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介護は決して楽なものではない
日本では、高齢化社会が進み続けています。その結果、自分が高齢者になりつつある中、自分の親の介護をする人たちがいるのが現状です。介護は、決して楽なものではありません。ときにはいら立ってしまい、相手に対してひどいことを言ってしまうこともあるでしょう。
感情に任せて出てしまった言葉は、相手の心をひどく傷つけ、しこりを生む可能性があります。いうべきではない言葉を把握しておき、早い段階で封印しておきましょう。
介護をする時に言ってはいけない『NGワード』4選
介護をするときに言ってはいけないワードは、以下の通りになります。
1.適切な言葉使いで接しない
介護している対象の相手は、自分よりも年上であることが多いものです。年下であったとしても、赤ちゃん言葉を使うべきではありません。
- 赤ちゃん言葉で接する…ねんねしましょうね・~でしゅか?など
- 脅し文句をたびたび使う…次これをしたら、もう面倒見ないからね・またこれをやったら、○○(相手が抵抗を感じることやもの)をやらせるからねなど
介護をする相手の尊厳を損なわないような声掛けを心がけるのは、介護をするときに非常に大切な役割を担っています。
2.相手が自信を無くすような言葉をかける
介護を受ける人が、自信を無くしてしまうような言葉をかけてしまうのはNG。
- さっきもやったでしょ
- もう忘れたの?
- ずいぶん昔の話だね
- また失敗したの?
- 前はスムーズにできてたのに…など
認知症などで徐々に自分ができることが減っていったり記憶があいまいになるのは、周囲の人だけでなく症状に自覚をもつ本人が誰より悲しみや恐怖を抱えています。
3.相手を責め立ててしまう言葉
介護をしていると、いっぱいいっぱいになってしまうこともあるでしょう。しかし、介護をしている相手に、八つ当たりをしてしまうのはよくありません。
- いい加減にして
- どうせ~なんでしょ
- いいから早くして
- ここで○○をやりなさい(強い口調で)
急かすような文言や強い口調での命令は、相手に恐怖心を植え付けてしまう原因にもなるので注意しましょう。
4.突き放すような言葉を言う
介護を受けている人は、介護をしてくれている相手に対して、申し訳なさなどを感じていることが多々あります。気を使っていたとしても、自分ではできないことを手伝ってもらわなければ生活できない立場の人に向かって、突き放すようなことを言ってしまうのはNG。
- もう知らない
- 好きにすれば?
- 面倒なんか見たくなかった
- 早く施設に入ってほしい
- しょうがなく面倒を見てあげているなど
心の傷は、一生残ります。その後の関係性の雲行きが悪くなることも十分に考えられるため、頭にくることがあったとしても、突き放すようなことは言うべきではありません。
介護をするときに心がけておきたいこと
介護をするときに心がけたいことは、以下のようなことです。
- ゆっくり話しかける
- はっきりとした、聞き取りやすい言葉で話す
- 相手の状態に合わせた介護を試みる…全部やらない・困っているのに無理やりやらせない
- 排泄の解除をするときは、臭いや汚れのことは口にしない…排泄を我慢する習慣がつきやすくなるため
- もう少ししたら始めることを、前もって伝える…食事・入浴・排せつ物の交換など
意思疎通をこまめに行い、自分がやりたいことと相手の要望や認識に齟齬が無いよう注意しましょう。
まとめ
介護は、決して楽なものではありません。ときに息抜きや休息をはさみながら、相手としっかりと向き合って相手のニーズに合わせた介護ができるよう配慮してみてください。