『また自分語りか…』自慢する人の特徴と心理…なぜ止まらないのか

自慢する人の特徴や心理、自慢話が多い理由を詳しく解説します。職場や友人関係でうんざりしている人向けに、ストレスなく付き合うための効果的な対処法も紹介します。

なぜあの人はいつも自慢話をするの?

いつも自慢話ばかり聞かされると、精神的に疲れてしまいますよね。職場の同僚が毎回ブランド品をひけらかしてきたり、友人が過去の話ばかり繰り返したりすると、「またか」とうんざりしてしまうことも多いでしょう。

自慢ばかりする人は、周囲にストレスを与えることに気づいていない場合がほとんどです。なぜあの人は自慢ばかりするのか――実はそこには、本人すら気づいていない深い心理が隠れています。

この記事では、自慢する人の具体的な行動パターンを整理し、その心理背景を丁寧に解説します。また、自慢話を上手にかわし、無理なく付き合える具体的な対処法まで紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

自慢する人に見られる特徴

自慢話が多い人には、いくつかの共通する行動パターンがあります。ここでは、普段の生活でどんな振る舞いをするのか、具体的に挙げていきます。心理的な動機については後ほど触れるため、まずは行動の特徴をじっくりと確認していきましょう。

過去の栄光を繰り返し話す

「昔、営業成績が1位だった」と何度も同じ成功談を話す人や、「学生時代にスポーツで優勝した」と繰り返す人がいます。彼らは過去の栄光を話すことで周囲に尊敬されようとしていますが、聞かされる方は正直うんざりしてしまいます。

また、高齢者には特に過去の話ばかりする傾向が強く、「若い頃はモテた」や「昔は給料が良かった」など、昔の話題を延々と繰り返します。本人は楽しいのかもしれませんが、周囲からは「また始まった」と煙たがられてしまい、少しかわいそうにも見えてしまいます。

有名人や人脈を頻繁に話題にする

「知り合いが有名企業の役員で」とか、「この間、芸能人と食事をした」など、人脈自慢が多い人もいます。このタイプは、有名人や権威ある人物と自分が繋がっていることを強調し、自分自身の価値を高めようとします。

ただ、話題にされた有名人がすごいのであって、本人がすごいわけではありませんよね。それでも、自慢してくる人はなぜか得意げに語ります。人脈の話ばかりされると、相手の話に付き合う側も「自分とは世界が違う」と感じてしまい、距離感が生まれます。

ブランド品や高級品を見せびらかす

ブランドバッグや高級腕時計、高価な車などを持ち出してきては、周囲に自慢する人も多いです。「このバッグは○○万円したんだよ」や「この時計は限定品だよ」などと、わざわざ値段や希少性を強調する特徴があります。

このような自慢話を聞く側からすれば、単なる自己満足としか思えません。高級品を頻繁にアピールする人は、周囲の反応を見て優越感を感じています。しかし、本人の意図とは裏腹に、「お金の話ばかりする人」として周囲から避けられる原因になることも多いです。

他人より自分が優れていると主張する

何かと他人と比較して、自分のほうが上だと主張したがる人もいます。例えば、職場で「君より早く昇進したよ」と伝えたり、友人関係でも「私のほうが友達が多い」などといった具合です。

このタイプの人は、相手に対して対抗意識が強く、自分の優位性を示さないと気が済まない性格の持ち主です。こうした言動が多い人は、周囲の人間関係に無用な摩擦を生んでしまい、結果として孤立しやすくなります。本人は無意識かもしれませんが、受ける側は疲れるばかりですね。

難しい言葉や専門知識をひけらかす

会話の途中で難しい専門用語や知識をやたらと持ち出して、自分の賢さをアピールする人もいます。例えば、日常会話の中で急に経済用語や医学用語などを使って、「知らないの?」という顔をするタイプです。

仕事場では、「そんなことも知らないのか」と専門知識をひけらかす人がいますが、これは相手を下に見て優越感を得ようとする行動です。また、友達同士の雑談でも、自分の知識自慢ばかりしていると、相手は疲れてしまい、徐々に距離を置かれてしまいます。

