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警察に届けられる落とし物 第4位が『財布』
警察には、毎年約100万件もの遺失届が提出され、落とし物を拾ったという報告が約350万〜400万件あります。全国各地で落とし物をする人が多く、それにもかかわらず遺失届を提出せずに放置してしまう人が多いことがわかります。
警察に届けられる多くの落とし物の中には、証明書類や有価証券、衣類などが多く届けられますが、第4位に挙がっている落とし物が『財布』です。
点数では1年間に約34万点もの財布が警察に届けられているといい、実際にはそれ以上に財布を落としている人が多いと考えられます。
財布を落とした時に絶対にやってはいけない4つのタブー
貴重品である財布の中には、現金だけでなくクレジットカードやキャッシュカード、身分証明書などの重要な品々を入れている人も多いですよね。財布を落とした時、以下の行動は状況を悪化させるのでやめましょう。
1.何の対処もせずに放置する
財布を落とした時、何をすれば良いかわからないからとりあえず静観する、そのまま放置するといった行動は絶対にやめましょう。
特に財布の中にカード類や個人情報が記載されている身分証明書などが入っている場合は、その情報やカード類を悪用される恐れがあります。必ず正しい対処であらかじめリスクを回避しましょう。
2.カード類の利用停止手続きをしない
財布の中にクレジットカードやキャッシュカードを入れている人は多いですよね。これらのカード類の利用停止手続きをせず、そのままカード会社への連絡を忘れていると、悪用される危険性があります。
カード類が入っていた財布の紛失に気付いた時は、まず最初にカード類の利用停止手続きを行ってください。時間が経てば経つほど、カードを勝手に買い物や詐欺行為などに使用されるリスクが高まります。
3.身分証明書を紛失したと専門機関に申告しない
カード類だけでなく、身分証明書を紛失したことを専門機関(警察署や行政機関など)に申告せず、そのまま放置する行為も絶対にやめてください。
身分証明書はあらゆる契約などに必要になる上、最近ではマイナンバーカードで情報が統一されています。もしも不正利用されてしまうと、本人の社会的信用度が低下して、その後の契約に悪影響をもたらしたり、個人情報漏洩や悪用につながる危険があります。
まずはそれぞれの身分証明書を取り扱う機関に連絡したり、市役所や警察署などに出向き、必要な手続きを行いましょう。
4.遺失届を提出しない
財布を落とした時、警察署に遺失届を提出していないと、警察署に誰かが届けてくれても連絡が入りません。また、遺失届を事前に提出せず、入っている個人情報から持ち主を見つけ出せたとしても、すんなりと返してもらえない可能性があります。
さらに、遺失届には、見つかった時にカードや現金を不正利用されていた場合、補償を受けるための資格証明の意味も含まれます。もしも不正利用された場合、遺失届を提出していることで得られる恩恵もあるので、必ず提出すべきでしょう。
財布を落とした時に今すぐ対処すべきこと
財布を落としたと気付いたら、様子を見たり対処を後回しにしたりせず、速やかに以下の対処を実行しましょう。
- クレジットカードやキャッシュカードなどのカード類の利用停止手続き
- 紛失場所に心当たりのある場合は探す(その場所に連絡する)
- 警察に遺失届(紛失届)を提出する
- 身分証明書の本人申告を行い再発行する
まずはすぐに不正利用される恐れのあるクレジットカードやキャッシュカードの利用停止手続きを行います。関連するカード会社に連絡することで、その場で利用停止してくれるので、その後に犯人が悪用しようとしてもお金の引き出しや送金、ショッピング不正利用などを回避できます。
また、警察へ遺失届を提出することも忘れないようにしましょう。もしも現金やカード類を悪用された場合、遺失届を提出することで後々、補償してもらえる可能性が高まります。
最後に、財布の中に身分証明書を入れていた場合は、必要な機関へ出向き、紛失したことを伝え、本人申告を行った上で再発行してもらいましょう。
財布を落とした時は焦らず冷静に正しい対処を
いかがでしたか。財布を落とした時、「手続きに時間をとられるのが面倒だ」と後回しにしていると、その間にカード類などが不正利用され、甚大な被害額に登ってしまう恐れがあります。財布を紛失した際は焦らず速やかに対処してください。