床暖房の毎月の電気代いくらかかる?エアコンとの比較から節約法まで。

寒い冬を快適に過ごす上で欠かせないのが暖房器具ですが、中でも床暖房は特に冷えがちな足元を暖めてくれるため、設置を検討している方も少なくないでしょう。しかし、気になるのは電気代やメンテナンス費用などのランニングコストではないでしょうか。ここでは、床暖房の電気代をはじめ、エアコンとの比較や節約方法について紹介します。

床暖房の電気代は月間・年間いくらかかる?

家計を計算する女性

室内のホコリを舞い上がりにくく、空気を汚さず乾燥させにくいなど、「体に優しい」暖房器具である床暖房は、足元から暖めるため体感温度が高く、稼働時の音がなく静かに利用できるなど、そのメリットは数多く挙げられます。

しかし、デメリットももちろん存在します。その1つが設置費用の高さです。床暖房の種類や設置範囲にもよりますが、50万円を超える費用がかかり、初期費用の高さゆえに設置を諦める方も少なくありません。では、床暖房設置後の電気代はどれくらいかかるのでしょうか。

電気代やメンテナンス費用

床暖房の電気代は、1日10時間使用した場合、1ヶ月あたりおよそ8,000円~13,000円かかります。年間にすると、およそ96万円~156万円です。

メンテナンス費用に関しては、床暖房には不凍液という液体が使用されているタイプがあり、この不凍液の交換目安が10年とされています。床暖房の規模にもよりますが、10年で3万円~5万円くらいのメンテナンス費用がかかると考えておきましょう。

また、メンテナンスフリーを謳った床暖房も存在します。ランニングコストの1つとして、修理費用に関しても想定しておいた方が良いでしょう。

修理費と点検費用

床暖房は故障しにくい設備だと言われていますが、万が一故障した場合、修理にはおよそ30万円から100万円ほどかかります。こうした故障を未然に防ぐために効果的なのが、定期的な点検です。

1回の点検費用はおよそ5,000円で、年に1度チェックしてもらうと安心でしょう。このように、床暖房は電気代だけでなくメンテナンス費用についてもランニングコストとして見積もっておく必要があります。

オール電化での電気代

さらに、オール電化で床暖房を導入したいという方もいるでしょう。床暖房にはいくつか種類がありますが、オール電化で導入するのであれば、ヒートポンプタイプ、もしくは電熱ヒータータイプです。

電熱ヒータータイプの床暖房は施工時間が短く、メンテナンスフリー、立ち上がりが早い点がメリットとして挙げられます。ただし、電熱ヒーターは消費電力が高く、電気代が高くなるおそれがあるでしょう。一方、ヒートポンプタイプは定期的にメンテナンスが必要で導入費用が高額になる傾向があります。

立ち上がりが遅く消費電力が大きくなりますが、夜間電力を使えるため、電熱ヒータータイプよりも電気料金を抑えられるでしょう。

オール電化住宅では維持費がかからないヒートポンプタイプの床暖房を導入し、立ち上がりは遅いものの立ち上がり後は消費電力が安定するため、こまめに電源を落とさず、電源を入れたまま使用する方が節約になります。

オール電化でエコキュートを併用した場合、ヒートポンプタイプの床暖房の電気代は1ヶ月あたりおよそ5,400円~8,500円でしょう。

床暖房の電気代は種類でも違いが出る

床暖房の内部

床暖房は大きく分けて「電気ヒーター式」と「温水循環式」の2つの種類に分けられます。さらに、温水循環式は熱源によってガス、ヒートポンプ、灯油と3つのタイプがあります。それぞれの違いを解説します。

電気ヒーター式

床下に電熱線を設置し、発熱させる床暖房です。設置の初期費用が安い反面、電気代がかかるのが特徴でしょう。

温水循環式

電気や灯油、ガスなどを燃料にして作られた温水を循環させることによって温める床暖房です。その熱源によって特徴やコストが異なります。

温水式床暖房

電気が熱源で、電気代が安くなる夜間電力で沸かしたお湯を貯蔵し、それを床暖房に利用する多機能型エコキュートと、空気の熱を活用して温水を作るヒートポンプ式が挙げられます。

