冷めきった夫婦関係…『仮面夫婦』と自覚しているのは何パーセント?年代別の割合や実情、解決するための方法とは?

世の中には、あからさまに仲が悪いわけではないけれど、家の中では会話のない『仮面夫婦』が一定数以上います。では、どのくらいの割合で「自分達は仮面夫婦だ」と自覚しているのでしょう。また、仮面夫婦の関係を解決する方法はあるのでしょうか。

冷め切った夫婦関係『仮面夫婦』の特徴とは

皆さんは「仮面夫婦」という言葉をご存知ですか。世間から見ると仲が悪そうには見えない夫婦が、実は家の中では全く会話もなく、冷め切った夫婦仲となっている状態を指します。

仮面夫婦であるという自覚を持っている人は意外と多くいますが、中には「もしかして仮面夫婦なのかな?」と思いながらも特に気にせず過ごしているという人もいるようです。

  • 夫婦間での会話がほとんどない
  • 配偶者に対して愛情が冷め切っている
  • 休日は別々に過ごし、食事は別々にとる
  • 家の外では仲が良さそうに振る舞う
  • 家事や子育ても表面上は協力して行う

仮面夫婦には上記のような特徴があります。2〜3点、心当たりのある方は、仮面夫婦に該当していると考えましょう。

仮面夫婦と自覚があるのはどのくらい?年代別の割合も紹介

では、実際に仮面夫婦は全体のどのくらいの割合でいるのでしょうか。また、仮面夫婦と自覚のある夫婦の割合はどのくらいなのでしょうか。その実情を、ある調査をもとに解説していきます。

仮面夫婦と自覚があるのは全体の約2割ほど

30歳から45歳の既婚女性を対象に「自分達は仮面夫婦だと思いますか」と質問したところ、約2割にも上る女性が「仮面夫婦だと思う」と回答していることが判明しました。

しかし、その中には調査に協力している中で「あれ?うちってもしかして仮面夫婦なのかも?」と薄々感じていたことが顕著に現れ、「はい」と回答したという人もいます。

つまり、仮面夫婦として約2割の人が自覚しているものの、実際に日常生活の中で「仮面夫婦かも」と問題を深刻な事態として捉えている人は少ないと思われます。

結婚年数が長くなるほど仮面夫婦の割合が高くなる

次に、年代別に仮面夫婦の割合を見てみましょう。

20代から30代と結婚年数が比較的短い世代では、23.5%と調査結果が出ています。これは、仮面夫婦と自覚のある人の割合と近いため、この世代の夫婦は「結婚年数が短いのに会話がない」と問題を深刻に受け止めている夫婦が多い傾向にあるようです。

続いて40代になると、仮面夫婦の割合は29.5%と3割近くに上ります。

40代に入ると子どもも少しずつ成長し、中にはすでに手がかからなくなる年頃になるご家庭も増えるでしょう。すると、より夫婦間での会話のなさをヒシヒシと感じるようになり、仮面夫婦になってしまうご家庭が増加するようです。

最後に、50代以上の熟年夫婦の場合、自覚があると回答した割合は18〜19%と非常に低い結果が出ていますが、実際に調査してみると、約3割もの夫婦が仮面夫婦化していることが判明しています。

これは、50代以上の人たちに「仮面夫婦」という概念が広まっていないことが原因だと思われるため、実際はより多くの夫婦が仮面夫婦化している可能性があると考えられます。

仮面夫婦になる主なきっかけや原因は?

結婚したばかりの頃は仲の良かった夫婦が、なぜ仮面夫婦になってしまうのでしょうか。仮面夫婦になる主なきっかけや原因は以下の通りです。

  • 出産・育児
  • 時間のすれ違い
  • 不倫
  • 日々の不満の積み重ね
  • 価値観の違い

仮面夫婦になるきっかけとして、最も多いきっかけが子どもの出産でした。子どもを出産することで生活スタイルがガラッと変わり、考えなければいけないことも増えます。

話し合いを重ねているうちに相手との価値観のズレに気づき、喧嘩が増え、徐々に口数が減って仮面夫婦になってしまった……というケースが多いようです。

さらに、近年は共働き夫婦が増えているため、時間のすれ違いにより、そもそも会話する機会がなかなか取れないという実情も。

長年結婚生活を続けている夫婦の場合は、年々日々の不満が積み重ねられていき、徐々に会話することも鬱陶しくなり、仮面夫婦となってしまっている夫婦が多い傾向にあるようです。

仮面夫婦でいることが辛い…解決方法は?

仮面夫婦でい続けることにストレスを感じている人はもちろん、不満を感じていない人も、このままでは子どもが成長してから離婚に至る恐れがあります。

仮面夫婦問題は表面に問題が現れにくいため、解決が難しい傾向にありますが、日々のコミュニケーションの積み重ねが何よりも大事です。

  • 何気ない挨拶や会話から少しずつ声をかけてみる
  • 未来のことについて相談する機会を増やす
  • 子供を交えてコミュニケーションをとる機会を増やす
  • 自分の配偶者への態度も見つめ直す

何気ないコミュニケーションの一環ですが、こうした日々の何気ないやりとりを少しずつ意識的に増やしていくことで、最初はぎこちなかった空気感が和やかになり、会話が増えるきっかけとなることが多く見受けられます。

自分達だけで解決が難しい場合は夫婦カウンセリングも

長年、仮面夫婦として過ごしてきた夫婦や、原因がわからず仮面夫婦になってしまっている夫婦の場合は、自分達だけでは解決が難しいケースも多いです。

その場合は、カウンセラーなど第三者を交えて、原因を探り、解決に向けてどのように努力すべきかを話し合ってみてはいかがでしょう。自分達だけでは見えなかった問題点が判明しやすく、解決に向けてプロによる客観的な意見がもらえるので、解決に向かいやすくなります。

仮面夫婦問題は解決が難しい…第三者を交えて会話も効果大

仮面夫婦問題は他人事ではありません。自分達は大丈夫だと思っていても、実は配偶者は仮面夫婦だと悩んでいるケースもあります。少しでも仮面夫婦かも……と不安を抱いたら、日常的に対話するように意識し、必要に応じて第三者を交えて話し合いの場を設けましょう。

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