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食パンの冷凍保存は袋ごとできる?
食パンを袋ごと冷凍保存できる
最近の冷蔵庫やトースターは機能が進化しているため、食パンを袋ごと冷凍室に入れてしまってもOKです。
食パンを袋ごと冷凍室に入れてしまえば、パンに直接手が触れることが無いので、雑菌が付きにくくとても衛生的なうえに、袋ごとのほうが楽チンというメリットもあります。
ちなみに冷蔵保存は、乾燥により食パンの水分が蒸発してしまうのでおすすめしません。
食パンを袋ごと冷凍するのはNGという意見もある
食パンは袋ごと冷凍保存できると言われている一方で、NGという意見があるのも事実です。
食パンを買ってきたときのまま袋ごと冷凍をすると、中に空気が入った状態で冷凍することになりますよね。そうなると、食パンが乾燥してパサパサしてしまいます。
また、食パン同士がくっついて1枚ずつ取り出すことができなくなってしまい、時間のない時などイライラしてしまいます。
くっついた状態だと、冷凍ムラが起きて解凍した時に食感が落ちてしまうため、1枚ずつ個別包装をしてから冷凍した方が良いとおすすめしている記事も見受けられます。
その一方で、「個別包装したパン」と「袋ごと冷凍したパン」を比較した結果、大して違いはなかったという口コミもあるようです。
いずれにせよ、ご自分で試した上で判断してみるのがよいでしょう。
《 ポイント 》
- 袋ごと冷凍すると雑菌が付かないため衛生的で楽チン。
- 冷蔵保存は、乾燥により食パンの水分が蒸発してしまう。
- 1枚ずつ個別包装をしてから冷凍した方が良いという意見もある。
食パンを袋ごと冷凍保存するコツ
袋の空気を抜いてから冷凍庫に入れる
食パンを袋ごと冷凍する場合は、袋に穴が開いていないかを確認してから袋の空気を抜きます。
空気が入った状態で保存すると、食パン同士がくっついてしまいますので、空気に触れないように袋の口をきちんと閉じておいてくださいね。
袋の口が開いていると、食パンが乾燥して味が落ちてしまいます。
買ったらすぐに冷凍保存する
食パンのおいしさを保つポイントのひとつに「できるだけ早く冷凍すること」があげられます。
常温保存していると、どんどん水分が抜けてパサパサ感が進んでしまいます。そうならないように食パンを買ったら、すぐに急速冷凍機能を使って短時間で袋ごと冷凍するようにしましょう。
家庭用冷蔵庫で手軽に急速冷凍する場合は、冷凍庫に金属の料理用バットを敷くか、アルミホイルで食パンを巻くなどしてください。
完璧な急速冷凍とは言えませんが、ある程度は食品から熱を奪いやすくなるでしょう。
開封してしまった食パンを冷凍するには
開封してしまった食パンを冷凍する場合は、食パンをラップで1枚ずつ包む必要があります。
ラップで一枚ずつ包む作業が面倒だと思う方は、ジッパー付きのビニール袋に数枚ずつ入れてみてはいかがでしょうか。ジッパー付きのビニール袋だと、空気を上手に抜けるのでパンを乾燥させずにすみます。
こちらは繰り返し使えますし、数枚ずつ一緒に入れてもパン同士がくっつく心配がありません。
切れていない食パンをまるごと冷凍するのはNG!
切れていない状態の食パンはそのまま冷凍すると、冷凍・解凍どちらも時間がかかってしまうので、1枚ずつスライスしてから冷凍保存するようにしましょう。
スライスしたものだと、冷凍するスピードが速く、解凍も少ない時間で済みます。よって、面倒でも1枚ずつ切ってから冷凍保存するようにしてくださいね。
水分の蒸発を防いでおいしさをキープする
食材を冷凍庫に入れて長期間保存すると、冷凍焼けを起こすことがあります。これは、食材が乾燥して酸化することが原因ですが、食パンも同じように冷凍焼けをする可能性は十分にあります。
冷凍焼けを防ぐためには、水分が蒸発しないようにしっかりラップなどで包み、長期間保存しないようにしましょう。
ニオイ移りを避ける
ご家庭の冷凍庫には肉や魚などいろいろな食材が入れられているので、注意しないと食パンにニオイが移ってしまうことがあります。そのため、食パンをラップに包むだけでなく、さらに冷凍用の保存袋や保存容器に入れるのがおすすめです。
最近では、食パン専用の冷凍保存袋も販売されていますので、大いに活用しましょう。
《 ポイント 》
- 食パンを袋ごと冷凍する場合は袋の空気を抜いてから冷凍する。
- 買ったらすぐに急速冷凍機能を利用して短時間で冷凍する。
- 開封してしまった食パンはラップで1枚ずつ包んでから冷凍する。
- 切れていない食パンは1枚ずつスライスしてから冷凍保存する。
