家庭で揚げ物するとき絶対に避けるべきNG行為6つ!安全対策も解説

家庭で揚げ物をすると、食材が香ばしく仕上がり、できたての美味しさを楽しむことができます。しかし、揚げ物は高温の油を使うため、危険が伴う調理法でもあります。とくに、慣れてくるとつい気を緩めがちで、危険を見落とすこともあるでしょう。本記事では、揚げ物の際に避けるべき行動と、安全に調理を進めるためのポイントについて詳しく解説します。

調理の際に油断は禁物!揚げ物中にありがちなミスとは

日常的に料理をしている方であれば、最初は高温の油に恐る恐る取り組んでいた方も多いでしょう。しかし、慣れとともに緊張感が薄れ、つい油断しがちです。揚げ物中の少しの油断が、大きな事故につながる可能性があるため注意が必要です。では、どのような行動がリスクを高めるのでしょうか?実際の事例とともに考えてみましょう。

揚げ物をするときに避けるべき6つのNG行為

家庭での揚げ物を安全に行うためには、避けるべき行動がいくつかあります。ここからは、思わぬトラブルを防ぐために知っておきたい注意点を紹介します。

1. ふたをして調理する

ふたをして調理をすると、加熱中にふたの内側に水分が溜まり、ふたを開ける際に高温の油へ落ち、水蒸気爆発が起こるリスクがあります。また、ふたをしてしまうと油の温度が見えにくくなり、過加熱を見落としがちです。食材に火が通っているかが心配なときは、調理時間を少し長くするなどで対応するのが安心です。ふたをするのは避け、常に油の状態を観察できるようにしておきましょう。

2. 可燃物を近くに置く

コンロ周りに本や紙、布巾などの可燃物を置くと、油が跳ねたときに引火しやすく、火災につながる可能性があります。特に、油が跳ねることで火の勢いが一気に増すため、周囲の環境を清潔かつ整理整頓しておくことが重要です。油料理の際は、可燃性の物を周囲から片付け、火災のリスクを下げる工夫を忘れずに行いましょう。

3. 油鍋の前を離れる

「ほんの少しなら大丈夫」と思って鍋の前を離れると、思わぬ火災や事故につながることがあります。揚げ物中にその場を離れてしまうと、油の過熱状態や煙の発生を見落とし、気付いたときには手遅れになることも。東京消防庁も、調理中にその場を離れることが火災の主な原因であると注意を促しています。また、小さなお子様やペットがいる家庭では、特に注意が必要です。少しの油断が取り返しのつかない事態を招かないよう、油鍋から目を離さないことが鉄則です。

4. 水気のあるものを油に投入する

油の中に水分を含む食材や調理器具が入ると、油が激しく跳ね上がります。わずかな水分でも大きな飛び散りを引き起こし、火傷や火災の原因になりかねません。特に冷凍食品は水分が多く含まれているため注意が必要です。調理前にしっかりと水気を拭き取ることが重要です。家庭での一手間が、事故を未然に防ぐ大切な対策となります。

5. 油の加熱を常に強火で行う

揚げ物の際に油の温度をすぐに上げるために強火で加熱を続けると、油が過熱状態に達しやすく、煙が出始める可能性があります。この状態が続くと、油の発火点に達するリスクが高まります。最適な温度で揚げることで、食材の風味を損なうことなく安全に調理ができます。温度計などを活用し、適切な温度管理を心掛けると良いでしょう。

6. 揚げ油の量を極端に少なくする

油の量を少なくすることで揚げ物が揚がりにくくなるだけでなく、油温が急上昇しやすくなるため危険です。適切な量の油を使うことで、温度の安定が保たれ、揚げ物全体が均一に火が通りやすくなります。油が少なすぎると、火災のリスクが高まるだけでなく、仕上がりにも影響するため注意が必要です。

安全に揚げるためのポイント

揚げ物は香ばしさとカリッとした食感が魅力的ですが、注意を怠ると火災や火傷などの事故が発生しやすい調理法でもあります。ここでは、家庭で安心して揚げ物を楽しむための実用的な安全対策を紹介します。些細に見える対策でも事故を防ぐためには重要ですので、ぜひ参考にしてください。

適切な温度で油を管理する
油の温度は170~180度が理想的です。この温度範囲を超えないよう温度計を使用し、調理の進行に合わせて火力を調整しましょう。特に、煙が出始めたら危険信号です。即座に火を止め、油の温度を下げてから調理を再開してください。

油の量を十分に確保する
鍋に入れる油の量が少なすぎると、温度が安定しにくく、急に温度が上がるリスクがあります。適切な量(食材が浸かる程度)を使用することで、温度が均一に保たれ、揚げ物全体がムラなく仕上がります。

安全装置を活用する
最近の家庭用ガスコンロには「調理油過熱防止装置」などが搭載されており、一定以上の温度に達すると自動的に火力を下げてくれます。また、油を使う調理中は火災報知器や消火器を近くに備え、万が一の際に備えましょう。

調理中は常に鍋を見守る
揚げ物中にその場を離れることは、温度管理が難しくなり、火災リスクが高まる原因です。もし電話や宅配対応などで少しの間でも離れる必要がある場合は、火を止めてから行動することを徹底しましょう。

油の保存と廃棄にも気を付ける
揚げ油を使い回す際には、細かい食材のカスや異物を取り除くことが重要です。使用後の油は冷めてから瓶や缶に移し、再利用する場合はなるべく早めに使い切るのが理想的です。廃棄する際には、完全に冷ましてから可燃ゴミとして処理するなど、自治体の指示に従いましょう。

台所の環境を整える
揚げ物を行う場所には、耐熱性の高いマットや布巾を使用し、周囲に可燃性のある布やペーパータオルなどが置かれていないか確認します。また、換気扇を使い換気を徹底することで、油煙が充満するのを防ぎ、火災リスクを下げることができます。

火傷対策と服装
揚げ物中は、半袖ではなく長袖の服やエプロンを着用し、素肌が油に触れないよう配慮しましょう。さらに、油が飛び散った際に目を守るため、メガネやゴーグルの使用もおすすめです。

揚げ物は、揚げたてを味わえる家庭ならではの喜びが詰まっています。しかし、その分危険も伴うため、油断は禁物です。ぜひ今回のポイントを活用し、安全で美味しい揚げ物を楽しんでくださいね。

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