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アルコール掃除の効果と注意点を理解しよう
アルコールは、家中に付着している細菌を消毒してくれる優れものです。掃除アイテムとしてスプレーしたり、アルコール仕様の除菌シートを使って拭き掃除する人も多いでしょう。
コロナ禍の影響でアルコールグッズの需要が高まり、以前よりも種類が増えました。しかし、使う場所によっては破損や劣化を招く恐れがあります。アルコールを使う際は、使う場所や物に十分注意しましょう。
アルコールNG!拭いてはいけない場所と物5選
アルコールはどのような場所や物に不適切なのでしょうか。ここでは、アルコールを使うと破損や劣化の原因となる拭いてはいけない場所や物を紹介します。理由も解説しているので参考にしてください。
1. フローリング
フローリングはワックスなどでコーティングされていることが多いです。そのため、アルコールで拭くと白く変色する恐れがあります。また、コーティング加工されていないフローリングは木材が劣化する可能性があるので注意が必要です。
フローリングの拭き掃除には、通常の水やクエン酸スプレーが適しています。もしもアルコールで拭いて変色した場合は、メラミンスポンジで擦ると変色した部分をケアできます。
2. ピアノの鍵盤
ピアノの鍵盤は繊細なコーティングが施されていることが多いです。鍵盤を除菌しようとアルコールを使うとコーティングが剥がれ、鍵盤自体が割れる恐れもあります。アルコール除菌した手で弾いていたら鍵盤が割れたという報告もあるため、ピアノを弾く際はアルコールが付着しないように気をつけましょう。
3. 革製品
革製品もアルコールとは相性が悪いアイテムです。革製品をアルコールで拭くと、革特有の光沢感がなくなり、素材が台無しになります。革製品は水に弱い素材が多いため、天然素材の柔らかい布で汚れを拭き取りましょう。
光沢感を出したい時は、革製品専用のクリームを馴染ませて専用ブラシでブラッシングした後、乾拭きしてください。
4. トイレの便座
トイレの便座は菌や汚れが多く付着しているため、アルコールで消毒したいと思う方も多いでしょう。しかし、トイレの便座にアルコールはNGです。
トイレの便座は基本的にプラスチックが使われており、アルコールに弱く、変形やひび割れを起こすことがあります。トイレの便座を掃除する際は、アルコールではなくトイレ便座用のシートを使いましょう。
5. 液晶画面
液晶画面もアルコールを使って拭いてはいけない場所の1つです。液晶画面のコーティングが剥がれたり、プラスチック部分が劣化する恐れがあります。また、パソコンのカメラ部分にアルコールが触れると、カメラのレンズが曇る原因となることも。
精密機器はアルコールに触れると故障や劣化する危険性があるので、アルコール使用は控えましょう。
アルコールを使うべき場所と正しい使い方
アルコールスプレーなどのアルコールグッズは、どのような場所に有効なのでしょうか。消毒も兼ねてアルコールで掃除したいときは、以下の場所で使用しましょう。
- 冷蔵庫の中
- キッチン周り
- ドアノブ
- リモコン
- 電気スイッチ
- 食卓
- 子どものおもちゃ
冷蔵庫の中やキッチン周りは衛生上、清潔に保ちたい場所です。また、ドアノブやリモコン、電気スイッチなども触れる機会が多いため、アルコール除菌がおすすめです。ただし、電化製品は直接スプレーすると故障する恐れがあります。リモコンや電気スイッチなどは布にアルコールを染み込ませて優しく拭きましょう。
アルコールを使う際の注意点
アルコールを使う際は、以下の点に注意しましょう。
- 火を扱いながらアルコール使用は厳禁
- ゴム手袋などを着用して使う
- 電化製品に直接スプレーするのはNG
- 取扱説明書を確認し、アルコール使用可否を確認する
アルコールは火気厳禁です。引火しやすいため、特にキッチン周りで使う際は必ず火を止めてから使用しましょう。
また、アルコールは油を溶かす性質上、肌の皮脂も奪います。乾燥して肌荒れを起こしたり、敏感肌の方は刺激によって炎症を引き起こすこともあるため、なるべくゴム手袋を着用しましょう。製品の取扱説明書を確認し、アルコール使用が可能かどうかを確認することも重要です。
アルコールを正しく使って効果的な除菌対策を!
アルコールは掃除グッズとしても便利なアイテムですが、使う場所を間違えると劣化や故障の原因になります。アルコールを使う際は、素材や場所が適切であるか確認し、今回紹介した注意点を守って正しく活用しましょう。
また、使用前には必ず製品の取扱説明書を確認し、安全に使用することを心がけてください。正しい使い方をすることで、効果的に除菌対策を行いましょう。