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髪を濡れたままにするとトラブルが起きやすい
髪を洗った後、毎回ドライヤーを使って髪をきちんと乾かしていますか?
面倒だと感じたり疲れていたりすると、つい髪を乾かさずに寝てしまいがちですが、実はドライヤーを使わずに寝ることには多くのリスクが伴います。適切なドライヤーの使用を怠ることで、髪や頭皮に深刻なダメージを引き起こす可能性があるのです。
具体的にどのような問題が生じるのかを確認しましょう。
ドライヤーを使わないと起こる悪影響
髪を濡れたまま放置すると、さまざまなトラブルが発生しやすくなります。逆に言えば、ドライヤーをきちんと使用することで回避できる問題ばかりなのです。それぞれの影響を詳しく見ていきます。
1. 髪や頭皮に嫌な臭いが発生しやすい
髪を濡れたまま自然乾燥に任せると、生乾きの臭いが出やすくなります。頭皮と枕の間の湿った環境が原因で、雑菌やカビが繁殖するためです。
特に髪が厚くて乾きにくい人は、ドライヤーを使わないと翌朝まで湿ったままでいることもあります。適切にドライヤーを使えば短時間で乾燥させられるため、嫌な臭いの発生を防げます。
2. 頭皮の環境が悪化する可能性がある
濡れた髪は頭皮にも悪影響を及ぼします。頭皮が湿った状態のままだと、頭皮の常在菌バランスが乱れ、フケや脂漏性皮膚炎、ニキビなどの問題を引き起こす恐れがあります。
また、湿気が長く続くことで頭皮のかゆみが発生し、掻くことで炎症や傷ができることもあります。ドライヤーでしっかり頭皮まで乾かすことで、頭皮トラブルを回避できるでしょう。
3. 髪のダメージが蓄積しやすい
髪が濡れたまま寝ると、キューティクルが開いたままの状態になり、枕との摩擦で切れ毛や枝毛が増え、髪質が低下します。また、濡れた髪はタンパク質が脆弱になり、自然乾燥に任せると髪内部が傷つきやすくなります。低温設定でドライヤーを使用すると、髪の内部構造を保ちながら安全に乾かすことができます。
4. カラーやパーマの効果が弱まりやすい
カラーリングやパーマをした後の髪を自然乾燥すると、薬剤の効果が落ちやすくなります。これは髪が濡れてキューティクルが開いている状態だと、染料や薬剤が流出してしまうためです。
美容室でもカラーやパーマ後にドライヤーを推奨するのは、この色落ちやパーマの戻りを防ぐためです。ドライヤーを使うことで髪の表面を整え、カラーやパーマを長持ちさせることができます。
髪や頭皮の健康を維持するためにも、日々のドライヤー使用の習慣が重要であることがお分かりいただけたと思います。
髪の健康を保つための正しいドライヤーのかけ方
ドライヤーを使った方が良い理由はわかりましたが、実際には間違った使い方をすると、髪に負担がかかってしまうこともあります。ドライヤーをより効果的に使い、髪の健康を守るための最新の方法を解説します。
タオルドライで髪の水分を十分に取り除く
髪を洗った後は、まずしっかりとタオルドライを行いましょう。ただし、ゴシゴシと強く拭くと髪が傷ついてしまうため、吸水性の高いマイクロファイバータオルや柔らかい素材のTシャツなどを使って優しく髪を包み込むように水分を取り除くことが重要です。適切なタオルドライをすることで、ドライヤーを使う時間も短縮できます。
ドライヤーの設定温度は90℃前後が最適
ドライヤーの温風温度は、髪の健康を考えると90℃前後が理想とされています。最新のドライヤーでは、以前の120℃近い高温設定から低温化が進んでおり、髪への熱ダメージを大幅に軽減できるようになっています。また、髪の根元付近は約50℃、毛先部分は約60℃を目安に温度をコントロールすると、さらに効果的に髪を保護できます。
ドライヤーは髪から15~20cm離して使用する
ドライヤーを使用する際は、髪から15~20cmほど離して使うことを意識しましょう。また、風を一箇所に集中させず、ドライヤーを軽く振りながら風を髪全体に分散させるようにすると、髪への熱ダメージを最小限に抑えることができます。この方法なら、髪や頭皮を傷めることなく効率よく乾かせます。
最後に冷風を使って髪の表面を整える
髪が8割ほど乾いたところで、ドライヤーを冷風モードに切り替えましょう。冷風を髪に当てることで、開いていたキューティクルが閉じ、髪のツヤや手触りが向上します。さらにブラシを使って髪の絡まりを解くと、翌朝のスタイリングも楽になるでしょう。
毎日のドライヤーのちょっとした工夫で、髪の状態を健康的に保つことができます。疲れていても、髪を守るためにこの習慣を身につけましょう。
まとめ
疲れや忙しさで髪を乾かさず寝てしまった翌朝は、低温設定のドライヤーで冷風と温風を交互に当てながら優しくブラッシングして絡まりをほぐしましょう。気になる臭いや頭皮の不調を防ぐため、枕カバーを取り替えて清潔に保つことも重要です。
また最近では、頭皮の温度を自動で調整するセンサー付きドライヤーや、頭皮環境を整えるシャンプーなど、髪や頭皮への負担を軽減する便利な最新アイテムも多数登場しています。こうした新製品を上手に活用すれば、日頃のヘアケアをより快適で効果的に行うことができますよ。