目次
ヒバ油の7つのデメリット
ヒバ油とは
ヒバ油とは、ヒバの木から採れた精油のこと。ヒバ油に含まれる「ヒノキチオール」という成分は驚異的な防虫・殺菌力を持っており、ヒバの木を使用した家は白アリやゴキブリ・ダニなどが寄ってこないと言われるほどです。
ヒバ油のメリットは他にもさまざまな効果がありますが、ここではヒバ油のデメリットを説明します。
ヒバ油の7つのデメリット
ヒバ油は植物由来ですが、高濃度に抽出されていますので、成分によっては身体に害があります。
- ヒバ油が毒になる動物がいる
- 希釈前の原液は刺激が強すぎる
- 火気に注意
- ヒバアレルギーに注意する
- 乳児・妊婦の使用は注意
- 金属に反応する
- 洋服に付着すると落としにくい
ヒバ油が害になる動物がいる
ヒバ油は、猫や鳥、ハムスターなどの小動物にとっては害があります。ヒバ油を薄めたものは犬の皮膚症や外耳炎や膿皮症、涙やけなどに効果があると言われています。
ただし、正しい使い方や濃度を理解せずに自己判断で行わないでください。ヒバ油は刺激が強いので、ペットに使用する際は動物病院の先生に正しい使い方を確認してから使用しましょう。
希釈前の原液は刺激が強すぎる
ヒバ油は必ず水などで薄めて使用します。ヒバ油は天然成分100%濃縮されたオイルですので非常に刺激が強く、原液を肌につけるとかぶれや痛みがおこる可能性があります。また、原液を飲んでしまうと腹痛や吐き気などをおこす危険がありますので注意しましょう。
火気に注意
ヒバ油の原液は引火する恐れがありますので火のそばには決して置かないでください。自然発火することはありませんが、直射日光を避け、冷暗所で保管しましょう。
ヒバアレルギーに注意する
人によってはヒバ油にアレルギー反応を起こす可能性があります。ヒバ油に触って湿疹や痒み、かぶれ、などのアレルギー反応が出たらすぐ使用を中止し、病院で診てもらいましょう。
乳児・妊婦の使用は注意
3歳以下の乳児や妊婦さんの使用はおすすめしません。薄めて使用したとしても、アレルギー反応をおこす可能性がありますので注意しましょう。
金属に反応する
ヒバ油に含まれているヒノキチオールという成分は金属に反応しやすく、金属に触れると赤茶色に変色する可能性があります。ヒバ油スプレーなどを作る際は金属の容器では無くガラス製の容器がおすすめです。
布に付着すると変色する
ヒバ油は洋服などの布に付くと黄色く変色し、落としにくくなります。もともとヒバ油は黄色い色をしていますので、色が残ってしまうのです。
《 ポイント 》
- ヒバ油が毒になる動物がいる
- 希釈前の原液は刺激が強すぎる
- 火気に注意
- ヒバアレルギーに注意する
- 乳児・妊婦の使用は注意
- 金属に反応する
- 洋服に付着すると落としにくい
ヒバ油の効果
ここではヒバ油のメリットを紹介します。ヒバ油に含まれるヒノキチオールという成分は驚異的な殺菌力を持ち、除菌や抗菌、防臭・消臭、皮膚炎や皮膚のトラブルの治療・改善効果などがあります。
効果の種類が多く、効果内容のすごさに驚くと思います。それでは、ヒバ油の素晴らしい効果を一つずつ説明します。
防虫効果
ムカデ・白アリ・ダニ・蚊・ゴキブリなどの害虫に効果があります。ヒバの木で建てた家には白アリやゴキブリが寄らないと言われていますが、実際、家の周りにヒバ油を撒いておくと害虫が寄ってこないので家の中に入られることはないようです。
殺菌・抗菌効果
ヒバ油の抗菌力は強く、大腸菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、病原性大腸菌(O-157)などの恐ろしい病原菌や、頑固なカビの菌にも効果があります。
また、腐朽菌にも強く木材を腐らせない効果もありますので、ヒバの木は枯死しても幹の芯まで腐ることはないといいます。
消臭効果
ヒバ油には消臭効果があります。特にアンモニア臭にたいしての効果が優れているのでトイレに置くと効果があります。
皮膚病の緩和
皮膚炎、水虫、アトピー、しもやけ、乾燥肌、あかぎれなどの皮膚トラブルを改善します。殺菌効果もありますので皮膚の傷を消毒して化膿を防止します。
保湿効果
ヒバ油は保湿効果に非常にすぐれていますので、ヒバ油を薄めたものを入浴後に顔や身体に少しつけると(ふりかける程度)肌の乾燥をふせぐことができます。ただし、原液を肌につけるのは危険ですのでしっかり薄めてから使うよう注意しましょう。
発毛効果
ヒバ油を薄めたものを頭皮にかけてマッサージすることで発毛効果が期待できます。また、髪の艶を出すことができます。
