絶対やってはいけない!じゃがいも保存と調理にまつわるNG行為6選

じゃがいも

じゃがいもは家庭料理の名脇役として多くの場面で活躍しますが、保存や調理を間違えると、美味しさや安全性が損なわれることも。この記事では、じゃがいもの保存や調理で避けるべきポイントを詳しく解説しつつ、安全で美味しく楽しむためのヒントをお届けします。

あと一品に困ったときの救世主『じゃがいも』

じゃがいもの皮をむく女性

じゃがいもは多くの料理に応用できる万能な食材です。長持ちしやすく、安価で手に入りやすいことから、常備している家庭も多いでしょう。

例えば、「もう一品欲しい」と感じたときに、じゃがいもはシンプルに炒めたり、スープに加えたりとすぐに活用できます。その手軽さはまさに家庭料理の救世主です。

しかし、便利である反面、保存方法や調理方法を間違えると、栄養が損なわれたり健康リスクが生じることも。ここでは、そんなじゃがいもに関する正しい知識を詳しく見ていきましょう。

じゃがいも調理&保存で避けたいNG行為

芽が出てきたじゃがいも

じゃがいもの正しい保存と調理は、その美味しさと安全性を守る鍵です。次にご紹介するのは、家庭でよく見られる間違いを避けるためのポイントです。読み進めるうちに「これ、やってしまってたかも?」と気づく方も多いかもしれません。それでは具体的に見ていきましょう!

1. 芽を取らずに調理

じゃがいもを保存していると、時間が経つにつれて芽が出てくることがあります。この芽には「ソラニン」と呼ばれる天然毒素が含まれており、摂取すると吐き気や下痢などの症状を引き起こす危険性があります。特に小さな子どもや高齢者の場合、少量でも健康に悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。

芽を取るときは、包丁の先端や専用の芽取り器を使い、しっかりと根元まで取り除きましょう。「ちょっとだから大丈夫」と油断せず、芽が出たじゃがいもを調理する際は必ず処理を徹底することが大切です。

2. 皮の緑色部分を剥かずに調理

食材に適さなくなった緑色のじゃがいも

じゃがいもを長期間保存していると、表面が緑色に変色することがあります。この緑色部分には芽と同じく毒素であるソラニンが含まれており、そのまま食べると健康リスクを伴います。特に緑色が内部まで浸透している場合、じゃがいも全体に毒素が広がっている可能性があるため、迷わず廃棄するのが賢明です。

ただし、緑色部分が表面にとどまっている場合は、厚めに皮を剥けば食べることができます。剥く際には、じゃがいもの状態をよく観察し、安全を確認してから使用しましょう。これも、家族の健康を守るための基本です。

3. 水に長時間浸ける

じゃがいもを調理する前に水に浸けることがありますが、これは注意が必要です。水に長時間浸けると、じゃがいもの栄養素、特にビタミンCなどの水溶性ビタミンが溶け出してしまいます。せっかくの栄養価が失われることで、じゃがいも本来の良さが損なわれることになります。

調理の際に一時的に水に浸けるのはアク抜きや変色防止に役立ちますが、その時間は10分程度が目安です。それ以上浸ける必要がある場合は冷水を使用し、栄養素の流出を最小限に抑える工夫をしましょう。「じゃがいもの栄養を丸ごと味わいたい!」という方には、短時間の浸水がおすすめです。

4. 傷があるじゃがいもをそのまま保存

傷がついたじゃがいもは、腐敗が早まりやすく、周りのじゃがいもにまで影響を及ぼす可能性があります。特に見えにくい小さな傷でも、そこから雑菌が繁殖し、気づかないうちに全体が傷んでしまうこともあります。

保存前に傷を確認し、傷のあるものは優先的に使い切るようにしましょう。また、傷ついた部分を取り除いて保存する場合は、切り口を乾燥させた後に保存することが大切です。こうしたひと手間が、じゃがいもの鮮度を保つ秘訣です。

5. 高温多湿の場所で常温保存

じゃがいもは基本的に常温保存が適していますが、高温多湿の場所は避けるべきです。特に日本の夏場は気温や湿度が高く、常温保存には不向きです。その結果、腐敗やカビが発生しやすくなります。

夏場に常温保存をする場合は、風通しの良い場所を選ぶか、冷暗所に置くなど工夫が必要です。どうしても適切な場所が見つからない場合は、冷蔵保存を検討してください。ただし、冷蔵保存の際も湿気がこもらないよう、新聞紙や通気性の良い袋を活用しましょう。

6. 日光が当たる場所で保存

じゃがいもを保存する際に、ついキッチンの窓辺や明るい場所に置いてしまうことはありませんか?しかし、日光が当たるとじゃがいもが光合成を始め、芽が出やすくなったり皮が緑色に変色したりする原因となります。これは、ソラニンなどの毒素が生成されるため、健康リスクが高まる可能性があります。

日光を避けるためには、通気性の良い袋に入れ、暗い場所で保存するのが最適です。例えば、キッチンキャビネットの中や冷暗所が適しています。また、紙袋や新聞紙に包むことで、光を遮りつつ適度な通気性を確保できます。じゃがいもの特性を理解した保存方法を心がけましょう。

じゃがいもを長持ちさせるための保存のコツ

ベジタブルストッカー袋に入ったじゃがいも

ここまでで、避けるべきNG行為を解説してきましたが、最後に正しい保存方法について簡単におさらいします。じゃがいもを美味しく安全に保存するためには、以下のポイントを押さえましょう。

  • 保存する前に、じゃがいもの土を軽く払い落とし、清潔な状態にする。
  • 新聞紙(キッチンペーパー)や紙袋を活用して、光や湿気を避ける。
  • 風通しの良い冷暗所に置く。

また、夏場の高温多湿な環境では冷蔵保存も選択肢の一つです。その場合は、冷蔵庫内の野菜室を利用し、湿気がこもらないように注意してください。こうした工夫を取り入れることで、じゃがいもの鮮度をより長く保つことが可能になります。

美味しいじゃがいも生活のすすめ

スキレットの中のベークドポテト

日常的に使うじゃがいもですが、保存や調理方法をほんの少し工夫するだけで、その美味しさや栄養を最大限に引き出すことができます。今回ご紹介したNG行為を避けながら、じゃがいもを賢く活用してください。じゃがいもは私たちの食卓に欠かせない食材だからこそ、正しい方法で楽しみましょう!

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