インターホンに知らない人物が映ったら?9つの可能性と状況による対処法

インターホンに知らない人が映ると不安を感じるものです。しかしすべてが危険とは限りません。なぜ知らない人が訪れるのか、その理由と安全に対応するためのポイントを解説します。

インターホンをチェックすると見知らぬ人の姿が…

インターホンを押す女性の手

夜遅く、自宅のインターホンが鳴り、画面には知らない女性の姿…。思わずドアを開けそうになるかもしれません。しかし、知らない人が訪ねてくる理由はさまざまで、安全かどうかの判断は簡単ではありません。

インターホン越しに知らない人が訪れた場合、何が考えられるのかを正しく理解しておくと安心です。なぜ訪れたのか、その可能性について順番に確認していきましょう。

インターホンに知らない人が映る9つの可能性

インターホンに知らない人が映る理由はさまざまです。訪問の目的やその理由を詳しく紹介します。

1. 部屋や家を間違えている

アパートやマンションでは、部屋が似ているため訪問先を間違えることがあります。とくに友人宅を訪れる人や、宅配業者などに多く見られます。

部屋番号や階数を間違えてしまい、本人も意図せずインターホンを押してしまうのです。とくに急いでいる配達員や初めて訪れる人はこのような間違いが起こりやすいです。

2. 配達員や郵便局員などの訪問

インターホンに映る知らない人が、宅配便や郵便物の配達員の場合もあります。最近ではネット通販が普及し、顔なじみでない配達員が頻繁に訪れるようになりました。特に宅配業者が委託している個人配達員の場合は私服で訪問するケースもあります。

3. 訪問販売や勧誘の人

インターネットの契約や新聞、保険などの商品を売り込むために知らない人が訪問することがあります。ときには宗教や政治団体の勧誘の場合もあります。

特に、優しそうな女性を前面に出して訪問することもあり、「女性だから安全」と思い込んでしまう人もいるでしょう。しかし、性別で判断せずに、訪問の目的や身分を確認することが大切です。

4. ガスや水道、電気の検針や点検業者

ガスや水道、電気の検針員や点検業者が定期的な検査のために訪問することがあります。こうした業務を担当する人は地域や会社ごとに異なるため、知らない人が訪れるのも不思議ではありません。ただし、最近ではこうした業務を装い、詐欺や不正な契約を行う人もいるので、必ず身分証明書を確認しましょう。

5. 自治会や町内会の関係者

町内会費の集金や回覧板の配布、地域イベントの案内などで、自治会や町内会の人が訪れることもあります。地域の役員は交代制の場合が多いため、初めて会う人が訪問することがあります。事前の案内や回覧板で訪問予定を確認するとよいでしょう。

6. 国勢調査や役所の調査員

国勢調査や市役所・区役所など、行政による調査のために訪問する調査員もいます。こうした調査員は私服の場合が多く、一見すると判断が難しいことがあります。

ただし、本物の調査員は必ず顔写真付きの調査員証や腕章を提示する義務があり、玄関先で長時間の聞き取りをすることはありません。証明書を提示しない場合や、長時間居座る場合は注意が必要です。

7. 公共料金やNHK受信料の集金・督促

電気・水道・ガスといった公共料金の未払い督促や、NHKの受信料の集金で訪問する場合があります。こうした訪問は事前に書面で通知があることが一般的ですが、突然の訪問がないわけではありません。

正規の担当者は必ず所属企業の名前が入った身分証明書を提示します。身分証明書を提示しない訪問者は警戒が必要です。

8. 空き巣による下見や在宅確認

空き巣犯が住人の不在を確認するため、あえてインターホンを鳴らすことがあります。この場合、インターホンに応答すると「間違えました」と言いすぐ立ち去ったり、無言で立ち去ったりする特徴があります。不審に感じたら、その後再び訪問するかどうか注意深く確認しましょう。

9. ストーカーや嫌がらせ目的の訪問

ストーカー行為や嫌がらせ目的で特定の人を狙った訪問も考えられます。このケースは特に女性の一人暮らしの家で起こりやすく、訪問者が深夜や早朝など不自然な時間帯に訪れることが多いです。何度も繰り返し訪れる場合や、相手がドアの前で長時間待機している場合は、すぐに警察へ相談しましょう。

知らない人がインターホンに映っているときの対処方法

驚く警察官

知らない人がインターホンに映った際、慌てて対応してしまうとトラブルにつながることがあります。安全に対応するために、以下の方法を参考にしてください。

インターホン越しに目的と身元を確認する

まずインターホン越しに訪問の目的や相手の名前、所属している会社や団体名を必ず確認しましょう。正当な訪問であれば、この段階で明確な回答を得られるはずです。目的や身元が曖昧な場合は、それ以上応答せずに対応を終えましょう。

絶対にドアをすぐに開けない

どのような訪問であっても、身元と目的が明確になるまで玄関のドアを開けてはいけません。訪問者が女性であっても、制服を着ていなくても同様です。安全を確保するためには、インターホンや玄関モニター越しで対応することが基本です。

防犯カメラや録画機能付きインターホンの設置

インターホンに録画機能があれば、訪問者の映像を記録することができます。不審な訪問が繰り返される場合は、防犯カメラや録画機能付きのインターホンを設置すると安心です。また、録画映像があれば警察への相談の際にも役立ちます。

不審な訪問が続く場合は警察に相談する

何度も同じ人が訪問したり、深夜や早朝に訪問が続いたりする場合は迷わず警察に相談してください。早期の相談が被害防止につながります。緊急性が高い場合は110番、緊急ではない相談は「#9110」へ電話しましょう。

まとめ

知らない人が自宅を訪れると、不安や警戒心を抱くのは自然な反応です。しかし、怖がりすぎる必要はありません。訪問者を冷静に見極め、安全に対応できる方法を知っていれば、大半のトラブルは未然に防ぐことができます。

常に「相手の目的」と「身分」を冷静に確認し、少しでも不安を感じたら身近な人や警察へ気軽に相談することが、安全な暮らしを守る最大のポイントです。

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