木の食器に絶対やってはいけないNG行為8選!長持ちさせる秘訣も公開

木製のお皿

木の食器は、ナチュラルな温かみとカフェ風のおしゃれ感で多くの人に愛されています。自然の風合いが楽しめる一方で、木ならではの特性を理解しないと、寿命が短くなることも。この記事では、木の食器の「絶対にしてはいけないNG行為」と、長持ちさせるための基本的なメンテナンス方法を紹介します。

カフェ風おしゃれ演出が叶う『木の食器』

おしゃれな木の食器

木の食器に料理を盛り付けると、カフェのようなおしゃれ感があり、食卓が温かみで包まれます。特に、SNSで木製プレートに盛られた料理は「映え」効果が高く、写真を撮りたくなるほど。

そんなおしゃれな木の食器ですが、適切な取り扱いを怠ると、すぐに劣化してしまうことも。購入時にはその温かみだけでなく、適切なお手入れの方法も頭に入れておくと良いでしょう。

木の食器で絶対に避けるべき8つのNG行為

食洗器

木の食器は、繊細で環境に左右されやすい素材のため、取り扱いを誤ると傷みやすいという特性があります。使い始めてすぐに表面が乾燥したり、カビが発生するのは避けたいもの。

ここでは、木の食器の「NG行為」を紹介します。これらを避けることで、見た目も機能も長く保つことができます。

1. 汚れたまま長時間放置する

木の食器は、汚れが染み込みやすい性質があり、特に油分の多い料理や色素の強いカレーのような料理をそのままにしておくと、汚れが染み込んでしまい取れにくくなります。食事の後は、すぐに洗うことで、見た目を保ち、衛生的にも安心です。

2. 食洗機で洗う

食洗機で洗うのは避けたほうが良いとされています。食洗機は内部が高温かつ水量が多いため、木材の内部に水が染み込みやすく、ひび割れや変形の原因になります。特に繊細な塗装の施された木の食器は、急激な温度変化によって塗装が剥がれてしまうことも。購入前に「食洗機対応」と明記されている場合のみ使用が可能ですので、必ず製品情報を確認してください。

3. 電子レンジで温める

木の食器は、電子レンジでの加熱には向きません。レンジの熱で木材内部の水分が蒸発し、膨張してしまいひび割れや変形が起こりやすくなります。さらに、表面に施された塗料が熱で溶け出してしまうこともあり、安全性にも問題が出る可能性があります。

4. 冷蔵庫で長時間保管する

冷蔵庫は低温かつ乾燥した環境であるため、木製の食器がひび割れやすくなります。また、長時間保管すると食材の匂いが木に染み込むことがあり、風味を損ねてしまう原因にもなりかねません。木の食器は冷蔵庫での保管を避け、必要であれば別の器に移し替えるようにしましょう。

5. 水に長時間浸す

洗い物の際に水に長時間浸けてしまうと、木の内部に水分が浸透し、乾燥時に変形や縮みを引き起こすことがあります。水を吸収しすぎると、カビや雑菌の温床にもなりやすいため、汚れはできるだけ素早く落とし、すぐに乾燥させるようにしましょう。

6. 油分の多い料理を直接のせる

木の食器は油を吸収しやすく、カレーや肉料理など油分の多い料理を直接盛り付けると、シミや臭いが付きやすくなります。特にカレーのような色素が強い料理は、染み込んでしまうとなかなか取れません。可愛い柄のキッチンペーパーや防油シートを挟むなどの工夫をすることで、見た目のおしゃれさを保ちながら、食器の風合いを守ることができます。

7. 湿気の多い場所での保管する

湿気がこもる環境に濡れたままの木の食器を置いてしまうと、カビが発生しやすくなります。特に湿度が高くなる梅雨の時期や夏場には、風通しの良い場所でしっかり乾かすことが大切です。さらに、木製品に施された塗装がはがれる原因にもなり得るため、保管場所にも十分な配慮が必要です。

8. 漂白剤や強アルカリ性洗剤の使用する

木の食器には塩素系漂白剤や強アルカリ性洗剤の使用を避けましょう。これらは木の天然油分を奪い、乾燥やひび割れを引き起こす原因となります。特に研磨剤入りの洗剤は、表面を傷つけて木の風合いを損なうため注意が必要です。日常の洗浄には、穏やかな中性洗剤を使い、やさしく手洗いすることが最適な方法です​。

長持ちさせたい!木の食器のお手入れ方法

木製食器を長く使い続けるためには、日常的なお手入れが欠かせません。ここでは、木の特徴を活かしながら、毎日のケアで気をつけるべきポイントと、特別なケアについて解説します。

