目次
麦茶パックは入れっぱなしにして大丈夫?
麦茶を入れたピッチャーや保冷ポット、水筒などに麦茶パックを入れっぱなしにしていませんか?
麦茶パックを入れっぱなしにしている理由は、
- 麦茶パックを取り出すのを忘れた
- 麦茶の味を濃くしたかった
- 麦茶パックは入れっぱなしにするものだと思っていた
など、さまざまだと思いますが、麦茶パックを入れっぱなしにするのは基本的にはNGなのです。
麦茶パックを入れっぱなしにするとどうなるの?
入れっぱなしは麦茶の味が濃くなる
麦茶パックを入れっぱなしにすると、味がだんだん濃くなります。
味に深みが出るというより、苦味やえぐみが出て麦茶の香ばしい風味が落ちてきます。また、見た目も色が濁ってきますので透明感がなくなります。
麦茶は濃い味が好きだから麦茶パックは入れっぱなしにしているという方もいると思いますが、好みの味になったら取り出した方がいいでしょう。
衛生的に問題がある
麦茶パックを入れっぱなしにしておくと、雑菌が繁殖しやすくなります。
雑菌が繁殖するポイントは栄養と温度と水分ですが、入れっぱなしにしている麦茶パックの茶葉には、雑菌の栄養になるでんぷん質やたんぱく質が含まれています。
雑菌が繁殖しやすい温度は30~40度くらいですので、夏に常温で麦茶パックを入れっぱなしにしていると雑菌が繁殖しやすいことになります。
また、煮だすタイプの麦茶の場合、粗熱を取ってから冷蔵庫に入れますが、冷めるまでの過程で30~40度になるタイミングが必ずありますよね。
雑菌が繁殖すると、食中毒のリスクが高くなりますので危険です。
会社や学校などに麦茶を持っていく場合、水筒の中で麦茶を水出しする方も多いと思います。もし、水筒の中の麦茶パックを入れっぱなしにするのであれば、その日のうちに飲み切りましょう。また、麦茶の温度が上がらないように保冷の水筒を使用しましょう。
一日中麦茶パックを入れっぱなしにした水筒には雑菌が繁殖している可能性がありますので、持ち出した水筒に残った麦茶と麦茶パックは必ず捨てて水筒をしっかり洗いましょう。
麦茶パックを入れっぱなしにするのは、何が何でもNG!入れっぱなしは飲まない方がいい!などということはありませんが、麦茶パックを入れっぱなしで常温保存はやめましょう。
麦茶パックを入れっぱなしにしたい場合は冷蔵庫で保存してください。
《 ポイント 》
- 麦茶パックを入れっぱなしにすると麦茶の味が濃くなり、苦味やえぐみが出て味が落ちる。
- 麦茶パックを入れっぱなしにしておくと、雑菌が繁殖しやすくなる。
- 水筒に入れて持ち出した麦茶はその日のうちに飲み切る。
麦茶パックを入れっぱなしにする際の注意点
麦茶パックは入れっぱなしにせず取り出すことをおすすめしますが、もし、どうしても麦茶パックを入れっぱなしにしたい場合は注意点があります。
冷蔵庫で保存する
麦茶パックを入れっぱなしにする場合、必ず冷蔵庫で保存しましょう。雑菌が繁殖しやすい温度は30~40度くらいですが、冷蔵庫の冷蔵室は約0~6度ですので、冷蔵することで雑菌の繁殖を少しでも抑えることができます。
当日中に飲み切る
麦茶パックを入れっぱなしにした麦茶は、作った当日中に飲み切ることをおすすめしますが、飲み切れずに残った場合は、麦茶パックを取り出して2~3日以内に飲み切りましょう。
冷蔵庫で保存しても2~3日で鮮度が落ちて傷み始めますので、当日中に取り出し忘れた時は、飲む前に傷んでいないかを確認しましょう。
味が酸っぱい、ニオイに異常がある、ぬめりやとろみがある、何か浮いている、カビが生えているなどの場合はすぐに捨てましょう。
煮だすタイプの麦茶は傷みやすい
