ホットワインにしてもアルコールは残っている!作り方や注意点

ホットワイン

フルーツやスパイスを入れて飲むホットワイン。温めた後もアルコールは残っているのでしょうか?日本では常温か冷やして飲むことが多いワインですが、北欧をはじめとしたヨーロッパでは寒い冬こそおやすみ前のドリンクとして飲まれています。今回はホットワインのアルコール度数、そして作り方や注意点について解説してありますので、体も心も心地よく温めてみませんか!

ホットワインにすればアルコールは飛ぶ?

ホットワインの材料

ワイン好きの方や若い女性の間で人気が高まっている「ホットワイン」。

果物やスパイス、ハチミツなどで味や甘みをつけて、名前の通り温かくして飲むホットワインは、北欧をはじめとするヨーロッパでは定番の飲み物として知られています。

【ホットワインはアルコール度数がゼロではない】

ホットワインはワインを温めることで、アルコール分が蒸発して度数が少し低くなります。アルコール度数が13~15%のワインを温めてホットワインにすると5~7%に下がります。

アルコール分がある程度蒸発するだけで、アルコール度がゼロにはなりません。結果的にはお酒であることに変わりありませんので、未成年者は飲まないようにしましょう。

ワインを温めるだけでなく長時間沸騰させたとしても、低アルコールになっただけで完全に抜いたことにはなりません。

ホットワインにすると飲みやすく感じるのですが、アルコール分を全て飛ばしたわけではないので、妊娠中や授乳中の方は飲酒を避けてくださいね。

同じ理由から、ホットワインを飲んだ後に運転すると飲酒運転になってしまいますよ。

《 ポイント 》

  • アルコール分がある程度蒸発するが度数0ではない。
  • 長時間沸騰させてもアルコールを完全に抜くことはできない。
  • 未成年者、妊娠中や授乳中の方、運転する方は飲酒を避ける。

ホットワインの作り方

ホットワインを作る

ホットワインとは?

日本ではワインは常温または冷やして飲むのが一般的ですよね。ところが、ヨーロッパの国々やカナダ、南米では、クリスマスシーズンになるとマーケットやカフェなどで「ホットワイン」が売られている風景は風物詩の一つでしょう。

ちなみに、「ホットワイン」というのは和製英語であり、英語圏では「モルドワイン」ドイツやオーストリアでは「グリューワイン」フランスやイタリアでは「ヴァン・ショー」「ヴァン・ブリュレ」と、国によって様々な名前で呼ばれています。

ホットワインといえば赤ワインが主流ですが、白ワインやロゼを使うこともあります。お好みでフルーツ、シナモンやクローブなどのスパイス、ハチミツで甘みを加えることで味と香りが良い美味しいホットワインが完成します。

ワインの渋みが苦手な方でも、自宅で手軽に楽しむことができるでしょう。

ホットワインの作り方

近頃は「ホットワイン」専用のワインも販売されていますが、お手頃価格のワインや自宅で飲み残したワインがありましたら、本格的なホットワインの作り方を試してみてください。

フルーツやスパイスの良い香りがキッチン中に広がりますよ。

〈準備するもの〉

  • 赤ワイン:1本
  • オレンジ:1個
  • リンゴ :1個
  • レモン :1/2個
  • ハチミツ:小さじ1
  • グローブ:2個
  • シナモンスティック:1/2本
  • 砂糖(お好みの甘さに調整する)

〈作り方〉

  1. 皮をむかずにリンゴは1口大、オレンジとレモンは輪切りにスライスする。
  2. 鍋に赤ワイン、フルーツ、クローブ、シナモンを入れて弱火にかけ、沸騰しないように気をつけながら温める。(スパイスを用意できない場合はパウダーでもOKです)
  3. 温まったワインに、ハチミツとお好みで砂糖を加えてよく混ぜ合わせる。
  4. ハチミツと砂糖を溶かし終えて火を消してからスパイスと果物を取り出す。
  5. そのまま30分程置いてスパイスの香りを引き出し、飲みやすい温度に冷ましてからグラスに注ぐ。