食後すぐのケア:水分と汚れをすぐに落とす
木の食器は、汚れや水分を放置するとカビやシミが発生しやすいため、使用後はできるだけ早く洗うことが大切です。中性洗剤を用い、ぬるま湯でやさしく手洗いしましょう。強くこすらずに、スポンジで軽く表面を洗うのがポイントです。洗浄後にはタオルで水分を丁寧に拭き取り、湿気が残らないようにします。

乾燥のコツ:直射日光を避けて風通しの良い場所で
洗った後の木製食器は、十分に乾燥させることが大切です。日光に当てて乾かすと、急激な乾燥でひび割れや反りが発生することがあるため、日陰で風通しの良い場所に置き、自然乾燥させましょう。特に湿気の多い場所や密閉空間で保管するとカビの原因となるため、定期的に換気ができる場所に保管するのがおすすめです。

定期的なオイルケア:自然なツヤを取り戻す
木の表面は使うごとに乾燥して艶が失われていきます。乾燥が進むと木目が荒れたり、ささくれが出やすくなるため、定期的にオイルでケアをするのが理想です。くるみ油えごま油といった「乾性油」が適しており、少量をキッチンペーパーにとって全体に馴染ませると、自然なツヤが蘇ります。オリーブオイルも代用可能ですが、乾きにくいため薄く塗ることが推奨されます。

頑固な汚れや臭い対策:レモン汁と重曹を活用
カレーなどの料理で染み込んでしまった色やにおいには、重曹とレモン汁が効果的です。スプーン1杯程度の重曹にレモン汁を加えてペースト状にし、清潔な布やスポンジで優しく表面をこすりましょう。その後は、ぬるま湯でよく洗い流し、しっかり乾燥させます。また、頑固な臭いには酢水(お湯と酢を1:1で混ぜたもの)に30分程度浸けてから洗い流す方法も効果的です。

木製食器の保管場所に注意:湿気とカビを防ぐ
使用頻度の低い木製食器は、しっかり乾燥させてから保管しましょう。食器棚にしまう際は、風通しの良い場所や直射日光の当たらない場所が理想的です。特に梅雨時期や湿気の多い時期には、数日に一度食器棚を開けて湿気を逃がすと効果的です。また、保管中に乾燥を保つために、数か月に一度オイルで軽くケアすると、木の風合いが長持ちします。

木の食器は、時と共に独自の味わいが深まるアイテムですが、適切なケアでその美しさを長く保つことができます。傷みが見え始めたら、紙やすりで表面を整え、少量のオイルを馴染ませることで、ツヤと滑らかさが蘇ります。

木の食器にカビが生えてしまったら?正しい対処方法

木の食器は湿気を吸収しやすいため、保管環境によってはカビが発生することもあります。そんなとき、すぐに捨ててしまうのではなく、正しい手順でカビを除去して再度使用できる場合もあります。以下にカビの対処法と注意点をまとめました。

表面のカビを拭き取る:
まずは柔らかい布で表面のカビをやさしく拭き取ります。カビがあまりに深く根を張っている場合は除去が難しいこともありますが、表面だけの軽度なカビであれば取り除ける可能性があります。この段階でカビがしつこい場合には、次の手順に進みましょう。

サンドペーパーで表面を磨く:
細かい目(400番以上)のサンドペーパーでカビがついている部分を軽くこすり落とします。この際、木目に沿って優しく磨くと目立たない仕上がりになります。強く磨きすぎると木が薄くなり、割れやすくなるため、加減を見ながら行うことがポイントです。

重曹と酢水を使用する:
表面を磨いてもカビの臭いが残る場合には、重曹と酢水を活用しましょう。重曹を少量の水でペースト状にし、カビが気になる部分に塗布してしばらく置いてから、酢水(酢と水を1:1で混ぜたもの)で拭き取り、最終的に水で洗い流します。その後、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させましょう。

日陰でしっかりと乾燥させる:
カビを取り除いた後は、再びカビが生えないよう十分に乾燥させることが重要です。直射日光に当てると割れるリスクがあるため、風通しの良い日陰で自然乾燥させましょう。乾燥が不十分だとカビが再発しやすくなるため、数日かけて乾かすのも効果的です。

防カビ対策として定期的なオイルケアを:
カビ防止には、定期的なオイルケアも有効です。オイルは木材の乾燥を防ぎ、表面をコーティングしてカビの原因となる湿気の吸収を軽減します。くるみ油やえごま油といった乾性油を少量薄く塗り、表面を保護しましょう。

木の食器にカビが発生すると驚くかもしれませんが、正しい対処法を実践すれば、また使える状態に戻せる場合も多いです。自然素材の温かみを大切にし、日々のお手入れとともに長く愛用してください。

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