トイレで歯磨きする際の注意点!周囲へのマナーとは

歯磨き

ランチ後の歯磨きは気分のリフレッシュや口臭対策になるので、職場や学校のトイレで歯磨きする人が増えています。よかれと思ってやっている歯磨きでも、多数の人が利用するトイレではウィルス感染のリスクを上げてしまうかもしれません。感染症が流行している時期だからこそ、トイレで歯磨きする際の注意点、そして周囲へのちょっとした気配りやマナーについてご紹介します。

トイレで歯磨きは大丈夫?

職場や学校など、外出先のトイレで歯磨きしたことはありますか?

歯磨きや口腔ケアを行うことで口の中を清潔に保ち、細菌数を減らせると新型コロナウィルス感染予防になるため、外出先のトイレで歯磨きをするのが習慣になった方が増えたのではないでしょうか。

コロナ禍では感染リスクが高まる

歯磨きができる広いトイレがあれば問題ないでしょうが、外出先のカフェやレストランではトイレの数が少なく、長居しづらかったりしますよね。

さらには、歯ブラシを使って飛沫(ひまつ)が飛び散りやすい状態だと、新型コロナウィルスによる飛沫感染やクラスター発生の危険性もあるでしょう。

実際に、多くの人が歯磨きをする洗面所で飛沫による感染が確認されています。外出先での歯磨きからも新型コロナウィルスの感染拡大の恐れがあるとして、トイレで歯磨きをする時には、「3密」や「飛沫回避」をするようにと呼び掛けていることが多いようです。

また、ここ数年のコロナ禍では、不特定多数の人が使うトイレで歯磨きをすると感染リスクが高まる迷惑行為にあたるとして、「トイレでの歯磨き禁止」にしているところも珍しくありません。

以上のことを踏まえて、手で口を覆って歯磨きをする、うがいは飛び散らないように静かに行うなど、新しい歯磨きのスタイルを定着させたいものですね。

外出先での歯磨き事情

最近では、職場や学校などで昼休みを利用してトイレで歯磨きをしている光景が見られるようになりました。歯磨きメーカーが行った調査によると、1日3回以上歯を磨く人の割合は2割以上と年々増えているのだとか。

そして、オフィスで働く女性の半数以上がランチ後に、トイレで歯磨きをしているという調査結果も出されています。職場や学校内のトイレのデザイン性や快適性が高まっていることも、歯磨きする人が増えた理由でしょう。

特に最近の女性用トイレは、女性のニーズに配慮した化粧直し専用のスペースが設置されていたり、洗面台の間隔が広くとってあったりと、隣の人に気兼ねすることなく気持ちよく歯磨きができる場所が増えてきています。

《 ポイント 》

  • 新型コロナウィルスによる飛沫感染やクラスター発生の危険性がある。
  • 「3密」や「飛沫回避」をするようにと呼び掛けている。
  • コロナ禍では感染リスクが高まるため、歯磨き禁止にしているところもある。
  • オフィスで働く女性の半数以上がランチ後に歯磨きをしている。

トイレで歯磨きする際の注意点

歯磨き

清潔に保つために良かれと思ってトイレで歯磨きをしているのに、多くの人が利用するトイレの洗面スペースでは、かえって感染のリスクを上げてしまうことになりかねません。

ここからは、トイレで歯磨きをする際の注意点を紹介しましょう。

3密や飛沫回避をする必要がある。

職場や学校での昼食後の歯磨きは一度に人が密集しやすく、換気の確保もしにくかったりするトイレであることが多いようです。

そればかりか、マスクをしていないうえに、歯ブラシを使って飛沫が飛び散りやすい空間であることは想像できますよね。

加えて、誰が使ったかわからない外出先のトイレの洗面台には、既に唾液の飛沫が付着しているリスクも考えられます。

そのため、3密や飛沫を避けるよう常に意識して、様々なリスクから感染を予防する必要があるのではないでしょうか。

歯磨きに適した場所を見つけるのは思ったより困難

トイレで歯磨きしたくても、気を遣わずにいつでもどこでも簡単に磨ける場所を見つけるのは思っているより困難かもしれません。

清潔さや広さは確保されているか、周りに迷惑をかけないか、歯磨きグッズを置くスペースがあるのか、そこにある水道水を口に含むことに抵抗がないか…様々な条件を全てクリアする場所を歯磨きのたびに外で見つけるのはそう簡単ではなさそうですね。

会社や外出先など、自宅以外の場所で歯磨きをする際には、コロナ禍の現代だからこそコロナ対策に適した場所を見つけるようにしましょう。

おしゃべりしながら歯磨きはNG、他の人がいる時間は避ける

女子トイレに数人集まると、ついつい楽しくおしゃべりしてしまいますよね。そればかりか、歯磨き中はウィルスや細菌を含んだ唾液などの飛沫が飛び散って、知らないうちに感染の温床になってしまうことも。

そうならないためにもランチの後の歯磨きタイムは、できるだけトイレが空いている時間帯を選ぶのはもちろんのこと、窓がある場合は開けて換気しながら行うようにしましょう。