電子レンジで簡単にできるホットワインの作り方

ホットワインは電子レンジでも簡単に作ることができますので、時間のない時にはこの方法を試してみてください。

ただし、突然ワインが熱くなると噴き出してしまいますので、何度か温度を確認しながら温めるようにしましょう。電子レンジでチンしてもアルコール度はゼロにはなりません。

〈準備するもの〉

  • 赤ワイン:マグカップ1杯
  • ハチミツ:小さじ1杯(お好みで甘さ調整する)
  • 輪切りにスライスしたレモン:1枚

〈作り方〉

  1. 赤ワインをマグカップなどの耐熱食器に注ぎ、600Wの電子レンジの場合は40秒~1分程度加熱する。
  2. 電子レンジから取り出し、お好みでハチミツを加えてよくかき混ぜる。
  3. 輪切りにスライスしたレモン1枚、ワインの中に浮かべて出来上がり。

ホットワインの種類

ホットワインに使うワインは「赤ワイン」「白ワイン」「ロゼ」がありますが、その違いについて解説します。

「赤ワイ」ンで作ったホットワイン

ホットワインは赤ワインを使って作るのが一般的です。赤ワインは、渋みが少ないライトボディまたはミディアムボディが適しています。

それにスライスしたリンゴやオレンジなどを皮ごと入れ、グローブ、シナモン、ショウガ、ブラックペッパー、唐辛子など、お好みのスパイスを加えてみましょう。

「白ワイン」で作ったホットワイン

白ワインで作ったホットワインは、赤ワインと比べてクセがなく渋みも少ないため、すっきりとした味わいに仕上がります。

お手頃な価格の白ワインにオレンジやドライイチジクなどのドライフルーツを合わせるとフルーティーで爽やかな味わいが楽しめるでしょう。

白ワインには、シナモンやクローブを入れると、見た目が美しく、香りが華やいで飲みやすくなります。

「ロゼワイン」で作ったホットワイン

ロゼワインも白ワインと同じく穏やかな渋みと甘みがあるので飲みやすく、どなたにでも好まれのでパーティーに最適です。

オレンジやレモンといった柑橘系の皮やいちご、スパイスはシナモン、ショウガ、ブラックペッパーとの相性が良いでしょう。

ホットワイン専用ワインが販売されている

予めスパイスや甘味料、甘みが加えられているホットワイン専用のワインが販売されていますので、いつでも手軽に楽しめます。

マグカップにホットワイン専用のワインを入れて、電子レンジ500Wで約1分、600Wの場合は40秒~1分程度温めるだけの簡単さは時短にもなりますよね。

商品によって風味が異なりますので、自分に合ったホットワインを見つけましょう。

《 ポイント 》

  • ホットワインが売られている風景はクリスマスシーズンの風物詩。
  • 赤ワインが主流で白ワインやロゼを使うこともある。
  • フルーツやスパイス、ハチミツなどで味と香りが良いホットワインに。
  • 弱火にかけて沸騰しないように温める。

アルコールが苦手な人のためのホットワインの作りかた

赤ワインが苦手な女性

ホットワインを飲んでみたいけれどアルコールが苦手だという人、または、ホットワインにすることで苦手になる人、そんな方におすすめの飲みやすいホットワインの作り方をご紹介します。

赤ワインが苦手な人

赤ワインより癖がなくて飲みやすい、白ワインかロゼワインを使ってみましょう。

白ワインとオレンジジュースを「1:1」の割合でマグカップに注ぎ温めます。オレンジジュースが冷たくて温まりにくい場合は、様子を見ながら秒数増やしてみてください。ハチミツを加えてよくかき混ぜたら、パウダータイプのシナモンを適量ふりかけて出来上がりです。

