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洗濯機の槽洗浄の方法
洗濯機の洗濯槽の汚れの原因は「カビ」「洗剤カス」「水垢」「雑菌」「皮脂」「髪の毛」「繊維」などです。特に「カビ」「洗剤カス」「水垢」は汚れの三大要素と言われています。これらの汚れを落とすための洗濯機の槽洗浄の方法をご紹介いたします。
使用する洗剤の種類
酸素系漂白剤
洗濯機の槽洗浄でよく使われる洗剤です。強い洗浄力でカビや汚れを剥がし取ります。洗濯機の槽洗浄後、すぐに洗濯しても衣類が漂白されません。殺菌効果は塩素系に比べると劣ります。
塩素系漂白剤
強い殺菌力があり短時間でカビを分解し除去します。洗濯機の槽洗浄後は水洗いをしてしっかり洗剤を落とさないと衣類が漂白される可能性がありますので注意しましょう。
クエン酸
カビには効果がほとんどありません。水垢や石鹸カスであれば取ることができますが、カビが取れないことを考えると洗濯機の槽洗浄には不向きです。
重曹
洗浄力は弱いですがナチュラル素材ですので安心・安全です。また価格も安いので人気がありますが、洗浄力が弱いのでカビを落とすのには期待できません。
セスキ炭酸ソーダ
アルカリ性が弱いので洗浄力は劣りますが、重曹よりは洗浄力はあります。
酸素系漂白剤で洗う場合
準備するもの
- 酸素系漂白剤
- ゴミをすくうネット:お風呂の浴槽用のゴミ取りネットがおすすめです。
- 40℃程度のお湯:40℃~50℃のお湯は洗剤が溶けやすく洗浄力が高くなります。
- 歯ブラシ:洗濯槽にこびりついた汚れを取るのに使用します。
- 雑巾:洗濯槽の拭き取りに使用します。
手順
- 洗濯槽にお湯を入れる
洗濯槽に40℃~50℃程度のお湯を洗濯槽いっぱいに入れます。水では無くお湯を使うことでこびりついた石鹸カスなどが落ちやすくなり、酸素系漂白剤の洗浄効果がアップします。 - 酸素系漂白剤を洗濯槽に入れる
お湯10リットルに対し酸素系漂白剤は100グラムです。何ヶ月も掃除をせずに汚れが酷い場合は漂白剤の量を増やしましょう。重曹を使用する場合はお湯10リットルに対し重曹は200グラムです。ただし重曹が使えない洗濯機もありますので取り扱い説明書を確認しましょう。 - 洗濯機を回す
洗濯機に「洗濯機の槽洗浄モード」がありましたらそちらを使用しましょう。無い場合は、洗濯コースで「洗い」のみを5分~6分程度回して40分~1時間ほど放置します。
ポイント
洗濯コースを回す際、遠心力コースなど回転力が強いコースがありましたらそちらを使用します。洗濯槽から泡がぶくぶく出てきますがこれは汚れが剥がれて浮きできているだけですので心配はありません。こぼれるほど泡が大量に出てきたら洗面器などで水をすくって捨てるか、脱水でちょっとだけ水を減らしましょう。 - 繰り返し洗濯機をまわす
放置後、再度洗濯コースを5分~6分ほど回し、40分~1時間ほど放置します。これを3回ほど繰り返します。 - 6時間ほど放置する
6時間ほどつけ置きします。つけ置きするのが長ければ長いほどしつこい汚れやカビを剥がすことができます。 - 浮いているゴミを取る
洗濯槽に溜まっていたドロドロした黒カビや汚れが浮いていますので、ゴミ取りネットですくって捨てましょう。カビが浮いたまま排水してしまうと洗濯機の底、排水パイプ、配水管などに詰まる可能性がありますので注意しましょう。
ポイント
浮いているゴミを洗面所やお風呂場などで洗い流さないでください。詰まりの原因になります。ゴミをすくうネットはお風呂の浴槽用ネットが取りやすいです。また100円ショップでも販売しています。 - すすぐ
浮いているゴミを全てすくいとったら、お湯を抜き、水を張ってすすぎ洗いを5分~6分ほどまわします。残っていたゴミが浮いていますのでゴミ取りネットですくって捨てます。これをゴミがなくなるまで繰り返します。
ゴミが無くなれば洗濯機の槽洗浄は完了です。洗濯機の槽洗浄が終了した後は、洗濯機のフタを開けっ放しにして洗濯槽を乾燥させましょう。
塩素系漂白剤で洗う場合
準備するもの
- 塩素系漂白剤:カビキラーなどの洗濯槽専用クリーナーが出ています。
- ゴミをすくうネット:お風呂の浴槽用のゴミ取りネットがおすすめです。
- 40℃程度のお湯:40℃~50℃のお湯は洗剤が溶けやすく洗浄力が高くなります。
- 歯ブラシ:洗濯槽にこびりついた汚れを取るのに使用します。
