秋刀魚を食べる時に注意すべき「3つのこと」

秋刀魚の塩焼き

秋の味覚の秋刀魚。塩焼きにするととても美味しいですよね。ただ、丸焼きは骨やわた(内蔵)があり、上手に食べるのが難しいと感じる人も多いでしょう。また、生の秋刀魚には気を付けたい「アニサキス」という寄生虫に注意が必要です。安全に美味しく食べるために注意すべきことをご紹介します。

秋刀魚を食べる時に注意すべき『3つのこと』

生の秋刀魚3尾

1、寄生虫

アニキサスとは寄生虫(線虫)の一種で、その幼虫は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。アニサキスの幼虫は人間にも感染し、胃粘膜に噛みつくと激しい腹痛などの症状を伴うと言われています。

秋刀魚だけでなくサバやアジ、イワシ、イカを生で食べることで、感染のリスクがあるため注意が必要です。アニサキスによる食中毒を防ぐためには、

  • 目視で確認し、アニサキスを除去する
  • 刺身で食べる時は新鮮な秋刀魚で、内臓はすぐ取り除く
  • 中までしっかり焼く
  • マイナス20℃以下で24時間以上冷凍する

などがあります。

2.食べ過ぎ

秋刀魚は体に良いと言われているDHA・EPAが豊富です。しかし、秋刀魚を食べ過ぎてDHA・EPAを摂取し過ぎると、体内で酸化して悪い働きをする可能性も指摘されています。

また、秋刀魚は脂分も多いため、食べ過ぎは太る原因にもなります。塩焼きなら1日に1尾程度が目安として適量でしょう。

3.食べる時のマナー

秋刀魚は会食などで食べる時のマナーにも気を付けましょう。

頭の向きは左にしてひっくり返さない

秋刀魚に限らず、一般的に魚は頭を左に、尾が右になる向きでお皿に乗せます。右向きにするのこと、魚をひっくり返して食べることは、マナー違反とされていますので注意しましょう。食べる時も左側から食べるのが正しい食べ方です。

尾を引っ張って中骨を抜かない

秋刀魚は中骨さえ取れれば、とても食べやすくなります。この骨抜きの時に、尾を引っ張って骨を抜きたくなりますが、実はこの行為はマナーの面ではNGとされています。骨と身を分けたら、頭の部分をお箸で挟み上に持ち上げるようにして、身から外していくのが正しい骨の抜き方です。

小骨に注意

秋刀魚はわたの部分に小骨が多いです。食べることもできますが、食べない場合は、わたと一緒にお皿の左上にまとめときます。また、お箸を使って取り除き手で取るのはNGです。

「大根おろし」「かぼすやすだち」の使い方

大根おろしと一緒に食べる時は、醤油は秋刀魚に直にかけるのではなく、大根おろしにかけましょう。また、かぼすやすだちを使う時は、皮に切り目が入っているため、皮を取ったりせずそのまま皮の上から絞ります。

秋刀魚のキレイな食べ方

秋刀魚の網焼き

ここからは秋刀魚のキレイな食べ方をご紹介します。

1. 中骨に沿って箸を入れる

中骨は秋刀魚の身の中央より少し上にあります。この中骨に沿いながら秋刀魚の身を切るように、左側から箸を入れていきます。中骨の下には内臓があり、その部分を箸でほぐしてしまうと身が崩れやすくなります。傷つけないよう、中骨に沿って箸を入れるようにしましょう。

2.身を開き上の半分から食べる

箸で切れ目部分を作ったら、骨を中心にして、上下に分けるように身を取っていきます。最初に中骨から上の半分の身を箸で開いていきます。上の部分を食べ終わったら、次に下半分を食べん始めます。わたが崩れると見栄えが悪くなるため、少しずつ取り分けていきます。

3.裏側もひっくり返さずに食べる

表面を食べたら続いて裏側を食べますが、この時ひっくり返して食べるのは避けましょう。中骨を外して、そのまま裏側を食べるようにするのが正しい食べ方です。中骨を外すときは、頭が取れないようそっと箸でつまんだら身から外していきます。

最後に

新鮮な秋刀魚2尾

秋刀魚はわたの部分も小骨も食べることが可能なため、お皿を汚さずにキレイに食べることができます。わたや小骨を残す場合やかぼすやすだちがある時は、一箇所にまとめておきましょう。

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