買ってはいけない『シャインマスカット』の見極め方8選!失敗しない選び方の秘訣

シャインマスカット

皮が薄く柔らかいため、皮ごと食べられるのが特徴のシャインマスカット。ジューシーで上品な甘みと香りで人気のフルーツです。シャインマスカットは7~12月が旬なので、この時期に美味しいシャインマスカットを堪能しましょう。買ってはいけないシャインマスカットの特徴や賞味期限などについて解説します。

『シャインマスカット』上品な甘みと香りで人気のフルーツ

シャインマスカットは、2006年に品種登録された比較的新しい国産ぶどうです。農研機構果樹研究所ブドウ・カキ研究拠点(旧国立果樹試験場安芸津支場)で30年以上の研究・開発の末に誕生しました。「ブドウ安芸津21号」と「白南」という品種を交配して生まれた、日本が誇る高級ぶどうです。

シャインマスカットの特徴は、以下の通りです。

  • 種なしで皮ごと食べられる
    皮が薄く柔らかいため、皮ごと食べられるのが特徴です。ジューシーで上品な甘みと香りが楽しめます。
  • パリッとした食感と高い糖度
    シャインマスカットの糖度は18~20度前後で、パリッとした食感と強い甘みが魅力です。
  • マスカット香が強く、爽やかな甘さ
    マスカット特有の香りが強く、爽やかな甘さが広がります。
  • 美しい黄緑色の大粒の実
    シャインマスカットは美しい黄緑色をした大粒の実が特徴で、見た目も華やかです。

主な産地は山梨県、長野県、岡山県、山形県などで、全国各地で栽培されています。気温差が大きい地域や日照時間の長い地域が栽培に適しており、北海道から沖縄まで幅広い地域で生産されています。

シャインマスカットの旬は7月下旬から12月頃までですが、最盛期は8月から10月です。この時期に店頭で見かけることが多くなります。ハウス栽培と露地栽培の違いにより、出荷時期に若干の違いがあります。

栄養面では、シャインマスカットは他のぶどう同様、ポリフェノールやビタミンC、カリウムなどを含んでいます。ただし、糖度が高いため、カロリーは他のフルーツよりもやや高めです。1粒あたり約6kcalで、小サイズの1房(約30粒)で180kcal程度となります。

買ってはいけないシャインマスカット8選

シャインマスカットの人気は年々上昇していますが、選び方を間違えると満足度が下がることもあります。ここでは、避けるべきシャインマスカットの特徴を紹介します。これらのポイントを押さえて、より美味しいシャインマスカットを選びましょう。

1. 粒が鮮やかな緑色のもの

シャインマスカットは、粒が鮮やかな緑色よりも茶緑色や黄色みがかったもののほうが甘いことが分かっています。鮮やかな緑色が新鮮で甘みがあるように見えますが、実際には違います。生産者が熟度の目安とする5段階のカラーチャートでも、黄色みがかったもののほうが糖度が高く、熟している可能性が高いとされています。

シャインマスカットは緑色から黄色みがかった茶緑色に変わるにつれ糖度が上がるので、粒が緑色のものは選ばないほうが甘いシャインマスカットを楽しめます。ただし、黄色くなりすぎたものは傷みが進んでいる可能性があるので注意が必要です。

2. 皮にハリがないもの

皮にハリがなく、柔らかそうなシャインマスカットは、鮮度が落ちている可能性が高いです。皮にハリがあるものは果汁を十分に含んでいる証拠なので、粒の色だけでなく、ハリもチェックしましょう。

シャインマスカットの魅力の1つは、パリッとした皮の食感です。時間が経過したシャインマスカットは水分が失われ、皮にもハリがなくなります。粒にシワが確認できるシャインマスカットは、選ばない方が無難です。

3. 軸が茶色く変色しているもの

シャインマスカットの軸は緑色のほうが鮮度が高いので、茶色く変色しているものは避けたほうが良いです。ぶどうの軸は栄養の通り道となっているため、軸が緑色でしっかりしているほうが栄養分が行き届き、みずみずしいと考えられています。

軸の状態は鮮度を判断する重要な指標の一つです。新鮮なシャインマスカットは、軸が緑色で張りがあります。時間が経つにつれて軸は茶色く変色し、しなびていきます。軸が茶色く、乾燥しているものは鮮度が落ちている証拠なので、避けましょう。

4. 房の先端にある粒の色が薄いもの

軸から離れるほど栄養は少なくなるため、房の先端にある粒の色が薄い場合や、房全体に色ムラがある場合は、均等に熟していない可能性があります。

理想的なシャインマスカットは、房全体が均一な色をしています。房の先端の粒だけが薄い色をしている場合、その部分は十分に熟していない可能性があります。また、房全体に色ムラがある場合も、均一に熟していない証拠です。このようなシャインマスカットは、味にムラがある可能性が高いので避けましょう。

5. 粒の大きさが大き過ぎるもの

シャインマスカットに限らず、ぶどうは一粒に含まれる糖分の量が同じとされています。そのため、粒が大きいと糖分が分散しやすく、粒が小さいものより甘みが薄いと感じることがあります。

大きい粒は甘そうに見えますが、甘みを楽しむなら、あまり大き過ぎる粒は避けたほうが良いでしょう。適度な大きさの粒を選ぶことで、凝縮された甘みと香りを楽しむことができます。