リラックス効果
ヒバの香りはヒノキのようなリラックス効果があります。実際、ストレスを抱えて食欲が減った動物にヒバ油を与えたところ、ストレスが軽減し、食欲が戻ったそうです。
《 ポイント 》
- 防虫効果
- 殺菌・抗菌効果
- 消臭効果
- 皮膚病の緩和
- 保湿効果
- 発毛効果
- リラックス効果
ヒバ油がデメリットにならないためのポイント
ヒバ油のデメリットの多くは、ヒバ油の正しい使い方が分かれば問題ありません。ここでは、ヒバ油がデメリットにならないためのポイントを説明します。
ヒバ油スプレーの正しい作り方
ヒバ油を正しく使うための基本は薄めることです。ここでは、正しいヒバ油スプレーの作り方を紹介します。目的によってヒバ油の量や薄める濃度が異なります。
ヒバ油のスプレーで、虫よけ用とボディ用が材料・分量が異なります。
虫よけ用スプレー
材料
- ヒバ精油:20滴程度
- 無水エタノール :5ml
- 水:80ml ※精製水がおすすめです。
- スプレーボトル:ガラス製
ボディ用スプレー
材料
- ヒバ油:1~5滴
- 無水エタノール:5ml
- 水:25ml ※精製水がおすすめです。
- スプレーボトル:ガラス製
作り方は虫よけ用とボディ用は同じです。
ヒバ油スプレーの作り方
- スプレーボトルにヒバ油とエタノールを入れ、上下に軽くふります。
- 水を入れて再度上下にふり、混ぜ合わさったら完成です。
ポイントと注意点
100%天然かを確認する
ヒバ油は100%天然成分(純正ヒバ油)かを確認しましょう。市販のヒバ油の中には石油由来の合成香料を使用しているものもあります。ヒバ油はドラッグストアや薬局以外にネットでも購入することができます。
水の種類
薄める水の種類は、水道水や浄水など、どれでもOKですが、精製水がおすすめです。
金属ボトルはNG
使用するスプレーボトルの材質は金属製はNGです。ヒバ油に含まれるヒノキチオールは金属と反応し、変色しやすいため金属製では無くガラス製にしましょう。また、スプレーボトルはエタノールなどで消毒してから使いましょう。
濃度を調整する
害虫用で効果が無い場合、ヒバ油の濃度を濃くして調整しましょう。
ヒバ油スプレー おすすめの使い方
ここでは作ったヒバ油スプレーのおすすめの使い方を紹介します。
虫除けスプレー
ヒバ油スプレーは天然素材の虫よけスプレーになります。天然素材でスプレー液も薄めてありますので衣類だけでなく、肌に直接つけてもOKです。カーテンなどに吹きかけておけば外からの虫の侵入を防止します。3歳以上のお子様にも使えますが、口に入れないよう注意しましょう。
カビや雑菌対策
カビが生えやすい場所や、生えたことがある場所に、しっかりスプレーしておけばカビの増殖や頑固なカビ汚れに悩まされることはありません。
洗濯機の抗菌や消臭
洗濯する際、ヒバ油を数滴たらしてから洗うとヒバ油の抗菌・消臭作用によって、洗濯ものだけでなく洗濯槽のカビや汚れにも効果があります。
靴箱やトイレを効果的に脱臭
ヒバ油の消臭・脱臭効果もバツグンです。靴箱やトイレに吹きかけるだけでOKです。ペットのトイレにも吹きかけておきましょう。
ノミやダニから守る
ヒバ油は虫よけ効果がありますので、ノミやダニが犬につくのを防止します。犬のシャンプーをする前にヒバ油スプレーを吹きかけてからシャンプーしてみましょう。臭い対策にもなります。
入浴剤の代り
ヒバ油はリラックス効果がありますので、入浴剤の代わりにおふろの湯船にヒバ油を3~5滴ほどたらし、よくかき混ぜたらお湯に浸かりましょう。使用する量が多すぎると肌への刺激が強すぎるため、5滴を超えないよう注意しましょう。
睡眠が改善
寝る前にヒバ油スプレーをまくらやシーツなどに吹きかけておくと、リラックス効果で熟睡することができます。アロマオイルとして使用する際は、ヒバ油3~6滴ほどディフューザーやアロマランプでヒバ油の香りが部屋全体に行き渡るようにしましょう。
最後に
今回はヒバ油のデメリットとメリットを紹介しましたが、ヒバ油の性質や正しい使い方を理解していればデメリットからは避けられます。
ちなみに、ヒバは日本三大美林「青森ひば・秋田杉・木曽ひのき」の一つです。この中でもヒバが殺菌・抗菌効果が優れているといわれており、中尊寺金色堂など日本の歴史的な建造物に防虫対策としてヒバが使われているほど虫除けの効果があります。
外から侵入する害虫に悩んでいる方は家の周りやベランダにヒバ油スプレーを吹きかけて上手にヒバを使って防虫しましょう。