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車の免許取得に上限年齢は定められていない
車の運転免許は、満18歳から取得することが可能です。そのため、早い人は17歳の終わり頃から自動車学校に入学し、18歳になる頃に運転免許を取得できるよう準備する人もいます。
一般的には高校を卒業する時期(18歳)から20代前半の間に運転免許を取得するケースが多くみられます。しかし、運転免許取得には上限年齢は設けられていないため、法律的には何歳になってからでも取得は可能です。
安全運転を確保するために特別処置がとられることも
運転免許取得の上限年齢は設けられていません。しかし、年齢が上がるにつれて、運転免許を取得する難易度が上がると感じる人は多くいます。
また、最近では高齢ドライバーによる問題点も浮上しているため、70歳以上の高齢者が運転免許を更新・取得する際には、高齢者講習が義務付けられていたり、75歳以上になると認知機能検査も受けなければなりません。
しかし、70歳を超えてから運転免許を取得することは、運転時に事故のリスクが非常に高まります。したがって、一般的には推奨されていません。
30代以上から車の運転免許取得する場合に注意したいこと
30代以上になると、車の運転免許を取得する際、どのような難しさが生じるのでしょうか。30代以上から車の運転免許を取得する場合に注意したいことをまとめました。
30代を超えると学科試験のための暗記に時間を要しやすい
20代の頃は、経済的にも時間的にも、また心身の余裕もある時期なので、車の運転免許取得に必要な試験を一発で合格する人が多くいます。しかし、30代を超えてくると、少しずつ記憶力や集中力が衰えていくため、学習効率が下がるという研究結果も。
また、他にも私生活や仕事などで多忙を極めている人も多く、車の運転免許取得のためだけに時間を割けません。
したがって、10代20代に比べると、30代を超えた人々は学科試験のための「暗記」科目に時間を要しやすい傾向があります。
反射神経や運動能力が低下し技能取得に時間がかかる傾向も
30代を超えると「最近疲れやすくなったな」「前よりも体の可動域が狭まっている気がする」と感じ始める人が増えます。これは、運動能力の低下や反射神経の衰えなど、身体的なさまざまな部分に衰えが見え始めていることが原因です。
これらの要因は車の運転にも大きな影響を及ぼすため、30代を超えてから新たに車の運転を始めようと考えている人にとって、技能取得に時間がかかる傾向が見られます。
合格までに時間を要すると費用負担が増額しやすい
紹介したように、30代を超えると記憶力低下に伴う学習効率の低下や身体的能力の低下によって、運転免許の取得に必要な試験を合格するまでに時間を要する可能性が高まります。これは年齢を重ねれば重ねるほど、合格率が下がりがちです。
合格までに時間を要すると、再試験に必要な費用がその幾度かかるため、10代20代の人たちに比べると費用負担が増加しやすい傾向も見られます。
また、再試験で合格できなかった場合、自動車学校の教習期限が切れてしまい、再び自動車学校に入学し直さなければならず、こちらでも高額な料金がかかることになるでしょう。
こうした理由を考慮して、30代以降に運転免許の取得を考えている方は、多めに予算を見積もっておくことをおすすめします。
再試験や自動車学校の入り直しでスケジュール調整が難しくなる
前述したように、30代を超えると試験の難易度が高まると感じる人が多いため、再試験や自動車学校の入り直しが発生する可能性も十分にあり得ます。
金銭的な問題もありますが、再び試験を受けたり自動車学校に入り直したりするためには、その分、時間も必要です。しかし、30代の多くは仕事が多忙を極めている時期なので、スケジュール調整が難しく、なかなか運転免許取得まで至りにくいという難しさもあるでしょう。
したがって、30代を超えてから運転免許を取得する場合は、スケジュールに余裕のある時期を見計らうことも大切です。
50歳を超えるとさらにハードルが高くなる傾向に
30代を超えると、徐々に記憶力や認知機能、身体能力が低下していきます。50歳を超えると、さらにその変化が顕著になり、以下の問題が運転免許取得の大きなハードルとなることも珍しくありません。
- 視力の衰え
- 体力の低下
- 記憶力が衰え学習効率が低下する
- 反射神経や運動能力が低下し、技能面の試験に合格しにくい
- 仕事や家庭、健康面とのスケジュール調整が難しい
- 周囲との年齢差に心理的不安を感じやすい
視力の衰えは一定基準を満たせなかった場合、免許取得が難しいケースも大いにあり得ます。他にも、30代40代よりさまざまな面で衰えが見え始める年齢なので、免許を取得するまでにさらに時間を要する人も多いでしょう。
また、自動車学校は周囲が10代20代と非常に若い年齢の人たちが大半です。そのため、周りに馴染めず心理的不安や負担を感じやすいという注意点もあります。したがって、今後車の運転を視野に入れている方は、50歳になるまでに運転免許を取得しておくべきでしょう。
車の運転免許はなるべく若いうちに取得するのが最善
いかがでしたか。車の運転免許は年を重ねれば重ねるほど、取得が難しくなります。なるべく20代30代、遅くとも40代前半までに取得することを心がけると、運転免許を取得しやすいでしょう。