仏壇に供えてはいけない『絶対NGな花』5選 タブーな理由と適した花の選び方

仏壇と菊の花

ご家庭に置かれている仏壇に供える花『仏花(ぶっか)』には、一般的にタブーと考えられている花があります。この記事では、仏壇に供えてはいけないと言われているNGな花をご紹介します。仏壇に供える花に迷っている方は参考にしてみてください。

仏壇に供える花『仏花』は故人を想って選ぶのが大事

仏壇に花を供える女性

家族の仏壇があるご自宅にある場合、仏壇に仏花をお供えします。仏花は仏様になった故人に楽しんでもらうためにお供えするという意味合いが強いため、仏花を選ぶ際は故人を想って選ぶことが大事です。

しかし、仏花として飾る花を選ぶとき、どのような花をお供えするべきなのか、あるいはどのような花は避けるべきなのか迷ってしまう人は多いでしょう。

ご家族だけでなく、知人宅へと弔問する際にも仏花をお供えする必要があるため、タブーを犯さないよう基本的な知識を覚えておくことは大切です。

仏壇に供えてはいけない『絶対NGな花』5選

一般的に仏壇に供えてはいけないと言われる花にはどのような花が当てはまるのでしょうか。ここでは仏壇に供えてはいけない『絶対NGな花』とその理由を解説します。

1.ドライフラワー

生花を乾燥させる加工が施されているドライフラワーは、「すでに死んだ花」という印象が強く、死や殺生を連想させるとして物価には相応しくないと考えられています。

特に知人宅へ弔問する際などは、ドライフラワーを仏花として持って行ってしまうと、非常識と捉えられることもあるので避けましょう。

ただし、近年ではプリザーブドフラワーは、仏花として人気が高まっています。ドライフラワーのようにカラカラに乾燥した状態の加工花ではなく、プリザーブドフラワーのように瑞々しさを維持している加工花であれば、ご自宅の仏壇に供えても問題ありません。

2.バラやアザミなどの棘のある花

バラやアザミなどの棘がある花は、棘から殺生や血を彷彿させるとして、仏教では仏花として不適切であると考えられています。

しかし、故人がバラを好んでいたという場合、棘を処理して棘を無くした状態で供えることは可能です。故人が好んでいた場合を除き、こうした棘のある花は仏花に選ばないようにしましょう。

3.彼岸花やチューリップなどの毒を持つ花

お彼岸の頃に開花する花として彼岸花が仏花として思いつくという方もいますが、彼岸花やチューリップなどの毒を持つ花は、仏花として相応しくありません。

仏様に毒をお供えする行為は、仏様に対して失礼にあたります。故人がゆっくり穏やかに見守ってくれている仏壇に毒を供えるのは、あまりに非常識なので避けましょう。

4.ユリなどの香りの強い花

仏壇にお供えする花は、なるべく香りが目立たないものを選びましょう。一般的にユリなどの香りが強い花は避けるべきと考えられています。これは、仏壇のお線香の香りを通して、私たちと故人を繋いでくれると考えられていることが関係しています。

故人との関係を繋ぎ対話の架け橋となってくれる線香の香りを打ち消してしまう香りの強い花は、避けるべきと言われているのです。

5.すぐに枯れてしまう花も避けるのが無難

仏壇に供える花として、菊の花はとても人気が高く定番化しています。これは、菊が1年を通して長持ちする花だからです。

パッと仏壇周りを華やかに彩ってくれるため、故人に楽しんでもらうこともできますし、生花であっても長持ちする菊の花は、花を良い状態に保ちやすいため、故人や仏様に対して失礼にあたることもありません。

すぐに枯れてしまう花はお世話が難しく、枯れた状態のまま放置してしまう行為が故人に対して失礼にあたります。そのため、すぐに枯れてしまう花や花びらが散りやすい花は避けるのが無難と考えられています。

仏壇に適した花は?『仏花』の選び方を解説

仏前の菊の花々

仏壇にお供えする花として適している花の特徴は以下の4点です。

  • 棘のない花
  • 長持ちする花
  • 香りが強すぎない花
  • お世話が大変な場合はプリザーブドフラワーもおすすめ

棘や毒を持たない花を選び、なおかつ香りが強くなく、長持ちする花を選びましょう。これらの条件を満たしているため、菊の花は仏花として長く愛されているのです。

また、最近では仕事などで忙しく、家を空ける人が多いこともあり、みずみずしさを保ち続けられるプリザーブドフラワーも人気が高まっています。

仏花用のプリザーブドフラワーも販売されているので、ご自宅の仏壇にお供えする仏花のお世話に不安を感じている方は、ぜひプリザーブドフラワーを検討してみましょう。

故人が好きだった花であればNGな仏花でも問題なし

今回、仏壇に供えてはいけない花を5つご紹介しましたが、棘を持つバラやアザミ、毒を持つ彼岸花やチューリップであっても、故人が大好きだった花や思い出深い花であった場合、NGとされている花を供えても良いでしょう。

大事なことは、仏花を故人を偲びながら選ぶことです。一般的にNGとされている花であっても、近年は仏壇にいる故人が楽しんでくれる大好きなお花であれば、「それらの花を選ぶのもアリ」という考えが広まってきています。

仏花はNGな花を除いて故人に合った花を選んで

いかがでしたか。仏花を選ぶ際は、今回紹介したようなNGな特徴を持つ花を避けて、故人が好みそうな花を選んであげることが大切です。特に知人宅へ弔問する際などは、タブー事項や仏花に適した花の特徴を意識して選ぶように心がけましょう。

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