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冷蔵庫や常温で保管している食材…安全面は大丈夫?
購入して持ち帰った食品は、それぞれ適した環境で保存していると思います。冷蔵庫の冷蔵室やチルド室、野菜室、冷凍室、食材によっては常温保管が推奨されているものもありますよね。
適切な環境で保存していても、あまりにも長期間使わずに放置していれば、徐々に品質は劣化し、やがて腐ってしまいます。腐敗サインに気づかずに調理してしまった場合、食中毒症状を引き起こし、最悪の場合、重症化に至るケースも珍しくありません。
基本的に消費期限が切れている食材は処分を推奨
食品には、それぞれ賞味期限や消費期限が設けられています。賞味期限は「味の品質を保障する期間」を指しているため、この期限を過ぎても健康には問題ありません。
一方、消費期限は「安全に食べられる期間」を指しています。つまり、記載されている日付を超えてしまうと、それ以降は安全面が保障できず、食中毒症状などを引き起こすリスクが高まるのです。
したがって、どのような食材であっても、消費期限を過ぎた食品は、基本的に処分するようにしてください。特に夏場は早々に傷みやすいので、必ず処分しましょう。
『今すぐに捨てるべき食材』にみられるサイン5選
長く保存していた食材を使う際は、安全に問題がないか必ず状態を確かめてから使いましょう。ここでは絶対に口にすべきではない『今すぐに捨てるべき食材』の特徴を紹介します。
1.色が明らかに変色している
少しだけ品質が落ちている食材の中には、色が若干薄くなったりくすんで見えたりするものもあります。この程度であれば、他に異常な点が見られなければ、加熱することで食べることは可能です。
しかし、明らかに色が黒っぽく変色していたり、グレーがかった色をしているという場合は、すでに腐っている可能性が高いので処分してください。
2.糸を引くほど粘ついている
長期間放置していた食材を取り出したとき、食材が糸を引くほど粘ついていたという経験はありませんか。これは完全に腐っている状態です。
また、一見すると腐っているように見えないのに、いざ触ってみると粘ついていたり、調理しようと包丁で切ってみたら糸を引いているという場合も危険です。細菌が繁殖している恐れがあるので、食中毒にならないよう処分しましょう。
3.カビが生えている
カビが生えている場合もすでに傷みが進行していることがうかがえます。カビが生えている部分だけを取り除けば食べられる、という話もありますが、その場合は、カビが生えている部分を取り除き、他にも腐敗サインが見られないか確認する必要があるでしょう。
また、カビが生えている部分を取り除いたとしても、その食材はカビが生えるほど傷みが進行しています。免疫力が弱っているご高齢の方や小さな子ども、体調を崩している方などは口にすべきではありません。
4.酸味や刺激を感じるような異臭
保存している袋などから取り出したとき、ツンと鼻に突き刺さるような刺激臭や酸味のある臭いを感じた場合は、すでに食材がかなり傷んでいる証拠です。
腐っている可能性も高いですし、何よりその刺激臭を纏った食材を使うことに抵抗を覚える方が多いでしょう。実際、味もかなり変わってしまっているため、食材として調理しても美味しく味わえません。
5.食材から水分が漏れたり溶けたりしている
食材から水分が漏れ出ていたり、一部が溶けてしまっている場合は、それほどまでにウイルスや細菌に侵されているサインです。食べてしまうとそれらの細菌やウイルスを体内に取り込むことになりかねないので、食べるべきではありません。
傷んでいる食材は安全面を考慮して処分が正解!
今回紹介したような腐っている特徴がみられる食材は、無理に調理に使って口にしてしまうと、重い食中毒症状を引き起こす恐れがあります。また、消費期限が切れていなくても、保存状態によっては早々に傷むこともあるので、必ず調理前に状態を確認することを忘れずに!