亜麻仁油にコーヒーを入れるタイミングは重要?効果的な取り入れ方

亜麻仁油

体に良いと言われている亜麻仁油はコーヒーに混ぜて手軽に毎日続けてもよいのでしょうか。亜麻仁油は、熱に弱いとも言われていますので、コーヒーに入れても問題がないのか、効果はなくならいのか、コーヒーに入れるタイミングや、亜麻仁油の効果・効能などについてご紹介します。

亜麻仁油とは

亜麻仁油

今回、亜麻仁油とコーヒーの組み合せについて、調べていきたいと思いますが、まずは最初に、そもそも亜麻仁油とは、どのような油なのかについて、こちらでご紹介したいと思います。

亜麻仁油ってどんなもの?なんにでも使えるの?

亜麻仁油の最も代表的な成分はオメガ3!

亜麻仁油には、オメガ3系脂肪酸(オメガ3)の、アルファリノレン酸が多く含まれています。オメガ3は、不飽和脂肪酸の分類の一つとされており、アルファリノレン酸、EPA、DHAなどが代表的なものになります。

オメガ3は、体の組織が正常に機能する上では欠かせない脂肪酸ですが、実は、残念なことに、人間の体内ではつくることができないため、食物から摂取する必要がある成分になります。

この成分は、主に青魚と言われている、サバやイワシ、サンマなどに多く含まれており、不足しがちな栄養素と言われています。

そのような、人間が健康を維持するために大切な成分の、オメガ3を豊富に含んでいる油が、亜麻仁油となります。

亜麻仁油の特徴は?

亜麻仁油の原材料は、アマ科の一年草である、アマの種子のアマニになります。アマニに含まれる油分は、30~40%くらいと言われており、エジプトをはじめ、西洋では、古い時代から利用されてきました。

亜麻仁油は、栄養素が豊富ですが、酸化しやすくて、熱に弱いことが弱点になります。オメガ3が豊富な亜麻仁油は、熱で酸化しやすいという性質があります。

炒め物や揚げ物などのために高温で加熱すると、酸化して成分が壊れ、においも悪くなってしまいます。そのため、亜麻仁油は非加熱で使用するのが基本的な食べ方になります。

えごま油と亜麻仁油の違いは?

亜麻仁油と、えごま油の大きな違いは、その原材料になります。えごま油はシソ科の一年草である荏胡麻(えごま)の種子が原料になるそうです。

亜麻仁油もえごま油も、オメガ3系脂肪酸の、アルファリノレン酸が大変多く含まれていますが、悪玉コレステロールを上昇させない働きのある、オレイン酸は、亜麻仁油の方が、やや多く含まれているようです。

亜麻仁油の効果・効能

亜麻仁油に含まれる、オメガ3脂肪酸には、アレルギー症状はじめ、炎症を抑える働きや、動脈硬化や血栓の予防、血圧を下げる働きがあります。

また、亜麻仁油を選ぶ際、ポリフェノールの一種である、リグナンという成分が含まれている亜麻仁油を選ぶこともおすすめで、リグナンは、女性ホルモンのエストロゲンを整える働きをしてくれるそうです。

亜麻仁油の摂取量には気を付けて!

オメガ3脂肪酸の成人1日あたり摂取目安量は、(成人1.6~2.2g)と言われています。健康に良いとは言っても、亜麻仁油はあくまでも油ですので、摂りすぎはカロリー過多になってしまいます。1日に摂取する分量は、小さじ1杯の、4gまでにしてください。

亜麻仁油の賞味期限

亜麻仁油に含まれる、オメガ3系脂肪酸は、熱や光に弱く酸化しやすいので、開封したら、3ヶ月以内で使い切るようにしましょう。また、ご家庭での保存は、酸化を進めないためにも、冷蔵庫などの冷暗所でするようにしてください。

アマニ油を選ぶ際のポイント

亜麻仁油を購入する際は、以下のチェック項目をクリアした製品を選ぶことをおすすめします。

  • 低温圧搾法で絞られているもの
  • 遮光性の高い容器に入っているもの
  • 酸化を防ぐため、ガラス瓶に入っているもの

亜麻仁油をコーヒーに入れるタイミング

亜麻仁油をコーヒーに入れる

亜麻仁油は熱に弱いので、調理には向かないというのが一般的に言われています。亜麻仁油をホットコーヒーに混ぜるという方法は、本当に効果的なのでしょうか?

