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羽毛布団を出すタイミングの見極め方
気温が下がると、羽毛布団のふっくらとした暖かさが恋しくなりますよね。しかし、具体的に何度くらいで出すのがいいのか、意外と悩むところです。
寒さを感じながらも、まだ布団が早いかも?と我慢しているうちに体調を崩してしまった…なんて経験がある人も少なくないはずです。そこで、羽毛布団を出す時期の目安を解説します。
気温15℃が目安のひとつ
一般的に、夜間の気温が15℃を下回る頃が羽毛布団を出す目安とされています。この温度帯になると、体が冷えやすくなり、普通の布団だけでは寒さを感じやすくなります。都市部では10月頃からこの温度になることが多く、羽毛布団の出番が訪れるのです。
また、地域や体質によって感じ方は異なりますので、体感温度に合わせて調整するのが理想的です。たとえば、外出時に薄手のジャケットでは肌寒さを感じるようなら、そろそろ羽毛布団の準備をしておくのがおすすめです。
使い始める前に考えるべき羽毛布団のお手入れ
羽毛布団は、ただ引っ張り出して使うだけではその快適さを存分に楽しめないかもしれません。収納している間に湿気がたまりやすいため、出す前には一度メンテナンスを行うことが大切です。
特に、押入れやクローゼットに長期間しまい込んでいた場合には、いくつかのポイントに注意を払う必要があります。
まずは湿気を取り除こう
収納後に久々に取り出した羽毛布団には、湿気がたまっていることがよくあります。この湿気を取らないと、せっかくの羽毛のふっくら感が損なわれてしまうため、室内や日陰での除湿が大切です。
晴れた日の日中に風通しの良い場所で1~2時間ほど陰干しすると、湿気が飛び、羽毛布団がふわっと蘇ります。また、臭いが気になる場合には、クリーニングに出すと快適に使用できるようになります。
自宅でできる羽毛布団の基本的なお手入れ方法
羽毛布団は、メンテナンス次第で長く使えるアイテムです。自宅でできる簡単なお手入れ方法を押さえておくと、毎年心地よく使い続けることができます。しかし、布団を叩いてホコリを落とすといった一般的な掃除法は、羽毛には適しません。そのため、以下のような方法で優しくケアしましょう。
月に1~2回の日陰干し
羽毛布団のお手入れで一番大切なのは、湿気対策です。1か月に1~2回を目安に、日陰で2時間ほど干すと、布団がふんわりと快適な状態を保てます。
干す際には、片面を1時間ずつ行うとまんべんなく湿気を取り除けます。なお、日向での天日干しは避けましょう。日光が直接当たると、布団の生地や羽毛の劣化が進む原因になるため、必ず日陰で干すことを心がけてください。
優しく表面を掃くこともポイント
羽毛布団を取り込む前には、表面に付着したホコリを優しく掃くことも効果的です。ただし、叩くと羽毛が傷ついてしまうため、専用のソフトブラシなどを使って軽く掃いて取り込みましょう。こうした手間をかけることで、布団の寿命を延ばしつつ清潔な状態を保つことができます。
羽毛布団をクリーニングに出すタイミング
羽毛布団はデリケートな素材のため、頻繁に洗うことは避けたほうが無難です。では、どのタイミングでクリーニングに出せば良いのでしょうか?
臭いや汚れが気になる時に限られるべきですが、3~5年に一度の頻度で専門業者に依頼すると良いでしょう。また、羽毛布団にはそれぞれ品質タグがついていますので、自宅で洗える場合はタグの指示に従ってください。たとえば、「手洗い可能」と記載があっても、洗濯機で洗うと羽毛が偏りやすいため注意が必要です。
自宅での洗濯は要注意
特に注意したいのは、自宅の洗濯機で羽毛布団を洗うと、羽毛が偏ったり、保温性が損なわれるリスクがあることです。羽毛布団の専門店によると、一般家庭の洗濯機では十分に水が循環しないため、羽毛がヘタリやすくなることがあるそうです。ク
リーニング業者に任せるのが安心ですが、どうしても自宅で洗いたい場合は、タグをよく確認し、専用の洗剤や洗濯ネットを使用するのがポイントです。
長持ちさせるためのメンテナンス習慣
最後に、羽毛布団を長く使うために知っておきたい日常的なメンテナンス習慣をまとめます。少しの手間をかけるだけで、羽毛布団のふんわり感や保温性を長く楽しむことができます。
布団カバーで汚れを防ぐ
羽毛布団は頻繁に洗えないため、布団カバーを活用して汚れが直接付着するのを防ぎましょう。カバーは定期的に洗濯することで、清潔さを保てます。また、汚れや汗を防ぐために、シーツや枕カバーと一緒に布団カバーもこまめに取り換えると快適な寝具環境を維持できます。
風通しの良い場所で保管
羽毛布団を収納する際には、湿気がこもらないように通気性の良い収納袋を使用し、押入れやクローゼット内でも風通しが良い環境を保つことが大切です。また、布団の一部に除湿剤を置くと湿気対策に効果的です。