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平和の象徴『ハト』でも餌付け行動はNG!
ハトは、平和の象徴として多くの人に親しまれています。公園などにたくさん集まって、地面をつんつんつつきながら餌を食べている様子は、どんな人でも目にしたことがある光景です。
かわいらしい印象が強いハトですが、餌付けをしてしまうのはよくありません。どうして野生のハトに餌をあげてはいけないのでしょうか?
ハトに餌を与えてはいけない『5つの理由』
ハトに餌をあげるべきではない理由は、以下のものがあります。善意で餌をあげたくなっても、安易に餌をあげるべきではない理由を把握しておきましょう。
1.大量繁殖する
ハトは、あっという間に繁殖します。
- 発情が年に3~4回発生
- 4~6月と秋ごろに産卵
- 誕生から1か月で巣立ち、生後6か月で繁殖可能
好条件がそろえば年7~8回発情することもあり、一気に大量に繁殖してしまうのです。
2.餌やりをしているエリア周辺に、集団で住み着く
ハトは集団で生活しているので、餌場を見つけるとその集団が引っ越してきます。数羽単位の小さな群れだったとしても、先ほど解説したように急激に繁殖して、あっという間に大所帯になることも少なくありません。
数羽程度の群れで行動することもあれば、数十羽、数百羽の大きな群れを作ることもあります。
3.鳴き声による騒音被害が出る
鳩一羽の鳴き声は、さほど大きくありません。しかし、小さな鳴き声が数十集まると、侮れない大きさの音になります。数百羽単位の群れとなると、騒音被害レベルの鳴き声に発展してしまいます。安眠妨害に直面したり、日常生活を心穏やかに過ごせなくなってしまうかもしれません。
4.糞で建物が汚れる
ハトの糞ひとつは、決して大きなものではありません。しかし、ハトが集団になっている、建物などの景観を悪くしてしまうほどの大量の糞をまき散らしてしまう可能性があります。
家やビルだけでなく、車やベランダの洗濯物などにもたくさん付着してしまうと、洗う手間が発生してしまいます。
ハトを駆除する方法
ハトは、鳥獣保護法の保護対象なので、一般の人が捕獲したり命を奪ってしまう行動を取ると法律違反になってしまいます。1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金を取られてしまうので、ハトのひなや卵も込みで直接手を加えるのはやめましょう。
- 剣山の設置
- 忌避剤の設置…スプレー・固形・ジェルなど
- 鳥よけネットの設置
- 専門業者に相談
自力でできる対策でも、効果が出る可能性はあります。しかし、効果がないということもあるので、効果が出なかったときはできるだけ早く専門業者に相談しましょう。
まとめ
ハトに軽い気持ちで餌を与えてしまうと、思いがけないトラブルが起きるかもしれません。そうならないためにも、ハトに餌付けしないように心がけましょう。