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洗濯機は正しく使わないと逆効果に…
代表的な生活家電の1つである洗濯機は、毎日のように使用しているご家庭が多いので、使い方が体に染み付いている方も多いでしょう。しかし、慣れていくほど洗濯機の使い方が粗雑になり、無意識のうちに間違った使い方が身についている人も意外と多くいます。洗濯機は正しく使わないと、かえって洗濯物が汚れたり、故障の原因になることも。今一度、洗濯機の正しい使用方法や注意事項を再確認しましょう。
洗濯機を回してる時、絶対やってはいけないNG行為10選
洗濯する衣類などを入れて洗濯機を回した後、つい間違った行動をしていませんか。ここでは、洗濯機を回している最中に絶対すべきではないことを紹介します。これらの行動は、衣類がきちんと洗えないだけでなく、洗濯機の故障や安全性の問題にもつながる可能性があります。
1. 「洗い」の後にコースを変更する
洗濯機の「洗い」モード終了後に「やっぱり別のコースで洗濯したい!」とコース変更した経験はありませんか。この時点でコースを変えようとしても、実際は「洗い」モードが終了しているため、正しくコースが機能しません。例えば、「念入りコース」に変更しても、既に洗いが終わっているため、すすぎと脱水しか行われないことになります。
必ず洗濯機を回す前に、洗濯物の量や種類、汚れ具合を確認し、適切なコースを選択しましょう。もし途中でコース変更が必要になった場合は、一度洗濯機を停止し、最初からやり直す方が効果的です。
2. 汚れた衣類を洗濯機に追加する
洗濯機を回している最中「この洗濯物を入れ忘れた!」と新たに洗濯物を追加することはありませんか。すでに「洗い」モードに入っているため、他の洗濯物はある程度きれいになっています。そこに新たに汚れた衣類を追加すると、汚れがきれいになった衣類に付着し、汚れた状態のまま洗濯が終了する恐れがあります。
また、洗濯物を追加することで洗濯機の容量オーバーになり、十分な洗浄効果が得られなくなる可能性もあります。入れ忘れた洗濯物は、次回洗濯機に入れて洗濯しましょう。急ぎの場合は、手洗いするか、洗濯機の一時停止機能を使用して追加する方が賢明です。
3. 水栓を閉める
洗濯機を回している最中に水栓を閉めると、水が洗濯槽に流れなくなり、正しく洗濯できません。エラーが発生することもあります。特に、すすぎや脱水の工程で水が必要な場合、水栓が閉まっていると正常に動作せず、洗濯物が十分にすすげない、または脱水できない状態になってしまいます。
普段、使用していないときは水栓を閉めるべきですが、洗濯中に閉めるのは故障の原因になるリスクが高まります。水栓は、必ず洗濯機が完全に停止してから閉めましょう。漏水の心配がある場合は、使用後毎回水栓を閉める習慣をつけるのがよいでしょう。
4. 洗濯の途中で洗濯機を止め、水を溜めたままにする
洗濯機を途中で止め、水を溜めたまま放置した経験はありませんか。基本的につけ置き洗いモード以外では、洗濯機を途中で停止するのは推奨されていません。水を長時間溜めたまま放置すると、雑菌が繁殖し、洗濯槽が不衛生になったり故障の原因になることがあります。
特に夏場は、溜めた水が腐敗しやすく、悪臭の原因にもなります。また、洗濯物自体にもカビが生えたり、変色したりする可能性があります。正しいモード以外で稼働中に洗濯機を途中で止める必要がある場合は、必ず排水してから洗濯物を取り出し、洗濯槽内を乾燥させましょう。
5. 50℃以上のお湯を使用する
洗濯機の多くは、プラスチック部品を使用しています。これらの部品は熱に弱い性質があるため、50℃以上の熱湯を使用すると、形が歪んだり損傷したりするリスクがあります。変形した部品は、水漏れや故障の原因となる可能性が高くなります。
また、高温のお湯は衣類にも悪影響を与える可能性があります。色落ちや縮み、繊維の劣化を引き起こす恐れがあります。洗濯機で使用する水の温度は、通常の水道水か、せいぜい40℃程度の温水にとどめましょう。特に洗濯表示を確認し、衣類に適した温度で洗濯することが大切です。