知識は自分を高めるために使うものであって、他人を下げる道具ではありませんよね。

会話の中にさりげない自慢を混ぜる

「さりげなく自慢する人」は、露骨な自慢ではなく、遠回しに自慢を織り交ぜます。「この前の出張、ファーストクラスしか取れなくて」や「子どもがまた学校代表になっちゃって」などと、困ったふりをしながら、実際には良いことを自慢します。

こういった人の話を聞いていると、「結局自慢したいだけだよね」と感じてしまいます。しかし、本人は直接的に褒められることよりも、「さりげない表現」を使うことで自慢がバレにくいと思っています。実際はバレバレであり、周囲は意外と冷めた目で見ています。

収入や資産を頻繁に口にする

「最近年収が上がった」「不動産投資がうまくいって」などと、お金に関する話ばかりを繰り返す人もいます。経済的な成功や資産運用の話は、時には有益な情報ですが、そればかりを何度も聞かされると、相手は嫌気が差してしまいます。

こうした話題は、聞く側が興味を持っていれば良いのですが、あまり頻繁だと、単に自己満足のための自慢話に聞こえてしまいます。また、相手を羨ましがらせようとしていることが見え透いてしまうため、周囲は次第に距離を置いてしまうでしょう。

自分の子どもの話ばかりする

「うちの子は成績優秀」「スポーツで表彰された」と、自分の子どもの話題を頻繁に出す人もいます。こうした親は、「子どもの成功=自分の成功」と感じており、周囲からの評価を得ようと必死になっています。

子どもの話をすること自体は悪くありませんが、毎回子どもの自慢ばかりされると、相手は返答に困ります。聞いている側からすると、自分には関係のない話が延々と続くため、会話が苦痛になってしまいます。結果的に、「また始まった」と敬遠されてしまいがちです。

実際の出来事を大げさに伝える

少し良いことがあっただけで、「ものすごく大成功した」と話を盛ってしまう人もいます。例えば、「社長に少し褒められた」程度なのに、「社長に絶賛されて昇進が決まったかもしれない」と話を大きくする人です。

こうした誇張は、一時的に注目を集めることができますが、繰り返すと信用を失います。周囲が真実に気付いた瞬間、一気に評価が下がってしまいます。「話を大きくする人」は、最終的に話を信じてもらえなくなり、本当に良いことがあったとしても、相手に疑われてしまいます。

すぐ自慢する人の心理

自慢話が多い人の行動パターンを見てきましたが、次は、そうした人たちの心理的背景を掘り下げてみましょう。表面的な行動の裏には、本人も気づいていない深い心の動きがあります。ここを理解すると、自慢話をする人の行動にも少し共感できるかもしれません。

人に認められたい・褒められたい

自慢する人が最も強く抱えている心理の一つが、「人から褒められたい」「認められたい」という承認欲求です。これは、「自分には価値がある」と他者に認めてもらうことで、自分の存在価値を確認しようとする心理です。

こうした人は、自慢することで自分への肯定的な評価を求めます。「すごいね」「素晴らしいね」と周囲から言われることで、自分の価値を確かめ安心します。しかし、自慢で一時的に満たされても根本的な自己肯定感が低いため、結局は何度も自慢を繰り返すことになってしまいます。

他人より上でありたい

「他人より優位に立ちたい」と思う心理も、自慢話をする人には強く働いています。この心理が強い人は、周囲の人と比較して常に自分が優位でないと落ち着きません。負けることが許せない、という心理的なプレッシャーも感じています。

「友人より良いものを持ちたい」「同僚より早く昇進したい」という競争意識が強く、自慢を通じて相手を下に見ることで、自分の優位性を実感します。自慢は、他人より自分が優れていることをアピールする最も手っ取り早い手段なのです。

自分の存在を強くアピールしたい

自慢話を繰り返す人の中には、単純に注目を集めたい、目立ちたいという心理(自己顕示欲)が働いている場合もあります。特に、目立つ機会が少ない環境や、孤独を感じている人にこの傾向が見られます。