隣の人とのソーシャルディスタンスを保つことは当然ですが、正面を向いたままおしゃべりはもちろん禁止。ただひたすら歯を磨くことに集中してください。

歯の凹凸に合わせて小刻みに動かす

外出先で行う歯磨きで使用する歯ブラシ選びにもコツがあります。口を軽く閉じても磨きやすいよう、ブラシのヘッド部分が小さめのものを選ぶようにしましょう。

そして、歯ブラシは大きく動かさないように注意しながら、歯の凹凸に合わせて小刻みに動かします。

《 ポイント 》

  • 3密や飛沫を避けるよう心がけする。
  • コロナ対策に適した場所を見つける。
  • おしゃべりNG、他の人が使っている時間は避ける。
  • 歯ブラシは歯の凹凸に合わせて小刻みに動かす。

トイレで歯磨きをする時のマナー

歯磨き

1人で行うことを心掛ける

大きく口を開けて歯磨きをすると、どうしてもブラッシングの勢いによって飛沫が飛び散ってしまいます。よって、職場や学校でのランチの後の歯磨きタイムは、できるだけトイレが空いている時間帯を選ぶようにしましょう。

トイレで歯磨きをする時は誰もいない時間帯を選び、1人で行うよう心掛けることによって、職場や学校でのコロナ感染リスクを大幅に下げられます。

水を吐き出すときには静かにそっと低い位置から吐き出す

トイレで歯磨きをしてうがいや口をゆすぐときは特に注意が必要です。頭をあまり下げずに高い位置から水を吐き出すのは、衛生面だけでなく感染予防の観点からも避けたいものです。

まわりの人からしてみれば迷惑行為そのもので、無神経な人という印象を与えてしまいますので、静かにそっと口から水を吐き出すのがマナーです。

順番待ちのときはマスクをはずさない

他の人がいる時間を避けることができずに、使用する時間が重なってしまったらどうしたらよいでしょうか?

そんな場合には、隣人との距離をとりながらマスクをした状態で洗面所が空くまで待機しましょう。こうしたことも新型コロナウィルスの感染拡大の防止につながる大切な行為です。

飛沫が飛びやすい部分を磨く際には口で手を覆う

衛生面に配慮して、手の平だけでなく手の甲、指の間、爪などの部分もしっかり石鹸で洗ってから歯磨きをしましょう。そのうえで、飛沫が飛びにくい磨き方をしなくてはいけません。

口を大きく開けて歯磨きをすると、どうしてもブラッシングの勢いによって飛沫が飛びやすくなりますので、口をできる限り閉じた状態にして磨くようにします。

特に、飛沫が飛びやすい部分を磨く際には口で手を覆いながら磨くようにしましょう。飛沫を手で受け止めるように配慮することによって、歯磨きが原因のコロナ感染リスクを抑えられます。

うがいは少ない量の水にする

ブラッシング後に行ううがいの方法にも注意が必要です。うがいや吐き出しは飛び散らないように静かに行うように心がけましょう。

具体的には、なるべく少ない量の水、10ml程度でいいので口に含んでうがいをして、水が口から飛び出さないように気をつけてください。

顔を下に向けて口をすすぐと水が口全体にいきわたります。これを1~2回繰り返すだけで十分なので、必要以上に何度もすすがなくても大丈夫です。

吐き出すときには低い位置からゆっくり吐き出し、跳ね返りを防ぎましょう。

歯ブラシの清掃にも気を配る

磨き終わったあとの歯ブラシは、衛生面に配慮して管理をしてください。使用した歯ブラシは流水下でしっかりと洗い流し、水を切って乾燥させましょう。

このとき、歯ブラシの毛先を指ではじくようにして水気を取るようなことはせず、歯ブラシから飛沫が飛び散らないように、なるべく低い位置で丁寧に行うことが大切です。

《 ポイント 》

  • トイレで歯磨きをする時は誰もいない時間帯を選び、1人で行うことを心掛ける。
  • 静かにそっと低い位置から吐き出す。
  • 洗面所が空くまでマスクをした状態で待機。
  • トイレで歯磨きをする時は口をできる限り閉じるか、口で手を覆いながら磨く。
  • 水が口から飛び出さないように少ない量の水でうがいをする。
  • 使用後の歯ブラシは衛生面に配慮して管理する。

最後に

歯磨き

トイレで歯磨きする際の注意点と、周囲へのマナーについて紹介しました。いかがでしたでしょうか?

今回の記事のポイントとして、自宅以外の場所で行う歯磨きは、飛沫が飛ぶことでコロナ感染につながる可能性があることを前提に解説してあります。

不特定多数の人が利用するトイレの洗面スペースでは、よかれと思ってやっている歯磨きでも、かえって感染のリスクを上げてしまうことになりかねません。

  • 外出先での歯磨きは1人で行う
  • 歯磨き中はできる限り口を閉じ、飛沫が飛びやすい部分を磨く際には口で手を覆いながら磨く
  • うがいは少ない量の水で低い位置から吐き出し、水が口から飛び出さないようにする。

などの重要なポイントをしっかりと押さえておきましょう。

まわりを思いやる気持ちを忘れずに、これらを心掛けることによって、風邪やインフルエンザなどを含むウィルス感染症拡大の防止になります。

歯磨きをする際の小さな心がけですが、一生使い続ける歯を大切にするためにも、迷惑行為にあたらない質の高い歯磨きを実践してくださいね。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る