ちゃんと読める?読み間違えると恥ずかしい『誤用漢字』10選

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不思議と多くの人が同じように間違った読み方をする漢字を「誤用漢字」といいます。あまりに一般化されているため、パソコンの文字変換でも出てくるものもあり、とても紛らわしいですよね。多くの人が間違えていても場面によっては恥ずかしい思いをすることもあります。注意したい読み間違えると恥ずかしい『誤用漢字』についてご紹介します!

読み間違えると恥ずかしい『誤用漢字』10選

マルかバツか悩むイメージイラスト

誤用漢字とは、なぜか多くの人が同じ間違え方をする漢字のことです。「慣用読み」として、多くの人が同じように間違っているため、本来とは異なる読み方が広く用いられ、定着した読み方となっています。

1.一段落(いちだんらく)

「ひとだんらく」と読まれることも多いですが、正しくは「いちだんらく」です。

一つの段落の意味として使われるほか、会話の中では物事が一区切りついたタイミングなどで使われます。話し言葉では「ひとだんらく」が一般化していますが、本来は「いちだんらく」となっていますので気を付けましょう。

2.代替(だいたい)

「だいがえ」と読まれることも多いですが、正しくは「だいたい」です。

「代替」の意味はそれに見合う他のもので代えることです。「代替品」「代替案」などと使われていますよね。「だいがえ」でも意味が通じることもありますが、正しくは「だいたい」。「代替品(だいたいひん)」「代替案(だいたいあん)」となります。

3.早急(さっきゅう)

「そうきゅう」と読まれることも多いですが、正しくは「さっきゅう」です。

非常に急ぐことの意味としてよく使われていますが、誤った読み方が一般化しつつあります。同じ意味の「至急」との使い分けは、「早急」の方がニュアンスとして「至急」よりも、急ぎ方の程度がゆるやかなイメージです。

4.貼付(ちょうふ)

「てんぷ」と読まれることも多いですが、正しくは「ちょうふ」です。

写真を貼付して、のように使われていて「てんぷ」と読まれることが多い漢字ですが、正しくは「ちょうふ」になります。慣用読みとしては「てんぷ」が一般化していて、「添付」と混同する方も多いでしょう。

本来、貼付の意味はノリで貼り付けることで、他にも「湿布を貼る」などとして使います。一方で「添付」は、書類などにあるものをつけ添えることという意味で使います。読み方だけでなく使い分けにも気を付けましょう。

5.続柄(つづきがら)

「ぞくがら」と読まれることも多いですが、正しくは「つづきがら」です。

戸籍簿や住民票などの書類に表記されている表現で「ぞくがら」が一般的になっていますが、正しくは「つづきがら」。誤った「ぞくがら」と読む人が圧倒的に多いため、辞書によっては「俗な言い方」として「ぞくがら」の読みかたも紹介されています。

6.雰囲気(ふんいき)

「ふいんき」と読まれることも多いですが、正しくは「ふんいき」です。

話し言葉では「ふいんき」と言ってもスルーされやすいですが、正しい読み方は「ふいんき」です。

7.他人事(ひとごと)

「たにんごと」と読まれることも多いですが、正しくは「ひとごと」です。

自分には関係のないこと、他人に関すること、の意味として使われる「他人事」。昔は「人事(ひとごと)」と表記していたそうですが「じんじ」と読まれることも多くなったため「他人事」になったとのこと。

新聞などでは「他人事」という漢字ではなく「ひと事」や「ひとごと」と記載されるのが一般的となっています。

8.漸く(ようやく)

「しばらく」と読まれることも多いですが、正しくは「ようやく」です。

暫く(しばらく)という漢字と似ていることもあり「しばらく」と間違いやすい漢字です。気を付けましょう。

9.肉汁(にくじゅう)

「にくじる」と読まれることも多いですが、正しくは「にくじゅう」です。

特に若い人の間では「にくじる」と読む割合が多いようです。

10.あり得る(ありうる)

「ありえる」と読まれることも多いですが、正しくは「ありうる」です。

「あり得る」の対義語は「あり得ない(ありえない)」と読むこともあり、「ありえる」と読む人が多いですが、正しくは「ありうる」です。

意外と間違っている漢字の読み方は多い!

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いかがでしたでしょうか。誤用漢字は多くの人が間違って使っているため、一般化しつつあり、パソコンの文字変換でも出てくるものもあります。ですがビジネスシーンでは、間違った読み方をすると恥をかいてしまうこともありますので、ご紹介した間違いやすい漢字には気を付けましょう!

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