目次
お米のカビを見た目で確認する際のポイント4つ
お米にカビが生えると見た目はどうなるでしょうか?
見た目で判断できず、知らずにカビの生えたお米を食べてしまうことのないよう、カビ米の見分け方を確認しておきましょう。
ここでは、カビが生えたお米の見分け方を説明します。米びつの中に、次のような見た目のお米がないか覗いてみてください。
お米のカビの見た目
- お米の表面に緑色・黒色・茶色・グレー・ピンクなどの細かい粉がついている。
- 変色している米粒がある。(※一粒でもあった場合は食べてはいけない)
- お米のとぎ汁が黒色や茶色に濁る。
- 胚芽米の胚芽部分が茶色に変色している。
お米にカビが生えると表面にさまざまな色の細かい粉が付着しています。緑色、黒色、茶色、グレー、ピンク色、などの変色しているお米が一粒でもあったら食べずに処分しましょう。
特に黒いカビは頑固でお米の表面だけでなくお米の中まで奥深く入り込みしっかり根を張るのが特徴です。黒カビが生えているお米が一粒でもあれば他のお米にも菌がついていますので食べないようにしましょう。
また、お米を研いだあとの水が黒色や茶色に濁っていたら細かいカビが発生している可能性がありますので食べないようにしましょう。
胚芽米の胚芽部分は栄養がありカビが生えやすい場所でもあります。胚芽部分が茶色くなっている場合はカビですので注意しましょう。
虫の可能性もある
お米に茶色や黒やグレーの粒が混ざっていたり、米粒が割れている場合はカビだけでなく虫食いの可能性があります。また、虫の中にはフンの色が赤い虫やフンの量が多い虫もいますので注意しましょう。
《 ポイント 》
- お米の表面に緑色・黒色・茶色・グレー・ピンクなどの細かい粉がついている。
- 変色している米粒がある。※一粒でもあった場合は食べてはいけない。
- お米のとぎ汁が黒色や茶色に濁る。
- 胚芽米の胚芽部分が茶色に変色している。
お米のカビを見た目以外で見分ける方法
お米のカビは見た目で確認できますが、他にニオイや手触りでも確認することができます。
お米のニオイ
- かび臭い
- 酸っぱい
- 焚き上がりに異臭がする
お米にカビが生えているか見た目で判断できない時は、お米のニオイでカビを確認しましょう。
生米のニオイを嗅ぎ、カビ臭かったらカビが生えていますので捨てましょう。また、見た目ではわからずお米を焚いてしまっても、焚きあがったお米はカビ臭くなりますので食べないよう注意しましょう。
お米の手触り
- 触るとしっとり湿気が多い
お米にカビが生えていると手触りも変わります。通常お米はサラサラしているものですが、カビが生えるとしっとりとした手触りになります。手触りまで変化があるとニオイもカビ臭くなっている可能性があります。
お米を炊くとすぐわかる
カビが生えているお米を焚くと、炊きあがって炊飯器の蓋を開けた瞬間モワッとしたカビ臭さや異臭がしますのですぐ分かります。少しでもニオイに異常を感じたら食べずに処分しましょう。また、お米がパサついていることがあります。
虫食いの場合
米粒の一部がところどころ黒く斑点になっていたり、グレーになっていたり、割れている場合、カビだけでなく米虫(コクゾウムシかノシメマダラメイガ)などの虫食いの可能性があります。米粒の中に虫の卵がある可能性がありますので注意しましょう。
《 ポイント 》
- カビが生えたお米は、カビ臭い、酸っぱい、焚き上がりに異臭がする。
- 手触りは触るとしっとり湿気が多い。
- カビが生えているお米を炊くとカビ臭いのですぐ分かる。
カビの生えたお米を食べるのはダメ?