- 雑巾:洗濯槽の拭き取りに使用します。
手順
- 洗濯槽にお湯を入れる
洗濯槽に40℃~50℃程度のお湯を洗濯槽いっぱいに入れます。
注意:85℃以上の熱湯で洗わないでください。塩素系漂白剤は85℃以上のネットで塩素ガスが発生し、身体に有害ですのでお湯の温度に注意しましょう。 - 洗剤を入れる
塩素系漂白剤を入れます。分量は洗濯槽クリーナーの説明書を確認し、決められた量に従って使用しましょう。 - 洗濯機を回す
洗濯機に槽洗浄モードがついている場合はそちらを使用しましょう。槽洗浄モードが無い場合は、標準コースの「洗い」を5分ほど回します。 - つけ置く
3時間~6時間ほど放置します。洗濯槽クリーナーにつけ置き時間の指定がありましたらそちらに従ってください。塩素系漂白剤によっては洗濯槽を傷める可能性がありますので注意しましょう。 - 浮いてきた汚れを取る
ドロドロした汚れやカビが浮いていますのでゴミ取りネットできれいにすくって捨てましょう。ただし塩素系漂白剤は汚れを分解する力がありますので、ほとんどの汚れは溶けて浮いている汚れやカビは少ない場合もあります。 - 汚れが取れるまで繰り返す
洗濯槽に浮いている汚れが無くなるまで、洗いモードを5分ほどまわし再度ゴミをすくう作業をくりかえします。 - フルコースで洗濯機を回す
汚れを全てすくい取ったら、洗い、すすぎ、脱水のフルコースで洗濯槽を洗い、洗濯槽の底に汚れやゴミが溜まっている場合は拭き取ってください。 - 仕上げ
最後もう一度、洗い、すすぎ、脱水のフルコースを回して洗濯機の槽洗浄は完了です。もし、塩素系漂白剤特有のツンとした臭いが残って気になる場合は、臭いが消えるまでフルコースを繰り返しましょう。
洗濯機の槽洗浄をやるべき理由
洗濯槽はぱっと見は汚れていないようですが、実は洗濯槽の裏側はカビや雑菌や石鹸かすが発生しています。カビを放置していると、カビが衣類やタオル、シーツなどについてしまい、知らずにそのカビを吸い込むとアレルギー、喘息、肺炎、肌荒れなどを引き起こす可能性がありますので注意しましょう。
また、洗濯物に雑菌やカビがついてしまうと悪臭がつきます。いい香りの柔軟剤を使ったはずなのに臭い時は雑菌臭いだと思った方がいいでしょう。
洗濯機の槽洗浄をするときの注意点
槽洗浄がNG洗濯機がある
槽洗浄ができない洗濯機があります。ドラム式の洗濯機は洗うだけのモードが無く、一度洗濯をスタートすると途中で止められないものが多いです。途中で止めて水に浮いているゴミをすくって捨てることができませんので槽洗浄ができないことになります。ドラム式は洗濯機の槽洗浄モードがあるものが多いのでそちらを使用しましょう。
重曹がNGな洗濯機がある
重曹を使用してはいけない洗濯機がありますので説明書で確認してから使いましょう。
洗濯機の洗濯槽の汚れの原因
洗濯機の洗濯槽の汚れの原因は「カビ」「洗剤カス」「水垢」「雑菌」「皮脂」「髪の毛」「繊維」などです。
一番身体に悪影響を及ぼすのはカビと雑菌ですが、洗濯槽に生えるカビは、湿度が70%以上で温度が20℃~40℃になると大量発生します。カビや雑菌にとって皮脂や髪の毛や石鹸カスなどの汚れが餌になりますので洗濯槽は餌が豊富な場所になりますので注意しましょう。
毎日できる洗濯槽の汚れ防止の方法
フタを開けて換気する
カビの予防のために洗濯槽の中はいつも乾燥させておくことが重要です。使用していないときはフタを開けっぱなしにしておきましょう。
洗濯槽に洗濯物をためない
洗濯槽の中に汚れた衣類を入れておくとあっというまに雑菌が繁殖します。洗濯物は洗う時に洗濯機に入れましょう。
洗濯槽洗浄のおすすめの頻度
同居家族がいる家庭では一ヶ月に一度洗濯機の槽洗浄をしましょう。一人暮らしや洗濯物が少ない家庭では二ヶ月または三ヶ月に一度を目安に槽洗浄しましょう。
槽洗浄した後、三ヶ月ほどでカビは再度発生します。買ったばかりの新しい洗濯機も同じく三ヶ月でカビが生えますので注意しましょう。いつ洗濯機を槽洗浄したかメモして確認できるようにしましょう。
まとめ
洗濯機の槽洗浄がどれだけ重要かお分かりになりましたでしょうか?衣類を綺麗にするために洗濯しているのに逆にカビがついてしまうなんてぞっとしますよね。初めて濯機の槽洗浄をする方は浮いてきたドロドロ汚れにびっくりすると思います。
濯機の槽洗浄は最低でも半年に一回はしましょう。カビや雑菌がたまらないよう洗濯槽を乾燥させておくことも忘れないでくださいね。