6. 運転中に排水フィルターを外す
洗濯機の運転中、特にドラム式洗濯機の場合、排水フィルターを外すのは非常に危険です。運転中に排水フィルターを外すと、大量の水が一気に漏れ出してしまう可能性があります。これは床を水浸しにするだけでなく、感電の危険性もあります。
排水フィルターの掃除は定期的に行う必要がありますが、必ず洗濯機が完全に停止し、電源を切った状態で行いましょう。さらに、フィルター付近に残っている水を受け止めるために、タオルや浅い容器を用意することをお勧めします。フィルターの掃除は、洗濯機の性能を維持するために重要ですが、安全に配慮して行うことが大切です。
7. 洗剤を追加で入れる
洗濯物が多かったからといって、途中で洗剤を追加する行為は避けましょう。洗剤は適量でなければ、洗濯物に付着したまま残り、雑菌繁殖の原因になります。運転中に洗剤を入れると、溶け切らずに残る可能性が高く、雑菌やカビの温床になりやすいです。
また、過剰な洗剤は洗濯槽内に蓄積し、時間とともに黒カビの原因となることもあります。洗剤の量は、洗濯物の量と汚れ具合、水の硬度によって適切に調整する必要があります。最近の洗濯機には洗剤自動投入機能が付いているものもあり、これを利用すると適量の洗剤を使用できます。
8. 洗濯機の蓋を途中で開ける
洗濯機が回っている最中に蓋を開けることは、非常に危険です。特に、洗濯物が高速回転している脱水中に蓋を開けると、洗濯機の内部が急停止し、機械に大きな負荷がかかることがあります。これは、モーターや洗濯槽の故障につながる可能性があります。
また、回転式の洗濯機では、蓋を開けることで洗濯物のバランスが崩れ、異常振動を引き起こす恐れがあります。さらに、安全面でも非常に危険です。高速回転中の洗濯物に触れてしまうと、重大な怪我につながる可能性があります。多くの現代の洗濯機には安全装置が付いていますが、それでも蓋を開けることは避けるべきです。
9. 異常な音を無視する
洗濯機が回っている最中に、普段とは違う異常な音が聞こえたら、すぐに対処することが重要です。これを無視してしまうと、洗濯機内部に異物が絡まっていたり、洗濯物が偏っていることが原因で、洗濯機に大きな負担をかける可能性があります。
異常音の原因としては、洗濯物の中に硬貨や小物が混入している、洗濯物が片寄っている、排水ホースが詰まっているなどが考えられます。異常音を放置すると、モーターやその他の重要な部品が故障するリスクが高まります。異常音がしたら、すぐに洗濯機を停止させて、原因を確認しましょう。必要に応じて、専門家に相談することをお勧めします。
10. 衣類にひどい汚れが付いたまま洗濯する
洗濯機を回す前に、衣類の汚れ具合をチェックすることは非常に重要です。ひどい汚れが付いたまま洗濯機に入れると、他の衣類に汚れが移ったり、洗濯機内部を汚してしまう可能性があります。特に油性の汚れや血液など、落ちにくい汚れは事前処理が必要です。
ひどい汚れは、洗濯する前に手で軽く洗うか、汚れ専用の洗剤で前処理をしましょう。また、洗濯ネットを使用して他の衣類と分けて洗うのも効果的です。これにより、洗濯機の性能を最大限に活かし、衣類をより清潔に保つことができます。
以上の項目に気をつけることで、洗濯機を長く効果的に使用し、衣類をより清潔に保つことができます。日々の小さな心がけが、洗濯機の寿命を延ばし、衣類のケアにつながります。洗濯機の取扱説明書を確認し、自分の洗濯機に適した使用方法を守ることも大切です。
取扱説明書を再確認して、正しく使いましょう
洗濯機は毎日のように使用する家電製品です。それゆえに、使用方法が雑になりがちです。この機会に、取扱説明書を読み直し、正しい使い方を再確認しましょう。
上記項目に注意を払い、洗濯機を大切に扱うことで、衣類を清潔に保ち、洗濯機の寿命も延ばすことができます。日々の小さな心がけが、快適な洗濯生活につながります。疑問点があれば、メーカーのサポートに相談するのも良いでしょう。