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芋ようかんは冷凍がおすすめ?
さつまいもスイーツは、お芋の旬の時期だけでなく一年を通じて好まれる人気商品です。中でも、年齢や性別に関係なく皆さんに愛されているさつまいもスイーツといえば、「芋ようかん」ではないでしょうか。
「羊羹(ようかん)」と名前がついていても一般的な羊羹と異なり、芋ようかんの賞味期限は短めです。保存料などがたっぷり入っているお菓子と違って、芋ようかんは日持ちしないので、冷蔵保存で2〜3日中に食べきらなくてはいけません。
残ってしまいそうな時は早めに冷凍保存するのがおすすめ
和菓子店の手作り芋ようかんやご家庭で作ったものは、保存料など一切入っていない無添加食品です。そのため、食べきれない時など長く持たせたいなら冷凍保存にしてみてはいかがでしょうか。
さつまいもが手元にたくさんあるときに、芋ようかんを作って冷凍保存しておけば、いつでも解凍して食べられるのでおすすめですよ。
また、スーパーなどで販売している芋ようかんの中には真空パックされているものや、保存料が含まれているものもあり日持ちするものも販売されています。
いずれにしても、時間が経つと風味は落ちてしまいますので、賞味期限内に食べられそうにない時は、冷凍保存してしまいましょう。
冷凍していない賞味期限切れの芋ようかんは食べられる?
冷凍していない芋ようかんで賞味期限が切れたものは、保存料などが入っていない分、徐々に劣化が始まります。どんな状態で保存されているのかにもよりますが、美味しいか美味しくないかは意見が分かれるところです。
ただし、冷蔵庫に入れていない賞味期限切れのものは、梅雨時期や夏場は念のため食べない方が良いでしょう。見た目に変わったところがなくても、内部から傷み始めているかもしれませんので、既に賞味期限が切れている芋ようかんを冷凍保存するのはやめた方が無難でしょう。
お店の公式メニューにもなっている
実際に、凍らせた芋ようかんを公式メニューにして販売している有名店もあります。濃厚なサツマイモの味を残したまま、サクサク美味しいアイスキャンディーとして食べることができると話題を呼んでいます。
そこまでカチコチというわけでもなく、ナイフの刃をあてるとサックリと切れる程度の硬さ。食感は昔なつかしのアイスキャンディー風でしょうか。ほとんどの人が「凍らせるとこんなに美味しくなるんだ!」と驚いてしまうそうです。
ということは、家庭用の冷凍庫で冷やしたものでも、賞味期限の短さを気にすることなくいつでも美味しくアイスキャンディー風芋ようかんを食べることができるということですね。
《 ポイント 》
- 同じ「羊羹」でも芋ようかんの賞味期限は短め。
- 冷凍保存しておけば、いつでも解凍して食べられる。
- 賞味期限を気にせずアイスキャンディー風芋ようかんを食べられる。
芋ようかんの冷凍保存のやり方
生ものの芋ようかんでも正しく冷凍すると、賞味期限を過ぎたものでも美味しく食べられます。
上手に冷凍するポイントは、「できるだけ真空状態に近づけるように密封する」ことです。冷凍するときは、劣化を防ぐために空気を極力入れないようにして真空状態にしてみましょう。
入っていた箱ごと冷凍するのではなく、芋ようかんを食べやすい大きさにカットして、一つずつラップでピッタリ包みます。
そのまま冷凍庫に入れても大丈夫ですが、できれば包んだ芋ようかんをフリーザーバッグに入れてしっかり密封しておきましょう。
この状態で冷凍保存すると、水分が蒸発しにくくニオイ移りもしないので、解凍後も冷凍する前とそれほど変わらない食感と風味を楽しめます。
《 ポイント 》
- ポイントはできるだけ真空状態に近づけること。
- 箱ごと冷凍するのではなく、一つずつラップで包みフリーザーバッグに入れて密封する。
芋ようかんの解凍方法
では、冷凍した芋ようかんは、どのようにして食べると良いのでしょうか?