亜麻仁油は50℃以下のコーヒーと混ぜるのがベスト

亜麻仁油は、亜麻仁油とその中に含まれている有効成分は、酸化が進む温度に違いがあるようです。

亜麻仁油の酸化が始まり、進む温度は70℃以上になりますが、そこに含まれる、重要な成分の、アルファリノレン酸が変質する温度は、50℃以上になるそうです。

亜麻仁油の酸化が進まない70℃未満であれば、亜麻仁油の酸化は防げますが、アルファリノレン酸を変質させず、働きを壊すことなく摂取するには、一般的に50℃以下のものに混ぜて召し上がることがベストと言われています。

熱湯で抽出したコーヒーは、温度が下がってもカップに注ぐと約80℃〜85℃の高温状態です。残念ながら、アルファリノレン酸がギリギリまで変質する温度である50℃以下というベストな温度にはほど遠くなってしまいます。

亜麻仁油は暖かい飲み物に混ぜてもOKという説

実は、一部の実験結果から、亜麻仁油を180℃の温度で、70分置いてもでもほとんど酸化しなかったので、80℃程度の温度であれば、亜麻仁油はコーヒーに入れて数分以内に飲む分には問題ないという説もあります。

しかし、やはり、長時間かけてじっくり飲むには向いておらず、数分以内に…という前提はつくようです。

アルファリノレン酸の耐久温度を考慮すると、完全な状態の亜麻仁油を摂取しようとするならば、50℃程度のコーヒーに亜麻仁油を混ぜていただく方が確実とは言えそうです。

ですが、大手のオイルメーカーのホームページでは、お味噌汁や、あたたかい飲み物や食べ物に、亜麻仁油を加えることは、おすすめされていました。

開封したての新鮮な亜麻仁油なら70℃以内のコーヒーに入れても良いという説

開封したての新鮮な亜麻仁油の場合は、コーヒーに入れても、酸化されないとも言われています。

高温多湿の場所に放置され、空気に触れてしまった亜麻仁油は、もともと酸化が進んでいることが多いので、そのような品質の亜麻仁油をコーヒーに加えることは、さらに酸化を進めることになり、あまりおすすめできません。

保存状態が原因?酸化してしまった亜麻仁油の特徴・チェックの仕方

酸化した亜麻仁油は生臭くなります。温度差が生じやすい場所で常温で放置した場合など、亜麻仁油の匂いを嗅いで魚臭いと感じたら、そのような状態になった亜麻仁油は酸化しているので、使用しない方がよいでしょう。

亜麻仁油とコーヒーは合わない?

亜麻仁油とコーヒー

亜麻仁油は熱に弱い油ですので、沸かしたてのコーヒー(70度以上)はNGですが、50度以下のコーヒーやアイスコーヒーはOKです。

亜麻仁油コーヒーの味はどうでしょうか?口コミを見ると「まずくはないけど美味しくはない」「味気ない」「味が合わない」「味や風味が嫌」など、美味しいという評判は少ないようです。

亜麻仁油の効果的な取り入れ方

亜麻仁油

小さじ1杯分の亜麻仁油をサラダやヨーグルトに組み合わせて食べましょう。水切りヨーグルトと亜麻仁油を組み合わせたドレッシングもとてもヘルシーでおすすめです。

きゅうり、レタス、トマト、赤パプリカ、黄パプリカ、セロリ、玉ねぎなどを混ぜ合わせたサラダにかけて食べましょう。

最後に

亜麻仁油

亜麻仁油は一般的に50℃以下のコーヒーと混ぜるのがベストでしたね。

亜麻仁油とコーヒーの味の組み合せは美味しいとは言えないようですが、まずいわけではないと言われていますので飲んでみてください。

亜麻仁油はコーヒーだけでなく、お味噌汁やスープにも入れることができますが、お味噌汁が50℃以下だとあまり美味しいと思わないかもしれませんね。

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