カビが生えたお米は食べることはできません。
カビが生えると菌糸と呼ばれる糸のようなカビの根っこがお米の中まで根をはります。菌糸は目にみえませんが一度根を張ると洗っただけでは取り除くことはできません。
また、お米を焚いて加熱すると死滅するカビもありますが、カビから出た毒性のものは残りますので、食べてしまうと食中毒をおこす恐れがあります。
国産のお米に生えるカビは発がん性などの恐いカビ毒は無いとされています。また、万が一少し食べてしまっても健康被害はないと言われていますが自己判断は危険です。
お米に生えたカビを見た目では分からず食べてしまった後、吐き気や腹痛など体調に異変が出てきたらすぐ病院で診察してもらいましょう。
カビが生えたお米と一緒に保管されていたお米も目に見えないカビの胞子や菌糸がお米の中に入り込んでいる可能性がありますので食べずに処分することをおすすめします。
お米にカビが生えないための保存方法
そもそもお米にカビが発生するのはなぜでしょう?
実は、お米にカビ生えるのは「温度」「湿度」「栄養」「酸素」の条件が関係しています。カビが発生するその条件を避ければお米にカビが生えるのを防止することができます。
カビが発生する条件
- 温度:20〜30℃
- 湿度:70%以上(※湿度が高く風通しが悪いほどカビが発生します)
- 栄養:ホコリや汚れがカビのエサ
- 酸素:カビは生き物なので酸素が必要
つまり、風通しが悪い、高温、湿度が高いほどカビが発生しやすくなります。
梅雨の時期から夏場にかけて高温多湿になりやすく、カビが発生しやすくなります。特にお米はカビにとって栄養が多いので発生しやすい食品の一つです。
お米は冷蔵保存が最適
お米にカビが生えない保存の条件は「温度は15℃以下」「湿気が少ない」「直射日光が当たらない」、この環境を一定に保つ必要がありますが、この条件に合うのは冷蔵庫または冷蔵庫の野菜室です。
また、15℃以下で保存することでお米に虫が侵入したり繁殖するのを防ぐことができます。
お米をタッパーに入れて冷蔵保存
お米は空気に触れずに密封することでカビを防止し鮮度を保ち賞味期限を延ばすことができます。密封できる蓋つきタッパーやチャック付き保存袋などにお米を小分けにして冷蔵庫で保存しましょう。
5℃以下であれば野菜室でもOKです。また、お米は購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。
ペットボトルもおすすめ
ペットボトルは密封性が高く、冷蔵庫でお米を保存する際の容器としておすすめです。ペットボトルには500ml、1,000mlなどがありますが、お米の量によって使い分けることができるので便利です。
ペットボトルにニオイが残っているとお米に移ってしまいますので、無味無臭の水のペットボトルがおすすめです。
結露に注意する
冷蔵庫と室内では温度差がありますが、結露の原因は温度差です。結露ができるとカビが発生する可能性が高くなります。タッパーを出したらすぐ冷蔵庫に戻す、冷蔵庫を開けっぱなしにしない、など温度差に気を付けましょう。
風通しの良い場所で保存
冷蔵庫にお米を保存するのが一番おすすめですが、冷蔵庫の中にお米を保存するスペースが無い場合は、風通しの良い明るい場所で保存しましょう。
米虫は乾燥と光が苦手です。高温多湿の環境は米虫の繁殖を助けます。また、高温多湿で保存したお米は味が落ちますので避けましょう。
お米の賞味期限
お米は生鮮食品になりますので賞味期限は記載されていません。目安としては精米日から夏は2週間~1ヵ月以内、冬は2ヶ月以内、春秋は1ヵ月以内に食べましょう。
最後に
お米を米びつや購入したままの袋で保存している方は、お米にカビが生えていないか早速お米をチェックしてみましょう。
お米の保存場所は冷蔵庫がベストです。私は普段から水のペットボトルを用意しておき、お米を買ったその日のうちにペットボトルにお米を入れて冷蔵庫で保存しています。
この方法で一度も虫やカビが発生したことはありませんので、試しにやってみてください。