家庭用冷凍庫から出した直後に食べようとしても、固すぎて風味も食感も変わって食べられません。ですので、解凍は自然解凍にして食べるようにします。
常温に置いた状態で、およそ20分~30分でちょうど良い硬さになるので、冷たさと甘くねっとりした食感がマッチして美味しく味わえるでしょう。
時間に余裕がある場合は、冷凍庫から冷蔵庫に移して4時間ほど置きます。そうすると、ちょうどよく冷えたしっとりした食感がよみがえるでしょう。
ところで、食べ物を解凍する時によく利用される電子レンジですが、芋ようかんの解凍には使わない方がよさそうです。電子レンジはさつまいも本来の風味を損なうだけでなく、水分も奪ってしまいます。
また、ラップやフリーザーバックで密封されているため、破裂する危険も少なからずあるようです。食べるときは常温におよそ20分~30分置くか、冷蔵庫に移して4時間ほど置く自然解凍の他に、半解凍でもアイスのようなシャリッとした食感が楽しめるでしょう。
《 ポイント 》
- 常温に置いておよそ20分~30分でちょうど良い硬さになる。
- 冷蔵庫に移して4時間でよく冷えたしっとりした食感に。
- 半解凍でアイスのような食感が楽しめる。
冷凍した芋ようかんの美味しい食べ方
冷凍した芋ようかんを美味しく食べるには、どんな方法があると思いますか?この章ではおすすめの3つを紹介しましょう。
表面に焦げ目をつけたスイートポテト風の「焼き芋ようかん」
何にでも相性の良いさつまいもならではのアレンジです。芋ようかんを焼いただけで、皆さんの大好きなスィートポテト風お菓子に大変身です!
まずは、冷凍してあった芋ようかんをアルミホイルに並べます。特に解凍はしなくても大丈夫なのですが、気になる場合は10分~30分常温に置いてから使ってみてください。それに少量のバターを落としてオーブントースタで焼き、表面にこんがり焦げ目がついたら出来上がりです。
フライパンを使って焼く場合は、フライパンにバターと芋ようかんを入れます。芋ようかん一切れ約50gあたり、バターは小さじ1~2程度が目安でしょうか。
バターで焼くと風味が増すのでこのまま食べても美味しいですし、バニラアイスやホイップクリームを添えて、シナモンや粉砂糖を上から振りかければおしゃれ感たっぷりのスィーツの完成です。
焼き芋屋さんの良い香りと、食欲をそそるバターの旨味、そしてねっとりした食感が同時に楽しめるおもてなしにふさわしい一品に仕上がります。
いつもの芋ようかんとは一味も二味も違う新たな魅力を発見できるので、ぜひ試してみてください!
炊飯器を使って「お芋の炊き込みご飯」
炊き終わったご飯に芋ようかんを混ぜるのではなく、最初から炊飯器に芋ようかんを加えてお米と一緒に炊きます。食べやすい大きさにカットした芋ようかんと、少量のお塩を一緒に入れて炊くと、より美味しく仕上がります。
芋ようかんの形が崩れることもなく、甘さがしっかりとご飯に移り、お箸が進むこと間違いなしです!
夏にぴったりな「芋ようかんアイス」
冷凍した芋ようかんの風味も食感も、なんとなく落ちていると感じる方におすすめなのが、夏にぴったりな「芋ようかんアイス」です。
凍らせた芋ようかんを、カチコチに凍ったまま食べるなんて想像できない!と思うかもしれませんが、実際にやってみると、芋ようかん本来の濃厚さはそのままで、サクサクとした新食感のとても美味しいアイスキャンディーが楽しめます。
見た目もヒンヤリ霜がかかってとても涼しげ。それを凍ったままガリガリ食べてもいいでしょうし、ゆっくりと時間をかけてお口の中で溶かしながら食べるなど、味わい方は人それぞれのようで面白いですね。
《 ポイント 》
- 表面に焦げ目をつけたスイートポテト風の「焼き芋ようかん」が人気。
- 芋ようかんを加えてお米と一緒に炊く「お芋の炊き込みご飯」
- 本来の濃厚さはそのままで、サクサクとした新食感の「芋ようかんアイス」
最後に
今回は、芋ようかんの冷凍保存の方法と、美味しい食べ方を解説しました。いかがでしたでしょうか?
昔から東京土産の定番に挙げられる「芋ようかん」手土産に何を選んだら良いのか迷って決まらないときには、和菓子屋さん手作りの芋ようかんを選ぶと間違いありません。
賞味期限が短く日持ちしない手作りの芋ようかんを保存するには、冷凍保存がおすすめです。「ようかん」と思わずに、何にでも相性の良い美味しい「さつまいも」と思って、自然解凍後に一手間加えてアレンジしてみてください。
たくさん頂いた時には、賞味期限が切れる前に早めに冷凍保存して、色々な食べ方を楽しんでみてはいかがでしょうか!