてみてはいかがでしょうか。
植物の種類と風水の効果
観葉植物を生活空間に取り入れて、愛情を持って育てることで運気がアップし幸せを呼び込むと考えるのが観葉植物による風水です。そういう意味では、生き生きとした観葉植物であれば、どんな植物であっても全て吉とされています。ですが、植物の種類や特性によっては風水パワーが少しずつ異なるので、ここでは代表的な観葉植物の種類や特性と風水効果を説明していきます。
葉先の尖った観葉植物
ツンツンと先が尖った葉っぱの観葉植物は、鋭く強い「気」を放ち成長・発展・成功などのパワーを持つと言われています。そのうえ悪い『気』の侵入を防ぐ効果が非常に強く、玄関先や各部屋の出入り口に置くことで邪気を払い、厄除け・魔除けの効果が期待できます。鬼門と言われる北東や裏鬼門の南西に置くといいようです。
おすすめは、青年の樹(ユッカ)、ドラセナ・コンシンネ、ヒイラギなど。
丸みを帯びた葉っぱ、丸い形の観葉植物
丸みを帯びた葉を持つ観葉植物や、丸い樹姿の観葉植物は、「調和」をもたらす効果と金運アップ効果が特に強い植物です。人間関係の調和で運気アップを期待するならリビング、オフィス、お店など人が集まる場所がより効果的です。金運アップなら西や北西の方角がより効果的です。
おすすめは、パキラ、ベンジャミン、ガジュマルなど。
上へ伸びる観葉植物
上へ伸びる強いパワーのある観葉植物は成長・発展のシンボルです。仕事や勉強での「成長」「発展」「成功」を望むなら、オフィスやお店、勉強部屋のインテリアグリーンとして置くと、仕事運や勉強運アップになるとても人気の観葉植物です。開店・開業・新築祝い等のギフトにも縁起が良いと喜ばれます。上へ伸びるイメージは観葉植物そのものが上に伸びるものだけではなく、葉っぱが上向きに伸びるものも含まれます。
おすすめは、青年の樹(ユッカ)、パキラ、コニファーなど。
ハートの葉を持つ観葉植物
ハートの葉を持つ観葉植物は人間関係や恋愛運アップの観葉植物で、これもまた人気があります。それだけではなく、金運とも相性がいいと言われています。
恋愛運アップを求めるなら人間関係の運気を司る東南に飾るのがより効果的です。さらに、良縁や新たな出会いを求めるなら窓際や玄関に置くようにしましょう。金運アップでしたら西、北西、南の方角がより効果的です。
おすすめは、モンステラ、ハートカズラ、アンスリウムなど。
空気清浄作用の観葉植物
室内の空気をきれいにする作用がある観葉植物もあります。風水では生活空間を清潔に保つことで良い「気」が流れ、それが運気アップにつながるとの言い伝えがありますので、悪い『気』の浄化能力に優れ、魔除け・厄除け効果が期待できます。鬼門の北東や裏鬼門の南西、また玄関や各部屋の出入り口に置くのがよいでしょう。
おすすめは、サンスベリア、幸福の木、ポトスなど。
風水的にNGな観葉植物や注意点
トゲのある植物
風水ではトゲのあるサボテンは置かないようにしています。トゲのある観葉植物は、よい気と悪い気の両方を遠ざけると考えられているからです。どうしてもサボテンを飾りたいという方は、最近流通している、とげなしサボテンを飾るようにしましょう。
人工観葉植物(フェイクグリーン)
風水では、人工的に作られた観葉植物(フェイクグリーン)を肯定する派と、否定する派の両方の意見があります。フェイクグリーンの否定派は「生きているからこそ植物は気を発する」という考え方ですが、肯定派は「本物に劣るが、悪くはならない」という意見です。
どちらにするか迷ったときは、他の風水アイテムとの相性や関連性を考えながら、飾るかどうかは自分がどう思うかが重要です。
ガーデニングの風水に良い植物
庭でガーデニングをすると、大地の「気」を直に取り込んでバランスを整えてくれるので、運気が安定します。ベランダやテラスでガーデニングするのも運気に良い影響を与えますので、風水を取り入れた庭やベランダ、テラスで、良い流れの「気」を補給できるような環境を作ってみましょう。
恋愛運、結婚運を上げるガーデニング
恋愛運や結婚運を上げるには香りがポイントになりますので、ジャスミンやラベンダーなど香りの良いもので花が咲く植物が風水的におすすめです。
また、お庭の水まわりを汚くしていると、縁を悪化させたりトラブルを招いたりすることもありますので常に綺麗にしておくことを忘れずに。特に女性は水の性質を持ちますので、水まわりを綺麗にしておくことで、良い運気に繋げることができます。
注意点として、アジサイは水の気を吸収してしまうと言われており、独身の女性は、ガーデニングや室内の切り花として飾るのは避けましょう。
人間関係運を上げるガーデング
人間関係には葉が揺れて風を感じさせてくれるような植物が良いとされていますので、風通しが良い場所や風通しが良くなるように植えましょう。
健康運、家庭運を上げるガーデング
風水的に、健康運や家庭運を上げるには土の気を意識すると良いと言われています。そういう意味でも、土の気を吸収しやすい庭でのガーデニングが何より効果的です。
マンションにお住いの方は、部屋の中での風水に限られてしまいますが、大地に向かって葉が伸びる植物を選んで置くだけでも、風水の威力を発揮できるでしょう。
風水においておすすめの観葉植物は、アイビー、トラディスカンティアなどです。またベランダで、土の気を持っている陶器製のプランターで根菜類や実のなる植物などを育てると健康運アップに繋がります。
美容運を上げるガーデニング
美容運は基本的には見た目が綺麗で美しいものが良いとされていますので、美肌になりたいなら緑がたくさん茂っている植物を植えましょう。また、ダイエットしている人には、上に向かって伸びる植物がおすすめです。
最後に
観葉植物は生きていますので、場合によっては枯れてしまうことがあります。枯れてしまうと縁起が悪いように感じますが、風水では「植物が身代わりになって、悪い気を吸収してくれた」とか「弱っていた自分に植物自らが自然のパワーを与えてくれた」などと考えます。
観葉植物が枯れた場合には、いつまでも放置していると運気が悪くなる方につながるため、早めに新しい物に取りかえましょう。