目次
鮭フレークの開封後の正しい保存方法
鮭フレークの開封後の保存方法として、冷蔵保存と冷凍保存があります。
冷蔵保存が基本
開封後の鮭フレークは必ず冷蔵保存しましょう。冷蔵保存の賞味期限は1週間~10日程度です。一度でも開封してしまうと空気中の雑菌が入り込みますので常温で保存しているとあっと言う間に雑菌が増殖してしまいます。鮭フレークは瓶に入っているものが多いですが、瓶ごと冷蔵庫に入れて保存しましょう。
また、開封後に鮭フレークを取り出す際に使用するスプーンや箸などにも雑菌がついていますので必ず清潔で乾燥しているものを使いましょう。
冷凍保存も可能
鮭フレークを開封後、1週間~10日以内には食べきれない場合は、使いやすい量に小分けしてラップに包み、冷凍保存用バッグに入れて密封後、冷凍庫に入れて保存しましょう。冷凍保存用バックの空気はしっかり抜いてから口を閉じましょう。冷凍保存の賞味期限は2ヵ月程度です。
瓶入りの鮭フレークを瓶ごと冷凍するのはあまりおすすめしません。できないことはないのですが、急速冷凍した場合、瓶が温度差に耐えられずに破損する可能性もあります。
ゆっくり冷凍すれば破損することもありませんので、冷凍スピードの加減が調整できる場合は冷凍してもOKですが、加減が難しい場合は瓶ごとの冷凍は避けましょう。
鮭フレークに含まれる水分で瓶の中が膨張する可能性もあります。鮭フレークに水分はほとんど含まれていませんが、メーカーごとの鮭フレークによって水分量が異なります。また、瓶の中の鮭フレークが凍って取り出しにくくなります。一度でも解凍すると再解凍できませんので注意しましょう。
解凍は冷蔵庫で
開封後に冷凍した鮭フレークの解凍方法は、冷蔵庫でゆっくり解凍しましょう。急ぎの場合は、電子レンジの解凍機能で解凍するか、600Wで30秒~1分程度加熱しましょう。鮭フレークの量に合わせて解凍時間を調整してください。
量が多いなら調理して保存
鮭フレークはそのままでも美味しいですが、調理して保存するのもおすすめです。おにぎりの具やお茶漬けなど凡庸性が高いのが鮭フレークの魅力なのですが、量が多いと使うのも面倒になりがちです。アレンジレシピでバリエーションをそろえておくと、飽きずに活用することができるでしょう。
鮭フレークと刻んだ大葉をめんつゆで和えたレシピは、夜食のお茶漬けにぴったりです。粉チーズとオリーブオイル、乾燥バジルと和えれば、洋風の鮭フレークを楽しめます。タッパーなどを使いレシピごとに分けて保存して、色々な鮭フレークの美味しさを味わってみてください。
ちなみに冷凍する場合は、冷凍保存用袋に入れると便利です。袋のまま使う分だけパキッと折ることができるので、衛生面が気になるお弁当にもいいでしょう。ご飯の上に乗せれば、お昼には自然解凍されています。
《 ポイント 》
- 開封後の鮭フレークは冷蔵保存する。
- 冷凍保存の場合、ラップに包んで冷凍保存用バッグで密封するか、冷凍保存用容器に入れて保存する。
- 開封後の鮭フレークを瓶ごと冷凍保存するのはおすすめしない。
- アレンジレシピなら大量保存も楽しく消費できる。
鮭フレークの開封前・開封後の賞味期限
鮭フレークの賞味期限とは?
賞味期限とは、美味しく食べることができる期限のことです。賞味期限を1日でも過ぎたらも食べられないというものではありませんので、多少の期限が過ぎてもすぐ体をこわすわけではありません。
鮭フレークは開封後の賞味期限と開封前の賞味期限では全く違います。
鮭フレークの賞味期限:開封前の場合
メーカーによって鮭フレークの賞味期限は違いますが、瓶詰めにする際、高温で殺菌され、真空状態で外部からの雑菌をシャットアウトしていますので、一般的に半年~1年程度保存することができます。半年~1年保存できれば、十分常備食品になりますが、メーカーによっては3年という超長期の賞味期限のものもあります。
メーカー別に、鮭フレークの賞味期限を見てみましょう。
カネヒロ 北海道産 元祖鮭フレーク
賞味期限:180日
保存方法:冷蔵保存(10度以下)
マルハニチロ さけフレーク
賞味期限:3年
保存方法:冷蔵保存
ハッピーフーズ 北海道産 鮭フレーク
賞味期限:1年
保存方法:常温(高温・直射日光を避け常温で保存)
※開封後は冷蔵庫(10度以下)で保管し、早めに食べるよう記載されています。
マルハチ村松 やわらか鮭フレーク
賞味期限:24ヵ月
保存方法:冷蔵保存
パワーブレン 国産鮭使用 焼鮭ほぐし
賞味期限:18ヵ月
保存方法:常温(高温・直射日光を避け常温で保存)
※開封後は冷蔵庫で保管し、早めに食べるよう記載されています。
鮭フレークの賞味期限:開封後の場合
鮭フレークが入っている瓶や袋に書かれている賞味期限はあくまでも開封前のものですので、一度でも開封してしまうと、賞味期限が変わりますので注意しましょう。
冷蔵保存で1週間~10日程度
開封後の鮭フレークを冷蔵保存した場合の賞味期限は1週間~10日程です。鮭フレークは真空状態で密封されていますが、開封すると空気中の雑菌が入り込み、日に日に傷み始めますのですぐ食べることをおすすめします。冷蔵庫で保存しても1週間~10日程しか日持ちしませんので注意しましょう。
冷凍保存で1ヵ月~2ヵ月程度
開封後の鮭フレークを冷凍保存した場合の賞味期限は1ヵ月~2ヵ月程度です。
《 ポイント 》
- 開封前の賞味期限は半年~3年程度。
- 開封後の鮭フレークを冷凍保存した場合の賞味期限は1週間~10日程度。