- 冷凍焼けやニオイ移りしないように注意する。
冷凍した食パンの保存期間と解凍方法
食パンを常温保存していると、カビが生えやすくなってしまいます。食パンを袋ごと冷凍保存すれば、その時の状態まま保存できるので、賞味期限が切れてもおいしく食べることができます。
日持ちする上に味も落ちない、そして食べる時はそのままオーブンで焼くだけで美味しくいただけるのがうれしいですね。食パンを買って来たら、冷蔵庫ではなくすぐに冷凍庫に入れてしまいましょう。
冷凍した食パンの保存期間
保存期間は、2週間~1ヶ月です。これは風味を損なわずにおいしく食べられる期間です。
冷凍した食パンの解凍方法
凍ったままトーストに入れる
食パンを凍ったままトーストすると、外はサクサク、中はしっとりとした食感が味わえます。
ポイントは、オーブントースターを使って高めの温度で3分前後焼くことです。トースターの種類によっては焼き加減が異なるので、焦げないよう様子を見ながら焼いてくださいね。
生で食べるなら自然解凍がおすすめ
サンドイッチなど生で食べるレシピには、自然解凍がおすすめです。冷凍庫から取り出したら、乾燥しないようにラップに包んだまま常温に1~2時間置いておきましょう。
また、分厚くカットされた食パンを凍ったままトーストすると、表面は焦げているのに中は冷たいことがあります。中までしっかり焼くためには、自然解凍してからトーストするとよいでしょう。
急ぐときは電子レンジで解凍する
サンドイッチを作りたいけれど自然解凍している時間がないというときは、電子レンジを利用しましょう。
冷凍庫から取り出した食パンをラップに包んだまま、電子レンジ500Wで1分ほど加熱するとふわふわした食感がよみがえります。
電子レンジは思いの外早く解凍できるので、気をつけないとすぐにパサパサになってしまいます。厚さや枚数によって加熱時間が変わりますので、様子をみながら時間を設定してくださいね。
《 ポイント 》
- 冷凍した食パンの保存期間は2週間~1ヶ月程度。
- 凍ったままトーストすると外はサクサク中はしっとり。
- 生で食べるなら自然解凍、急ぐときは電子レンジで解凍する。
食パンの正しい保存方法
買ってきたその日のうちに食べきるのが難しい食パンの保存は、「常温」「冷蔵」「冷凍」のどれがベストなのか調べてみました。
食パンを常温で保存する
食パンを常温で保存することが多いようですが、常温でおいしく食べられるのは2日目までです。
大手パンメーカーが製造した食パンだと、衛生面を徹底的に管理した上で作られているので、賞味期限は3~4日と長めに設定されていますが、それでも2日目を過ぎると一気にパサついてくるようです。
もし常温保存するのであれば、直射日光のあたる場所や高温多湿を避けて保存しましょう。見た目がオシャレな「ブレッドケース」を使ったり、輪ゴムなどで袋の口をしっかりと閉めたりして保存してくださいね。
食パンを冷蔵で保存する
常温より温度が低い冷蔵庫の方が、カビが発生する心配がないように思えますが、実は食パンを冷蔵庫で保存するのはおすすめしません。
その理由は、食パンに含まれるデンプンの劣化が進みやすくなり、水分が抜けて固いパンになってしまうからです。ちなみにデンプンは、0~4℃の冷蔵庫の温度帯が苦手なので、食パンは常温か冷凍で保存するようにしましょう。
食パンを冷凍庫で保存する
食パンのベストな保存方法は「冷凍庫」です。デンプンは0℃を下回ると劣化の進行がゆるやかになるため、袋ごと長期冷凍保存してもおいしさが保てるというワケです。
冷凍保存の賞味期限が2週間~1ヶ月とはいえ、ただ単に冷凍庫に入れればよいというわけではありません。おいしく安全に保存するためには、「食パンを袋ごと冷凍保存するコツ」の章で紹介したポイントを参考にして、食パンの味わいや食感が悪くならないように注意してくださいね。
《 ポイント 》
- 常温保存するのであれば、直射日光や高温多湿を避ける。
- 冷蔵保存は食パンに含まれるデンプンの劣化が進みやすい。
- ベストな方法は冷凍庫での保存。
最後に
食パンの冷凍保存を袋ごとするコツについて紹介しました。いかがでしたでしょうか。
食パンを買って来たら、常温や冷蔵庫で保存するのではなく、袋ごと冷凍保存してしまうのがおすすめです。
冷凍するコツを抑えて保存すれば、2週間~1ヶ月ほど風味を落とさずに日持ちさせることができるでしょう。パンを冷凍保存する場合は、何より空気に触れる面を少なくして乾燥を防ぐことが重要です。
美味しさをキープするための「食パン専用の冷凍保存袋」も販売されていますので、上手に冷凍保存して、美味しくいただきましょう!