6. 粒が軸から外れているもの(脱粒)

軸から粒が外れているシャインマスカットは、鮮度が落ちている可能性があります。脱粒が見られる房は、収穫後の取り扱いが粗雑だったり、長期間保管されていたりする可能性があります。

新鮮なシャインマスカットは、粒がしっかりと軸に付いています。脱粒が少ないものを選ぶことで、より新鮮で美味しいシャインマスカットを楽しむことができるでしょう。

7. 皮に傷や黒ずみがあるもの

シャインマスカットの皮に傷や黒ずみがある場合、品質が落ちている可能性があります。傷は腐敗の原因となり、黒ずみは病気や不適切な管理の兆候かもしれません。

美しい外観のシャインマスカットは、内部の品質も良好である可能性が高いです。皮の状態をよく確認し、傷や黒ずみのないものを選びましょう。

8. ブルーム(白い粉)が少ないもの

シャインマスカットの表面に付いている白い粉は「ブルーム」と呼ばれ、果実の水分を保護する天然のワックスです。ブルームが少ない、または全くないシャインマスカットは、鮮度が落ちている可能性があります。

ブルームが豊富についているシャインマスカットは、新鮮で美味しい証拠です。この白い粉は残留農薬ではないので、安心して選んでください。ただし、食べる直前に軽く水で洗い流すのがおすすめです。

美味しいシャインマスカットの選び方

美味しいシャインマスカットを選ぶには、以下のポイントに注目しましょう。

  • 色合い: 鮮やかな緑色よりも、やや黄色みがかった茶緑色のものを選びます。これは糖度が高く、熟度が適切である証拠です。
  • 皮のハリ: 粒の皮にハリがあり、ふっくらとしているものが新鮮で美味しいです。
  • 軸の状態: 軸が緑色でしっかりしているものを選びましょう。これは栄養が十分に行き渡っている証拠です。
  • 房の形: 逆三角形に近い形の房は、上部の糖度が高く、より甘みを感じられます。
  • 粒の大きさ: 極端に大きすぎない、適度な大きさの粒を選びます。
  • ブルーム(白い粉)の存在: 表面に白い粉(ブルーム)が均一についているものは新鮮さの証です。
  • 香り: 穏やかなマスカット香があるものを選びましょう。強すぎる香りは避けます。
  • 重さ: 手に持った時に適度な重みを感じるものが、水分をしっかり含んでいて美味しいです。

これらのポイントを意識して選ぶことで、より美味しいシャインマスカットを見つけることができるでしょう。

シャインマスカットの保存方法と賞味期限

シャインマスカットは他のぶどうに比べて皮が薄いため、常温では日持ちしません。保存の目安は次の通りです。

  • 常温保存:1~2日
  • 冷暗所保存:1~3日
  • 冷蔵保存:3~5日
  • 冷凍保存:3週間前後

早めに消費することをおすすめしますが、少し長く保存したい場合は冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。乾燥に弱いため、保存袋に入れるか、くしゃくしゃにした新聞紙で包むと美味しさを保てます。保存する際は洗わずにそのまま冷やし、食べる30分前に取り出して水洗いしてください。

さらに長期間保存したい場合は、冷凍保存も可能です。シャインマスカットは冷凍しても味や香りが落ちにくいとされています。食べるときは解凍せず、シャーベットのように楽しむことができます。

シャインマスカットの美味しい食べ方

シャインマスカットは、そのまま食べるのが一番美味しい食べ方です。以下は基本的な準備と食べ方です。

  • 洗い方: 食べる直前に、軽く水で洗います。強く洗いすぎると、ブルーム(白い粉)が取れてしまうので注意しましょう。
  • 温度: 冷蔵庫から出して30分ほど常温に戻すと、甘みと香りが引き立ちます。
  • 食べ方: 皮ごと食べられるので、そのままお召し上がりください。種がないので、気軽に楽しめます。
  • 保存方法: 食べきれない場合は、洗わずに新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。3〜5日程度で消費するようにしましょう。

《シンプルに楽しむ》

  • フレッシュそのまま: 室温に戻してから食べると、香りと甘みがより引き立ちます。
  • シャーベット: 粒ごと冷凍し、少し置いてから食べると、暑い季節に最適な涼しげなデザートになります。

《簡単アレンジ》

  • ヨーグルトやアイスクリームのトッピング: 粒をカットしてヨーグルトやアイスクリームにのせると、さっぱりとした酸味と甘みの相性が抜群です。
  • サラダの具材: シャインマスカットを半分に切り、生ハムやモッツァレラチーズと合わせると、おしゃれな前菜に。バルサミコドレッシングとの相性も抜群です。

シンプルに楽しむことで、シャインマスカット本来の味わいを存分に堪能できます。特別な場面や少し変わった食べ方を試したいときに、これらのアレンジを試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

マスカット

シャインマスカットを選ぶ際は、粒の色、皮のハリ、軸の状態、粒の大きさなどに注目しましょう。黄色みがかった茶緑色で、皮にハリがあり、軸が緑色のものが理想的です。また、適切な保存方法を守り、できるだけ早めに食べることが大切です。

これらのポイントを押さえれば、甘くて美味しいシャインマスカットを楽しむことができます。シャインマスカットの魅力を存分に味わい、季節の恵みを堪能しましょう。

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