彼らは周囲から忘れ去られたり、存在感が薄くなったりすることを極端に恐れています。自慢話をすることで、「私はここにいるよ」と自分の存在をアピールし、自分が注目されていると感じて安心します。しかし、注目を浴びたいがために繰り返す自慢は、周囲にとっては「うざい」と感じられ、逆に距離を取られる結果となります。

実は自分に自信がなく不安を抱えている

自慢をする人の中には、自信のなさや強い劣等感を抱えているケースもあります。自分に対する不安や劣等感を隠すために、あえて自慢を繰り返すのです。表面的には強気に見える人ほど、内面では大きな不安を抱えていることも多いです。

このタイプは、自慢によって自分自身を励まし、「自分は大丈夫だ」と安心したい心理があります。しかし、不安を隠すための自慢は、繰り返すたびに自己肯定感を下げるという逆効果を生んでしまいます。周囲もやがてその心理に気づき、「この人、かわいそうだな」と感じることも少なくありません。

自慢話が多い人とのうまい付き合い方・対処法

自慢話が多い人の心理がわかったところで、次は具体的にどう接すれば良いかを見ていきます。職場や近所付き合いなどで避けられない関係にある場合は、上手な付き合い方を知ることでストレスを減らすことができます。

真剣に受け止めずに聞き流す

相手が自慢話を始めても、「そうなんですね」と軽く聞き流すことが重要です。真剣に受け止めてしまうと疲れてしまうため、「へえ、すごいですね」と表面的な相槌を打つくらいで十分です。

ここでのポイントは、「相手の話の内容に深く踏み込まないこと」です。例えば、「年収が上がった」と言われても、「へえ、良かったですね」程度で流しておけば、相手も話がそれ以上膨らまず、早く収束します。上手く聞き流すことで、自分の心の負担を減らすことができます。

会話の話題を上手に変える

自慢話が始まったら、自然に話題を切り替える工夫をしましょう。たとえば、「この時計、限定品で高かったんだ」と言われたら、「へえ、時計といえば新しくできたショッピングモールに時計屋さんがあったよ」と話題を少しずらすのが効果的です。

話題を切り替える際は、自慢話を否定せず、あくまで自然に別の話題を提供するのがコツです。相手の話を否定してしまうと不機嫌にさせてしまうので、あくまでも肯定的な雰囲気を保ちながら話を変えるとよいでしょう。こうすると相手も不快感を覚えず、話題を切り替えることができます。

控えめなリアクションをとる

相手が自慢してきたとき、あまりにも感心してしまうと、相手は「この人なら自慢話を聞いてくれる」と感じ、ますます話が止まらなくなります。ですので、適度に控えめなリアクションを心がけるのが良いでしょう。

例えば、「子どもが受験で成功した」と言われても、「それは素晴らしいですね!」と盛り上げずに、「そうなんですか」と軽く頷く程度にします。控えめな反応は、自慢話が好きな人にとって期待外れであり、相手もそれ以上の自慢を続けにくくなります。この方法で徐々に相手は自慢話を控えるようになるでしょう。

自慢話に振り回されないための考え方

自慢する人に振り回されないためには、考え方を少し変える必要があります。まず、相手の自慢話を個人的に受け止めないことが重要です。相手の話はあくまでも「自己満足」であり、あなたを意識して傷つけようとしているわけではありません。

また、自慢話をする人は「かわいそうな人」と考えるのも一つの方法です。心の中に自信がなく、自慢話でしか自己表現できない人だと考えれば、ストレスを軽くできます。適度な距離感を保ちながら、「自慢する人は嫌われる」という事実を反面教師として、自分は謙虚な姿勢を心がけましょう。

自慢する人を反面教師として活かす

自慢する人の存在はストレスに感じることもありますが、ポジティブな視点で捉えることもできます。たとえば、「この人のように自慢話ばかりするのはやめよう」と決意する機会にできます。

また、自慢話が人間関係にどんな悪影響を与えるかを間近で観察することで、自分の振る舞いを改善するきっかけにもなります。「自慢話は周囲を疲れさせ、孤立させる」と実感すれば、自然に他人に共感できる謙虚さが身につきます。

自慢する人との出会いを単なるストレスとして終わらせず、自分の人間性を高めるための良い教材として役立ててください。

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