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家族で楽しめるプールは夏の行楽施設にピッタリ!
暑い夏には水遊びを思い切り楽しめるプールが行楽施設としてピッタリですよね!最近では、各地に様々なプールがオープンしており、中には宿泊施設やその他の娯楽施設が併設されているアミューズメントパークなども多くあります。
ここ数年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、プールを利用することに躊躇いを感じる人も多かったことでしょう。しかし、世界的にも日本中でもコロナ禍の風潮が少しずつ緩和されてきていることから、今年はコロナ禍の夏場よりも多くの人たちでプールが賑わうと予想されます。
そんな中、多くの人で賑わうプールを見ていると、「プールは汚いのでは」と感じる人もいるかもしれません。特に、小さなお子様連れの方は「子どもの健康に悪い影響があるのでは」と不安視する人も多いでしょう。
プールの水を飲んでしまった…!プールの水って不衛生?
プールで泳いだりはしゃいだりしていると、うっかりプールの水が口の中に入ってしまう…という事態はお決まりです。しかし、プールの水に不衛生な印象を持つ人も少なくないでしょう。実際、プールの水は飲んでしまうと危険なのでしょうか。
プールの水に潜む雑菌は「塩素」で殺菌されている
プールは多くの人が利用するため、プールの水の中には雑菌が多く潜んでいます。アデノウイルスや大腸菌などが主なウイルスとして知られていますよね。
しかし、プールには決められた量の塩素が含まれているので、その塩素によって雑菌はきちんと殺菌されています。
実際、水道水よりも少し多めに塩素が撒かれているため、水道水を問題なく飲んでいる日本において、プールの水を飲んでも雑菌による大きな問題は起こりにくいと考えられています。
プールの「塩素」を体に取り込んでしまっても大丈夫?
水道水よりも少し多めに塩素を撒いているプールの水は、雑菌だけでなく「塩素が含まれている水を飲んでしまうことで、悪影響を及ぼすのでは…」という不安を抱える人も少なくないでしょう。
しかし、プールに投入する塩素は、厚生労働省の『水質管理目標設定項目』によって安全基準が定められているため、体に害のない濃度に収められています。
したがって、塩素の含まれているプールの水を飲んでしまっても健康を害さない量に抑えられているので、塩素による悪影響も心配いりません。
プールには様々な成分や「もの」が含まれていることも…
プールの水に含まれる雑菌や塩素は、基本的には体に問題ないことをご理解いただけたと思います。しかし、プールには塩素が雑菌以外にも様々な「もの」が含まれています。
- 髪の毛
- 化粧成分
- 整髪料
- 唾液や汗などの体液
お子様が利用するプールならば、プールの中で静かにおしっこしてしまっている…ということも考えられます。
つまり、体に大きな悪影響はないものの、上記のような成分や「もの」が混ざっている可能性が非常に高いので、衛生的に見ると積極的に飲むべき水ではないことがわかります。
結論「プールの水を飲んでも問題ないが飲まない方が衛生的!」
ここまで紹介してきた情報をもとに考えると、「プールの水は飲んでも健康に大きな問題は生じません。しかし、体液や皮脂汚れ、化粧など様々な成分が含まれているので、基本的には飲まないよう気をつけるべき」というのが結論です。
小さなお子様の場合は、「汚い」という意識が少ないので無意識に飲んでしまうことも多いでしょう。しかし、大人はこうした状況を考慮できるので、なるべくプールの水を飲み込まないよう意識した方が気持ち的にも安心です。
お子様連れの方は『プール熱(咽頭結膜熱)』に要注意!
夏場は、お子様連れのご家族がプールを利用する機会が増えると思います。プールの水の衛生面を気にする方は多いですが、お子様がいる場合は『プール熱(咽頭結膜熱)』を優先的に気をつけましょう。
これは、アデノウイルスによって引き起こされる夏風邪の一種で、プールをきっかけに感染する事例が多いことから「プール熱」と呼ばれています。
喉の痛みや発熱、目の充血などの症状が見られることが多く、3〜5日続くことが一般的です。保育園や幼稚園などの登園は、症状が消えて2日経過観察することが義務付けられています。
プール熱を予防するためには、プール前後にシャワーを浴びてウイルスを洗い落とすこと、そして洗眼することなどが挙げられます。また、帰宅後はしっかりお風呂に入り、念入りに体や頭髪を洗うようにしましょう。
プールの水は多少飲んでも問題なし!シャワーや洗眼を忘れずに
いかがでしたか。プールの水は多少飲んでも健康に大きな問題は起こりません。ただし、多くの人が利用しているため、様々な成分が含まれていることを考慮するべきでしょう。また、プール熱予防のため、プールに入った後はシャワーや洗眼を怠らないようにしてください。