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自分が悪くても謝れない子ども
子どもが自分が悪いことを理解していても、謝ることができないケースは少なくありません。謝ることは、大人でも勇気が必要ですが、謝らないと孤立無援の状態に陥ることがあります。
子どもでも大人でも、謝罪ができない人は社会的に孤立してしまう可能性があるため、この問題に真剣に向き合うことが重要です。普段の育児方法を見直す良い機会にしてください。
謝れない子どもに育ってしまう親のNG行動3つ
子どもが「ごめんなさい」が言えない大人になってしまう原因は、必ずしも子どもの性格にあるのではなく、親の日常の態度や接し方が大きく影響している可能性があります。
1.頭ごなしに謝罪させる
子どもが他人に迷惑をかけた際、「すぐに謝りなさい!」や「ごめんなさいって言いなさい!」と強く言い過ぎることはしばしばあります。しかし、大人も不本意な状況では謝りたくないと感じることがありますよね。子どもも同様で、全て自分のせいではない場合、無理やり謝らせるのは逆効果です。
2.親が謝罪している場面を見たことがない
子どもは親の行動を常に見て学んでいます。もし親が他人に対して高圧的な態度を取り、問題を他人に転嫁する様子ばかりを見せている場合、子どもはそれを真似てしまう可能性があります。親が社会的な場で謝罪をする様子を見せることは、子どもにとって大切な学びです。
3.なんでも相手のせいにしている姿を見せ続ける
自分に非があるにも関わらず、すべてを相手の責任にしてしまうような態度を続けることは、子どもに悪影響を及ぼします。他人には謝罪をするものの、家族間では常に相手を責めるような状況は、子どもが他人に謝ることの重要性を理解する妨げになります。
謝れる子どもに育てるためには
子どもが悪いことをしてしまった時に「ごめんなさい」と言えるようになるためには、親としての接し方が重要です。次のような点に注意しましょう。
- 子どもが誤った行動をとった時、親自身もしっかりと謝罪する姿を見せる
- 他人に迷惑をかけた場合、子どもの前でも率直に謝ることを実践する
- 子どもに謝罪を無理に強要せず、自然に謝る習慣を身につけさせる
- 子どもの意見に耳を傾け、理解しようとする姿勢を持つ
世間や周囲の目を過度に気にすることなく、子どもがなぜ問題行動を起こしたのかその背景を理解することが大切です。友達とのトラブルであっても、その行動に至る経緯や心理を聞き、適切な対応を考えましょう。
まとめ
子どもが「ありがとう」や「ごめんなさい」を言えない時には、その背後には理由があります。子どもの立場に立って話を聞き、日常の接し方や生活態度を見直すことが、「謝れない子ども」を「謝れる子ども」へと変える鍵となります。親自身が模範となり、謝ることの大切さを伝えることで、子どもは社会で必要なコミュニケーション能力を身につけていきます。