- 開封後の鮭フレークを冷凍保存した場合の賞味期限は1ヵ月~2ヵ月。
鮭フレークが腐った時の見分け方
鮭フレークが腐った時の見分け方を紹介します。腐った鮭フレークを食べると食中毒をおこす可能性がありますので注意しましょう。
腐った鮭フレークの見分け方
- カビが生えている。
- 酸っぱい臭いがする。
- 変な臭いがする。
- 汁が出てく。
- 糸を引く。
- ネバネバしている。
- 変色している。
など。
鮭フレークにカビが生えている場合、カビの部分だけ取ればいいと思って食べるのは危険です。見た目ではわからないかもしれませんが、カビの胞子が繁殖している可能性が大きいですので、口にせず必ず捨てましょう。鮭フレークに生えるカビには白や灰色、緑色などがありますが、どんな色であっても見た目がふわふわしているため、すぐに分かります。
また、鮭フレークが腐った場合、変な臭いがすることもよくあります。通常の鮭フレークは香ばしく美味しそうな香りですが、腐った場合は日本酒のような刺激臭になるのです。商品によっては、納豆のような臭いになることもあります。
一般的には腐敗が進むほど臭いがきつくなるので、蓋を開けてすぐ「なんだかくさい」と感じたのであれば、かなり傷んでしまっていると言っていいでしょう。
また、鮭フレークに粘りが出る場合も、腐っていると考えられます。通常鮭フレークは乾燥してパサパサしていますが、腐るとネバネバと糸を引くようになります。箸やスプーンですくってみると、すぐに確かめられるでしょう。
また見た目や臭いの変化がなくても、腐敗により味が変わってしまう場合があります。本来鮭フレークは、当然のことながら鮭の味がするはずです。商品によっては味付けがされており、塩味やかつおだし、昆布だしの味がするかもしれません。一方腐った鮭フレークは、つんと鼻にさすような酸っぱい味がします。
なんとなくおかしいかな?と思う程度でも、それ以上食べずに捨てましょう。
賞味期限切れの鮭フレークを食べたらどうなる?
賞味期限が切れている鮭フレークをうっかり食べてしまった場合、開封前のもので、変色や異臭がしていなければ食べても体をこわすもことはありません。ただし、変色や異臭が判断できないとか、元のニオイが分からないのでなんとも言えない、などの場合は、念のため食べずに捨てることをおすすめします。
メーカーごとに、鮭フレークの開封後の賞味期限を確認してみましたが、「開封後は冷蔵庫で保存してください」「お早めにお召し上がりください」と記載され、具体的な開封後の賞味期限は記載されていませんでした。
開封後の賞味期限は、開封後の温度、開封場所、開封状態で異なりますので、メーカーとしても、いつまでに食べてくださいとは言えないわけです。ですので、「お早めに」と記載されている場合は、冷蔵庫に入れて1週間~10日以内に食べきりましょう。
鮭フレークの開封前の賞味期限切れはどうする?
鮭フレークの賞味期限は、開封前と開封後では全く違うことをお話しましたが、食品によって、賞味期限だけでなく消費期限というものもあります。
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限とは
賞味期限は、美味しく食べることができる期限のことです。賞味期限が切れたものは、すぐ食べてはいけないということではありませんので、多少期限が過ぎても食べることはできます。ただし、味や香りが落ちている可能性もありますので、美味しく食べることはできないかもしれません。
消費期限とは
消費期限は、安全に食べることができる期限のことです。消費期限が切れたものは、安全の保障はありませんので食べない方がいいでしょう。消費期限は、お弁当やお惣菜、サンドイッチなど傷みやすい食品に記載されています。
開封前でも不安な場合は捨てる
鮭フレークの開封前の賞味期限は、鮭フレークの保存場所や温度などの保存状態によって異なります。冷蔵保存するよう記載された鮭フレークの場合、冷蔵庫で保存しなければなりませんが、冷蔵庫に入れずに常温で放置していると早く傷む可能性がありますので、必ず記載された保存方法を守りましょう。
正しい保存方法をしていれば、賞味期限が切れても1週間以内であれば美味しくいただける可能性があります。まれに汁っぽいものが浮いている場合がありますが、これは鮭フレークに含まれる油分が分離したものなので食べても問題はありません。
開封前の鮭フレークの賞味期限が過ぎた場合、フタを外して鮭フレークの見た目や臭いなどの状態を確認しましょう。酸っぱい臭いや変な臭いがする、カビが生えている、ネバつく、糸を引く、変色しているなどの場合は腐っていますのですぐ捨てましょう。また、「ちょっと生臭いけどこういうニオイなのかな?」などと腐っているのか見分けにくいものや、心配な場合は食べずに捨てることをおすすめします。
もし、腐った鮭フレークを食べてしまい、腹痛や吐き気や下痢などがおきた場合は病院で診てもらうことをおすすめします。食中毒の場合は大変なことになりますのでくれぐれも注意してください。
最後に
鮭フレークは開封後、すぐ冷蔵庫に入れて1週間~10日以内に食べましょう。
コンビニやスーパーなどで買った鮭のおにぎりは、おにぎりのパッケージに消費期限が記載されていますが、自分で作ったものは、鮭フレークに雑菌が入り込みやすいため常温保存で半日~当日以内、冷蔵保存で1日、冷凍保存は2日~3日以内に食べましょう。