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日本人に馴染み深い刺身…適していない魚もあるので注意!
海外では驚きの声が上がることもありますが、刺身は日本人にとって馴染みの深い料理の1つです。その魚ならではの味や食感を楽しむことができるため、スーパーで見かけたら刺身を買って食卓に出すという人も多いでしょう。
しかし、魚の中には生で食べることが推奨されていない刺身に向いていない魚もあります。スーパーによっては、そうしたリスクのある魚も刺身として提供しているところが未だにあるため、ご自身で安全性を確かめた上で見極めなければいけません。
刺身には向いていない魚を食べたらどうなるの?
では、もしも刺身に向いていない魚を生で食べてしまった場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。以下のような食中毒症状を引き起こしてしまう危険性があるので、注意が必要です。
- 胃腸障害
- 倦怠感
- 関節痛
- 麻痺
- 温度間隔異常
- 昏睡
最も多い症状としては、胃痛や下痢、嘔吐などの胃腸障害が挙げられます。他にも倦怠感や発熱、麻痺といった症状が見られ、最悪の場合、昏睡状態に陥ってしまうケースも報告されています。
必ずしもこうした食中毒症状が起こるとは限りません。しかし、刺身に向いていない魚が存在することも事実ですので、なるべく安全に食事するためにもリスクは回避しましょう。
刺身で食べるのは避けて!生で食べてはいけない魚5選
スーパーによっては、生で食べることを推奨していない魚も刺身として販売されているケースがあります。ここで紹介する魚は、生で食べると食中毒などのリスクが高いため、刺身で食べることを避けましょう。
1.イワシ
イワシはアニサキスの被害が多数報告されている魚の1つです。大きなスーパーよりも小売店などで見かけることが多く、販売している店舗も少なくありません。
しかし、近年保健所でも刺身として販売する際の指導が行われるなど、リスクが高いことも否めません。実際に大きなニュースなどになることは少ないため、知られていませんが、イワシを生で食べるとアニサキスによる食中毒症状を引き起こす危険性が高まるので、注意しましょう。
2.シイラ
とれたてのシイラは、スーパーでも刺身として販売されることのある魚です。しかし、シイラは鮮度が落ちやすく、また食中毒被害も多数報告されている魚です。
見た目も美味しそうに見えるため、シイラの刺身を購入してしまうという人もいますが、食中毒のリスクが高い魚として知られているので、購入する際はいつとれた魚なのか、注意して見極めましょう。
3.ソーダがつお
基本的にソーダがつおは店舗で刺身として販売されることはありませんが、稀にとれたてのソーダがつおを刺身として販売している小さな店舗などを見かけることがあります。
「店に並んでいるから大丈夫だろう」と購入して口にしてしまうと、ヒスチジンによる蕁麻疹が出たという報告も多数あるため、リスクが高いのは確かです。
4.ナガヅカ
あまり知られていないナカヅカという魚は、一般に流通することは少なく、魚市場などで見かけることのある魚です。しかし、このナガヅカの卵にはジノグリネンという強い毒があるため、要注意です。
この毒を摂取してしまうと、嘔吐や腹痛、下痢、といった胃腸障害が強く出る恐れがあります。一般には流通しないため、こちらは誤って買ってしまう危険性は低いですが、念のため、注意しておきましょう。
5.青ブダイ
現在、販売が禁止されている魚はすでに流通していませんが、青ブダイというパリトキシンという毒を持っている可能性のある魚は、正確には禁止されているのではなく、販売自粛という形が採られています。
これを誤って食べてしまうと、筋肉痛や呼吸困難、痙攣などの症状を引き起こしてしまうため、大変危険です。過去には死亡事例も報告されているため、一般ではすでに見かけることは少ないですが、見かけても買わないよう注意しましょう。
安全性を確かめた上で刺身の購入を検討して
いかがでしたか。刺身は新鮮な美味しさを楽しめる日本の食を代表する一品です。しかし、生で食べる料理なので、食中毒のリスクが高まります。スーパーなどで購入する際は、必ず安全性を確かめた上で刺身の購入を検討してください。