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出来上がったカレーがシャバシャバ…なぜ?
ちゃんと火を通しているのに、出来上がったカレーがシャバシャバ…。水っぽいカレーをごはんにかけると、ごはんにスーッと浸透してしまい、独特のとろみがないのでカレーの味や風味を楽しみにくくなります。カレーがシャバシャバに水っぽくなってしまう原因は、どのようなものが挙げられるのでしょうか。
カレーがシャバシャバに水っぽくなってしまう原因5選
カレーがシャバシャバに水っぽくなる原因は、以下のものがあります。
1.水分の調整が上手くできていない
カレーのとろみつけに、水分量は非常に重要なポイントを握っています。水分量が適切ではないと、思うようなとろみがつかなくなるので注意しましょう。
- 箱の規定量以上の水を入れた
- トマトなどの水分が多く出る食材を、ふんだんに使用しているなど
カレールーがとろみをつけることができる水分量には、限界があります。限界を超える水分量だととろみがつきにくくなるので、適切な調理工程を守っている場合、使用している食材や入れた水分量に間違いがなかったかをたしかめてみてください。
2.水分が沸騰している状態の鍋にルーを入れた
鍋にルーを入れるとき、火を止めてからルーを入れますよね。でも火を止めると、再度温める時間がかかるし、ちょっと手間という人もいるでしょう。また、火を止めて、まだ水分がぐつぐつ沸騰している段階でルーを入れる人もいます。
水分が沸騰している状態でルーを入れると、ルーがダマになって溶けにくくなり、ルーが溶けて全体にとろみがつく前にルーが糊化して固まるため、全体にとろみがつかなくなるのです。
3.煮込みの工程が適切ではない
カレーにとろみをつけるとき、ルーを溶かすだけでなく煮込みの工程も重要になります。
- 煮込み不足
- 蓋をして煮込んでいる
煮込み時間が不足していると、とろみはつきにくいです。また、蓋をして煮込むことで水分が上手く蒸発しないため、水分量が多い状態になりやすく、とろみがつきにくくなることもあります。
4.アミラーゼを含んでいる調味料を、適切でないときに入れている
アミラーゼを含む調味料は、以下のものがあります。
- はちみつ
- 味噌
- 醤油
- みりんなど
アミラーゼは酵素で、でんぷん質を分解する効果を持っています。カレーのとろみはでんぷん質が深くかかわっているので、でんぷん質を分解してしまうととろみはつきにくいです。
アミラーゼを含む調味料や食材を隠し味に使うときは、水を入れるタイミングで鍋に投入しましょう。20分以上に混むことで、アミラーゼはでんぷん質を分解する効果を失います。
5.お玉に口をつけて味見をし、そのまま継続して使用した
人間の唾液にも、上記で紹介したアミラーゼが含まれています。口を付けたお玉を使用してカレーを仕上げるというのも、不衛生です。口内の細菌がカレーの中で繁殖する原因にもつながるので、口を付けたお玉を再度カレーを作る鍋の中に入れるのは控えましょう。
カレーにしっかりとろみをつけるための対処方法
カレーにしっかりとろみをつけるためには、以下の方法を試してみてください。
- 規定量の水を使用する
- 水分量が多くシャバシャバになっているときは、蓋をせず煮込んで水分を飛ばす
- ちょい足し調味料は、水で具材を煮込むときに入れる
- 味見の際は、味見皿を用意する
- 水溶き小麦粉(片栗粉でも)を入れて、10分以上に混む…6人前で大さじ1が目安
- すりおろしたじゃがいもを入れる…火を止めて沸騰が落ち着いた段階で入れ、10分ほど煮込む
カレーのとろみ不足は、解消可能です。まずはルーを溶かして10分ほど煮込み、とろみ不足になっていないかを確認しましょう。
まとめ
カレーがシャバシャバになってしまう原因は、いろいろなものが考えられます。普段の調理工程や使用している食材の水分量などに注意し、とろみを補う方法を把握して、美味しいカレーを作りましょう。