ガスタイプ

ガス給湯器を活用した温水で暖める床暖房で、立ち上がりが早く、部屋全体を暖めるパワーがあるのが特徴です。ただし、電気タイプと比較するとランニングコストがかかるでしょう。

このように、床暖房の種類によって電気代やランニングコストも変わるため、どの床暖房を導入するかランニングコストやメンテナンスの有無なども含めて検討する必要があるでしょう。

それぞれの床暖房の電気代比較

では、それぞれの電気代はどれくらいなのでしょうか。電気ヒーター式では1日10時間使用して、1ヶ月あたりおよそ6,500円、温水式ガス床暖房ではおよそ4,000円かかります。

また、床暖房の設置規模もコストに関係しており、床暖房の設置が1部屋のみであれば電気ヒーター式の方が電気代は安くなり、設置する部屋数が多い、もしくは面積が広い場合は温水循環式の方がランニングコストを抑えられるでしょう。

エアコンやガス代と比べた床暖房の電気代

エアコンから暖かい風

床暖房以外にも暖房器具はありますが、電気代においてどのような違いがあるのでしょうか。

身近な暖房器具であるエアコン、さらにはガス代と比較してみましょう。1日8時間使用した場合の1ヶ月の電気代として、温水式電気床暖房では3,900円、電熱ヒーター式では7,300円、温水式ガス床暖房では5,200円です。

一方、エアコンは4,300円と、同じ条件における温水式電気床暖房より高く、電熱ヒーター式とガス床暖房よりは安いことが分かるでしょう。ただし、ガスの場合は都市ガスかプロパンガスかによって料金が異なります。プロパンガスは都市ガスよりも1.5倍ほど高くなるため、注意しましょう。

床暖房の電気代はつけっぱなしの方が安い?

床暖房の温度

床暖房に限らず、エアコンを含め電化製品は電源を入れた際に1番電気代がかかります。そのため、立ち上がるまでのコストが1番高く、運転が安定してからのコストは低いため、外出をするからと何度もつけたり消したりするために発生する電気代を考えると、連続して使用する方がお得でしょう。

床暖房の電気代を節約する方法

貯金箱に硬貨を入れる女性の手

床暖房は熱源によってはエアコンよりも電気代がかからないものもありますが、できるなら節約したいと思うものでしょう。

温度を変えれば節約になる

床暖房の電気代を節約する方法として、まず、温度を低めに設定する方法が挙げられます。

床暖房は足元からあたたまるため、体感温度は高めなのが特徴です。そのため、ほかの暖房器具よりも設定温度を2~4度下げて使用しても、十分暖かく感じられるでしょう。

次に、エアコンやこたつなどの他の暖房器具と併用する方法が挙げられます。床暖房があれば他の暖房器具は特にいらないと感じる方もいるかもしれません。

しかし、床暖房だけで部屋全体を暖めるのは効率が良くないため、他の暖房器具と併用することでトータルの電気代を抑えることができるでしょう。

安いプランも活用しよう

また、電力会社によって異なるものの、23時から7時までの夜間の時間帯が安い料金プランがあり、そうしたプランを利用する方法もあります。ただし、夜間以外は電気代が割高のケースがほとんどのため、時間以外ではスイッチを消すよう注意しましょう。

さらに、窓に断熱効果のあるシートやフィルムを付けることで節電効果を期待できます。部屋をどれだけ暖めても、窓から冷気が入ったり暖かい空気が逃げてしまっては電気代がかさんでしまいます。

手軽に節電できる方法として、窓に断熱シートやフィルムを貼る方法、もしくはドレープカーテンを付けるなど暖かい空気を外に逃がさないようにすることが重要です。節電だけでなく、結露対策にもなるでしょう。

床暖房で快適に冬を過ごそう

床で猫と遊ぶ女性

エアコンや石油ストーブなど暖房器具はさまざまありますが、ニオイが気になったり、室内が乾燥したりなど気になる部分があるのではないでしょうか。床暖房は体に優しく快適に過ごせる反面、電気代が高いというイメージを持つ方が少なくないでしょう。しかし、エアコンと比較してもそれほど差はなく、節電など上手に活用することでより快適に寒い冬を過ごせるでしょう。