目次
ゴーヤの保存方法
ゴーヤを保存するにはどういった方法があるのでしょうか。保存方法を紹介します。
冷蔵保存
ゴーヤはワタや種の部分が一番傷みやすい部分。ゴーヤが手に入ったら、すぐに下処理をするのがおすすめです。ゴーヤを冷蔵保存する手順は、まず縦半分に切って種やワタをスプーンなどでくり抜いておきます。
切り口にはキッチンペーパーをかぶせた後、全体をラップで包んでおきましょう。切り口が下になるようにし、冷蔵庫の野菜室に保存すれば完了です。
冷凍保存
ゴーヤは冷凍保存できます。下処理をしてカットしておけば生のまま保存ができるのです。手順としては、まず縦半分か横半分に切り、種やわたをスプーンでくり抜く。使いやすい厚さに切ったのち、そのままか1分くらい水にさらします。
水にさらした後は、水気をよく拭いてフリーザーバッグに入れ密閉し冷凍庫で保存しましょう。苦味が気になる時には、切ったあとに下ゆでをしたり塩で揉んでから冷凍保存することも可能です。料理の際には、凍ったまま使えるので便利です。
ゴーヤの保存期間
保存したゴーヤはいったいどのくらいもつのでしょうか。ゴーヤの保存期間について説明します。
常温保存
ゴーヤは常温での保存ができます。常温で保存すると2日くらいはもつようです。しかし、夏場など気温が30度ぐらいになると、時間とともに熟してしまい黄色く変色する場合も。
常温で保存する場合は新聞紙などで包んで、茎が付いていた部分を上にして立て、出来るだけ涼しい所で保存してください。
冷蔵保存
冷蔵保存では、冷蔵庫の野菜室で約1週間から10日もちます。ゴーヤを縦に半分に切り、傷みやすい種とワタをきれいに取り除き、新聞紙やキッチンペーパーなどに包み、ビニール袋やラップできっちりと覆って保存します。
冷凍保存
冷凍で保存する場合は、約1カ月もつと言われています。ゴーヤを半分に切って中の種とワタを取り除き、好みの厚さにスライス。
水にさらした場合はよく水分をふき取って冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて保存します。軽く茹でるなど、火を通したゴーヤでも冷凍保存することができます。
ゴーヤを調理して保存する方法
ゴーヤの保存方法には、調理して保存する方法もあるようです。その調理法を紹介していきます。
つくだ煮
つくだ煮は、古くから親しまれてきた日本の保存食。ゴーヤを使ったつくだ煮のつくり方を説明します。ゴーヤは3本用意し、種とワタを取り除き、8ミリほどの厚さにスライスします。
鍋に、しょうゆ1/2カップとみりん1/2カップ、酢50cc、砂糖50gを入れ、切ったゴーヤを煮ます。火加減は中火で、煮汁がなくなるまで煮ていきます。仕上げには、削り節やいりごまを適量まぶして完成です。
ピクルス
ゴーヤはピクルスにして保存することもできます。苦みと酸味が食欲を刺激してくれます。ゴーヤ2本は、縦半分に切って種とワタをきれいに取り出します。そのあと横に半分に切り、縦長のスティック状にカット。
切ったゴーヤは、塩小さじ1/3を加えよくもみ込みます。10分程置いて水分が出たら、ふきんに包んで水気を絞ります。次に酢100cc、水50cc、きび砂糖大さじ2、塩小さじ1/2を混ぜ、ピクルス液を作ります。
深めの瓶にゴーヤと昆布を並べて入れ、上からピクルス液をかけます。冷蔵庫で30分以上漬ければゴーヤピクルスの出来上がりです。
ゴーヤを保存する際の注意点
ゴーヤを保存する時にはどんな点に注意すればいいでしょうか。
冷蔵保存するときの注意点
ゴーヤは、まず新鮮なうちに種とワタを取り除きましょう。切ってから水につける場合は、しっかりと水分を拭き、水気を残さないようにします。切ってから長く水につけると傷みやすくなったり、栄養が流れ出たりしてしまう原因になるので、短時間で済ませるのがポイント。
また保存する時は乾燥しないようにラップなどに包みます。ラップなどでくるまないとすぐに乾いて縮んでしまうので注意しましょう。
冷凍保存するときの注意点
冷凍保存は、冷蔵保存よりもさらに長い期間保存ができて便利です。冷凍保存する時は、解凍と調理がしやすいようにあらかじめ切ってから保存します。
茹でておくことでゴーヤの苦みがやわらぎ、料理する際の下ゆでの手間が省けるでしょう。しかし、ここでしっかりと茹でてしまうと色が悪くなり、栄養も損なわれます。茹でる時はサッとゆでる程度にしておきます。
ゴーヤとは
ゴーヤは標準和名が「ツルレイシ」です。果肉が苦いので、ニガウリとも呼ばれています。ゴーヤという呼び名は沖縄から伝わり、今では一般的な呼び名になりました。ウリ科のツルレイシ属で、原産国は、熱帯アジアと言われています。
細長い紡錘形の表面には細かいイボにおおわれ、果肉はニガウリとも呼ばれるだけあって苦みが強いです。日本に伝わったのは江戸時代と言われ、現在では沖縄や九州で生産量の80パーセント以上を栽培しています。
ゴーヤを使った料理では、沖縄料理の代表格とも言えるゴーヤチャンプルーなどが有名でしょう。他には、揚げ物やおひたし、漬け物などでも美味しく食べることができます。ビタミンCが多く含まれており、夏バテを予防し健康的な体をつくるサポートをしてくれます。
最近では、夏の暑さを遮るための日よけとして、ゴーヤを栽培する一般家庭もあります。日当たりや育て方に注意すればプランターでも育てることが可能です。様々な種類があり、変わったものでは、イボが無いものや白いゴーヤなどもあります。
美味しいゴーヤを選ぶポイント
ゴーヤを購入する時にはどんなものを選んだらいいでしょうか。美味しいゴーヤは、まずふっくらとして、サイズも大きすぎないものがいいとされています。小ぶりなものは、水分が適度にあり食感もいいものです。
また、全体に鮮やかな緑色で濃く、ツヤのあるものが新鮮です。黄色くなったものは、収穫して日数がたち、だいぶ熟したものでしょう。持った時にはしっかりとハリがあって、ずっしりと重いものを選ぶようにします。
表面にあるイボは、多くついているものが良いとされています。イボがしっかりとつき、しかも密集しているものほど良品です。イボの大きさが大きくなるほど熟している可能性が高く、またそれによって苦みが少ないと言えます。
イボが細かいものを選べば、ゴーヤ特有の苦みが味わえます。ゴーヤの苦みはとても体に良いとされ、食欲を増進したり胃腸の粘膜を保護したりする効果もあるようです。
ゴーヤは保存方法によって長く保存できる
ゴーヤは常温で保存すれば2日ほど、冷蔵や冷凍すれば、1週間以上保存できます。保存する際にはゴーヤを縦半分に切り、傷みやすい種やワタをきれいに取り除いておきます。
冷蔵では乾燥しないようにラップなどで包んで野菜室に入れ、冷凍では好みの厚さに切ったのち冷凍保存袋に入れて保存します。他には佃煮にするなど、様々な保存方法があります。
意外と知られていませんが、ゴーヤの保存方法は様々です。ぜひご家庭に合った方法で栄養満点なゴーヤの味わいを楽しんでください。