麦茶を入れっぱなしにすると雑菌が繁殖する可能性があります。
雑菌が繁殖しやすい温度は30~40度くらいですが、煮だすタイプの麦茶の場合、冷まして冷蔵庫に入れるまでの間、30~40度になるタイミングがあります。
つまり、冷蔵庫に入れる前に既に雑菌が繁殖している可能性がありますので、水出しタイプより煮だしタイプの方が傷みやすいことになります。
《 ポイント 》
- 麦茶パックを入れっぱなしにする場合、冷蔵庫で保存して当日中に飲み切る。
- 煮だしタイプのものは傷みやすい。
麦茶パックで作った麦茶の賞味期限
麦茶にはでんぷん質、糖質、たんぱく質が含まれていますが、でんぷん質は雑菌が繁殖しやすく、傷みやすいという特徴があります。麦茶パックを入れっぱなしにした麦茶より、取り出した麦茶の方が賞味期限が少し長くなります。
ここでは、麦茶パックを入れっぱなしにせず取り出した麦茶の賞味期限をご紹介します。
常温保存
基本的に麦茶の常温保存はNGです。雑菌が繁殖しやすく傷みやすいので、常温で置きっぱなしはやめましょう。
冷蔵保存
麦茶を冷蔵庫で保存する場合の賞味期限は2~3日です。ただし、麦茶は傷みやすい飲み物ですので一日で飲み切る量の麦茶を作って、当日中に飲み切りましょう。
冷凍保存
麦茶を冷凍庫で保存する場合の賞味期限は2週間ほどです。麦茶を製氷器に入れて凍らせると、飲みたい時にグラスに入れて溶かして飲むか、水筒に入れて持っていけば移動中に溶けて冷たい麦茶を飲むことができます。
または、麦茶をペットボトルに入れて凍らせてもOKです。小さめなペットボトルに入れて凍らせた場合、そのまま持ち歩くこともできますので便利です。
腐った麦茶の見分け方
- ニオイが異常
- 酸っぱい味がする
- ぬめりやとろみがある
- 浮遊物が浮いている
- カビが生えている
冷蔵庫で保存して1日しかたっていない…という場合も、上記のような症状が出ている場合は捨てましょう。
《 ポイント 》
- 常温保存はNG、冷蔵保存は2~3日ほど、冷凍保存は2週間ほど。
- 麦茶が腐ると、変なニオイがする、味が酸っぱい、ぬめりがある、浮遊物があるなどの異常が出てくる。
麦茶パックで美味しく麦茶を作るコツ
麦茶パックを入れっぱなしにしないことが麦茶を美味しく保つコツですが、それ以外にも美味しくするための方法があります。
煮だした麦茶は急冷する
やかんで煮だした麦茶は粗熱を取ってから冷蔵庫で保存しますが、急速に冷やすことで雑菌の繁殖が抑えられて風味も落ちません。
急冷方法は、桶や鍋に水を張り、氷をたっぷり入れて、やかんごとつけます。粗熱が取れたらすぐ保冷ポットやピッチャーに入れて冷蔵庫に入れましょう。
麦茶を入れる容器はガラス製がおすすめ
麦茶を入れる容器はプラスチック製よりガラス製のポットがおすすめです。
プラスチック製は麦茶の香りや色が移ることがありますが、ガラス製は麦茶の香りや色が移ることはありません。また、ガラス製は凹凸が少ないので洗いやすく、清潔さを保つことができます。
美味しく作った麦茶は、麦茶パックを入れっぱなしにせず取り出してくださいね。
最後に
暑い夏の日、冷蔵庫から取り出したピッチャーの麦茶に麦茶パックが入れっぱなしになっていても特に気になりませんしたが、雑菌が繁殖することを知ってからは麦茶パックを入れっぱなしにしなくなりました。
飲み残しが多い場合は、麦茶の量を減らして当日中に飲み切れるようにしましょう。麦茶パックの茶葉の量も、300ml用~2L用までいろいろありますので、自分にあった麦茶パックを選びましょう。
確実に当日中に飲み切れる量でしたら、麦茶パックを取り出し忘れて入れっぱなしにしても安心ですね。