赤ワインが苦手な人は、オレンジジュースや炭酸飲料などで薄めて作ると飲みやすくなるため、ぜひ試してみてくださいね。

アルコールが苦手な人

お酒が苦手な人には、アルコールを飛ばしたワインに、はちみつで甘さを加え、スパイスで香り付けしました。

お鍋に赤ワインを入れ、はちみつとお好みのスパイス類を入れ、強火にかけて沸騰させます。本格的なホットワインであれば、沸騰させない程度に温めますが、こちらはアルコール分をできるだけなくすために、沸騰したら中火にして、3〜4分に煮てアルコールを飛ばします。

火を止めたら、ジンジャー、クローブ、シナモン、カルダモンなど、お好みのスパイスパウダーをプラスします。はちみつの代わりにグラニュー糖をお好みで入れてもいいですし、紅茶で割るなどして、寒い時期に体が温まるドリンクに仕上げてみましょう。

《 ポイント 》

  • 赤ワインより癖がなくて飲みやすい白かロゼを使う。
  • 3〜4分沸騰させてアルコールを飛ばす。
  • はちみつかグラニュー糖をお好みで加える。

ホットワインのメリット

風邪予防

ホットワインは、健康に良いさまざまな効果が期待できる飲み物です。ワインのポリフェノールとスパイスの栄養成分が健康維持に効果を発揮しますが、特に女性にとってうれしいメリットが盛りだくさん!

そんなホットワインを飲むことで期待できる効果についてご紹介します。

風邪予防

ヨーロッパでは風邪のひきはじめにホットワインを飲んで、体を温める習慣があります。ポリフェノールが豊富なワインと、ビタミンが豊富なフルーツを摂取して体を休ませます。

基礎体温が下がると風邪などに対する免疫力も下がりますので、ホットワインで体を温めることで基礎代謝が上がり、免疫力をUPさせることができるでしょう。

冷え対策

ホットワインを飲むと体がポカポカして、冷えた体を体の中から温めてくれます。

これはアルコール飲料には血管を広げる作用があり血流が促進されるため、ワインを温めて飲むことで冷えた体がさらに温まりやすくなるというわけです。

ホットワインの適度なアルコールで手足の冷えが和らぎ、甘い香りで寒い冬でも寝つきが良くなるでしょう。

美肌・アンチエイジング効果

ポリフェノールが豊富に含まれているワイン。このポリフェノールには高い抗酸化作用があり、肌の老化の原因とも言われている活性酸素の増加を抑制してくれることで知られています。

特に、赤ワインは、シミ・シワ・たるみといった肌の老化防止などアンチエイジング効果が期待できるので、美肌に導いてくれるでしょう。

動脈硬化予防

普段の生活でポリフェノールを取り入れると、血行が良くなりしなやかな血管を保つことで、動脈硬化を防ぐともいわれています。

脂質が多く食生活が乱れがちな人は、普段の生活にホットワインをプラスしてみてはいかがでしょうか。

《 ポイント 》

  • ポリフェノールとスパイスの栄養成分が健康維持に効果を発揮。
  • 体を温めると基礎代謝が上がり免疫力をUPさせる。
  • 適度なアルコールと甘い香りで寒い冬でも寝つきが良くなる。
  • 活性酸素の増加を抑制し、アンチエイジング効果で美肌に導く。
  • 血行が良くなり動脈硬化予防になる。

最後に

ホットワイン

ワインを温めて飲む「ホットワイン」は、寒い冬には体が温まり寝つきがよくなるなど様々な健康効果があるのですね。

沸騰しない程度に温められたホットワインのアルコール度数は、低アルコールになっているだけで、長時間沸騰させても完全に抜けることはありませんので、未成年者や妊婦さん、運転する方などは飲まないように気をつけなければいけません。

この記事で紹介したホットワインの基本の作り方や注意点を参考に、健康や美容に効果的なホットワインでリラックスした時間を過ごしてみてくださいね。

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