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車のブレーキパッドとは
皆さんは車のブレーキパッドと聞いて、すぐにどこの箇所に取り付けられている部品が思い浮かびますか。
車のブレーキパッドは、ブレーキシステムを正常に作動させるために取り付けられている部品です。
具体的には、ディスクブレーキというブレーキシステムに使われるディスクローターを両側から挟み込む部品がブレーキパッドと呼ばれており、これにより、ブレーキを踏んだ時に正常にタイヤの回転を止めることができています。
ブレーキパッドは消耗品のため交換が必要
あまり気にしたことがなかったという人も多いブレーキパッドは、実は定期的に交換が必要な消耗品です。使い続けていると徐々に摩耗していき、正常にブレーキが働かなくなってしまいます。
車は定期的に車検などの点検を行ってもらう必要がありますが、その際、ブレーキパッドも一緒に点検してもらい、必要に応じて交換してもらいましょう。
ブレーキパッドを正常な状態で使い続けるためにも、ブレーキパッドの交換が一般的にどのくらいの時期に必要になるのかを把握しておくことも重要です。
車のブレーキパッドの交換時期は?目安を解説
では、ブレーキパッドの交換時期として、いつ頃が適切なのでしょうか。ここでは交換時期の目安を紹介します。
走行距離が5万キロを超えたら摩耗している可能性大
車が走行距離を5万キロ超えている場合、すでにブレーキパッドが摩耗している可能性が高くなるので、早めに点検してもらい、必要に応じて交換してください。
一般的に、1年で走行距離が1万キロに到達するドライバーが多いと言われています。したがって、前回ブレーキパッドを交換してから、または車を購入してから約5年を目安に走行距離を確かめてみましょう。
ブレーキを踏んだ時に「キー」と異音がする
ブレーキを踏んだ際、「キー」と甲高い音が聞こえませんか。車種によっては、ブレーキパッドが限界を迎えると「キーキー」という警告音が鳴るように製造されている車もあります。
また、ローターが摩耗しているときにも「キー」と金属が擦れるような音が鳴るので、ブレーキを踏んだ時に異音が聞こえた場合は、ブレーキまわりに異変が生じていると考えて点検してもらいましょう。
ブレーキをかけた時に効きにくいと感じる
ブレーキをかけた時、「以前に比べてブレーキを踏んでから停車するまでの距離が短くなった」「ブレーキが効きにくくなった気がする」とブレーキに違和感を覚えたら注意サインです。
すでにブレーキパッドやブレーキまわりが摩耗・劣化していることにより、ブレーキの効きが悪くなっている可能性があります。
ご自身で運転していても実感すると思いますが、この状態で運転を続けていると非常に危険です。早めにお近くのディーラーやカー用品店などに持ち込み、点検を依頼しましょう。
もしも異変を放置して乗り続けたらどうなるの?
もしもブレーキに異変を感じているにもかかわらず乗り続けてしまった場合、どのような危険性が懸念されるのでしょうか。
- ブレーキの効きが悪くなり事故のリスクが高まる
- ブレーキ回りが傷つき高額な修理が必要になる
ブレーキパッドが摩耗している状態で乗り続けてしまうと、ブレーキの効きが徐々に悪くなってしまい、ブレーキを踏んでから停車するまでの時間が長くなります。
つまり、ブレーキを踏んでもすぐには車が停まってくれないため、前方の車や歩行者などに衝突・追突してしまうリスクが高まるのです。
また、ブレーキパッドが摩耗している状態で放置していると、ブレーキまわりに負荷がかかり、傷をつけてしまう恐れもあります。修理費用が高額になりやすいので、早めにブレーキパッドは交換すべきでしょう。
ブレーキパッドはどこで交換できるの?
一般的にブレーキパッドはディーラーやカー用品店、整備工場など、自動車の点検を行ってもらえる場所で交換が可能です。
まずは車の点検を依頼して、ブレーキパッドを含む車全体の状態を点検してもらいましょう。その際、ブレーキパッドが摩耗している状態ならば、新しいものに交換してください。
自分で交換することは法律上では可能です。しかし、非常に難しい作業となるため、安全のためにもプロに依頼しましょう。
ブレーキパッドは走行距離5万キロ=5年程度を目安に交換を
ブレーキパッドは、一般的に走行距離を5万キロ超えると劣化している可能性が高まります。摩耗した状態で使い続けると、事故を引き起こす危険性も懸念されるので、早めに交換してください。