飛行機事故が起こる確率とは?実は宝くじを当てるよりも低確率だった

飛行機に搭乗する際「事故が起きたらどうしよう」と不安になることはありますか。では、実際に飛行機事故はどのくらいの確率で起きるものなのでしょう。この記事では、飛行機事故が起こる確率についてまとめたので、気になる方はチェックしてみてください。

飛行機に搭乗する際「事故が起きたら」と不安になる人は多い

飛行機に搭乗する際、空の旅を楽しみに搭乗する人もいれば、どこか「事故が起きたらどうしよう」と不安を抱えて乗る人もいます。

特に、日本では過去に大きな飛行機事故が起きた経験を持つため、より慎重になってしまう人は多いでしょう。2024年には、1月2日から羽田空港で衝突事故が起きたこともあり、より不安が強くなったという人もいたかもしれません。

しかし、実際に飛行機事故が起こることはごく稀です。具体的には、どのくらいの確率で飛行機事故が起こるのでしょうか。

飛行機事故が起こる確率はどのくらい?

では、飛行機事故が起こる確率は、実際にどのくらいなのでしょうか。飛行機事故が起こる確率から、死亡事故に発展する確率、そして自動車事故による死亡率との比較を見ていきましょう。

飛行機の事故が起こる確率は0.0009%

まず、飛行機事故が起こる確率ですが、日本国内で考えると0.0009%という確率が公表されています。この数字は、438年間、毎日搭乗して1度の確率という奇跡にも近い確率です。

また、2013年にさかのぼりますが、ジェット旅客機が国際的に事故を起こす確率は100万便につき0.41回と発表されており、この数字は666年に1度という計算になるそうです。

世界に目を向けてみると、より飛行機が飛び立つ本数が増えるため、飛行機による大事故は起こる確率が低いことがわかります。

飛行機事故による死亡率は0.0004%

では、飛行機事故が起こった時に死亡する確率はどのくらいなのでしょうか。飛行機の大きな事故やトラブルが起きると、必ず死亡してしまうという印象がありますが、実はそうではありません。

例えば、2019年の世界のフライト数は約7000万便と発表されていますが、その年の搭乗客で死亡した人数は287名だったそうです。これは、20万5500人に1人という計算になり、死亡率は0.0004%と非常に低い確率となります。

自動車事故で死亡する確率は300人に1人

皆さんもお気づきかと思いますが、多くの人が運転する自動車による事故は、毎日さまざまな場所で起こっています。

2020年の日本国内の交通事故を調べたところ、交通事故に遭う被害確率は約0.2%、交通事故を起こす確率は約0.4%だったそうです。

さらに自動車事故で死亡する確率は300人に1人という調査結果が出ているため、飛行機事故よりも事故に遭遇する確率が非常に高く、なおかつ死亡率も高いという結果になります。

飛行機事故が怖いという印象は、ニュースでも大々的に取り上げられる上、インパクトも強いからではないかと考えられています。実際には、自動車事故による死亡事故の方が圧倒的に多く危険なのです。

飛行機事故で死亡する確率は宝くじを当てるよりも低確率

飛行機事故と一口に言ってもさまざまな事故があります。例えば、整備不良も飛行機トラブルの1つに当たるでしょう。しかし、こちらは近くの空港に緊急着陸するなどして、基本的に大事には至りません。

先ほどもご紹介した通り、飛行機で大事故に遭う確率は0.0009%です。対して、宝くじの1等を当てる確率は2000万分の1(0.00000005%)なので、この確率では、宝くじの方が当てることは難しいと言えるでしょう。

しかし、飛行機事故による死亡率となると、さらに確率は下がります。ある調査による計算では、2億4300万分の1まで下がると発表されており、この天文学的な数字を見ると宝くじを当てる方が確率が高いことがわかります。

大きなトラブルに見舞われたからといって、必ずしも死亡事故につながるわけではありません。むしろ、死亡事故につながる飛行機事故に遭う方が難しいと言えるでしょう。

飛行機の大事故はごく稀…心配しすぎず楽しいフライトを

いかがでしたか。飛行機事故はインパクトも強く、一度そのニュースを見てしまうと「怖い」と不安になってしまうでしょう。しかし、実際は非常に低確率であり、死亡率も低いことがわかっています。搭乗の際は、不安になりすぎず楽しい空の旅を満喫しましょう。

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