目次
退院祝いは退院した先方の負担にならない贈り物を
退院祝いは、入院していた知人に病状が回復したことを喜ぶ意味を込めて贈る品物です。病院から退院したばかりの方に贈るものなので、先方の負担になるようなものは避け、使いやすいものを贈る人が多いです。
また、ネガティブなことを連想させるような品物は避け、退院した先方が明るくなるような品物を選ぶのがマナーとされています。この点を踏まえて退院祝いを選ぶ必要があります。
退院祝いを贈るのに最適な時期は?
入院した相手が退院するという知らせを受けたとき、「いつ贈るのが相手の負担にならないのだろう」と考える人は多いですよね。バタバタと忙しい時期に送ってしまうと負担になりかねませんし、かと言って遅すぎると退院祝いではなくなってしまいます。
したがって、退院祝いを贈るのに最適な時期は、先方が退院してから1週間後〜1ヶ月以内に贈るのが最適なタイミングと言われています。また、贈る際は、事前に退院祝いを贈る旨を伝えておくと、先方も受け取りやすいでしょう。
実はタブー!退院祝いに贈ってはいけない『NGなもの』5選
退院祝いに贈る品物は、タブーとならないものや先方の負担にならないものを選ぶ必要があります。ここでは退院祝いに贈ってはいけないNGなものを紹介します。
1.鉢植え状の生花
特に、白や青、紫系の色を持つ花を贈るのはタブーです。これらの色はお悔やみを連想させる色なので、お祝いの贈り物として贈るのは適していないと考えられています。
また、生花は贈られた後にきちんとお世話をしなければいけないため、退院したばかりの先方に気を遣わせてしまったり、負担となったりする恐れがあります。
プリザーブドフラワーなどは負担になりにくいため、どうしても花を贈りたいと考えている場合は生花以外の花を選びましょう。
2.病床を連想させる寝具関係の品物
パジャマや毛布、枕などの寝具類は、入院していた病院を連想させやすい品物のため、一般的に退院祝いとしてタブーとされています。
また、患っていた病気や怪我が長引くことをイメージさせる品物と考える人も多いため、縁起が悪いと言われています。まだ体調が万全でない先方を気遣って贈ろうとしている方も多いと思いますが、寝具類は避けるべきでしょう。
3.「形が残る物」は病気が残るとしてNG
一般的に形がそのまま残るものは「病気や怪我が残る」ということを連想させるとして、退院祝いにはタブーと考えられています。
ただし、最近はタオルやカタログギフトで選んだ贈り物は人気とされているため、先方が喜ぶようであれば、形が残るものでも問題ないでしょう。
4.あまりにも高額すぎるもの
一般的に、退院祝いの相場は3,000円〜5,000円が相場とされています。家族や親戚などの近しい関係の人であれば、5,000円〜10,000円と少し高額になる傾向もあるようです。
この相場価格をあまりにも大幅に超えるような高額な品物を贈ってしまうと、先方に気遣わせてしまい、お返しとして先方もそれ相応の品物を用意しなければいけなくなります。そのため、あまりにも高額すぎるものも避けるべきです。
5.ギフト券や現金
最近ではギフト券や現金を退院祝いとしてのしに包み贈る人もいますが、ギフト券や現金であればカタログギフトを選ぶことをおすすめします。
退院したばかりの人は、基本的にまだ体調が万全でないため、あまり外を歩き回ることができません。そこにギフト券や現金を贈っても、すぐには自分で使うことができないため、退院直後に有効活用できないからです。
退院祝いとして贈っているので、ぜひ退院後、家での生活を少しでも明るく豊かなものにして欲しいですよね。そのため、自ら足を運ぶ必要がある現金やギフト券よりも、家にいながら注文できるカタログギフトの方が負担になりにくいでしょう。
退院祝いに喜ばれる贈り物や定番の品物は?
最後に、一般的に退院祝いに喜ばれる贈り物や定番の品物を紹介します。以下の贈り物は退院祝いとしてマナーにも問題がなく、贈られた側も使いやすいというメリットがあります。
- 石鹸
- タオル
- ジュース
- カタログギフト
石鹸やジュースなどの「消えもの」は病気が消えて無くなることを連想させるため、退院祝いに適していると言われています。また、タオルは多く活躍してくれるため、困らせることはあまりないでしょう。
食べ物なども好まれますが、病気で療養していた場合は、食事制限が設けられている可能性があるため、事前に先方に尋ねておくべきでしょう。
退院祝いには「消えもの」や相場金額のものを用意しよう
いかがでしたでしょうか。退院祝いには、先方の負担にならないものを贈ることが最も大切です。また、病気を連想させるような品物は避け、退院後、明るい気分になってもらえるような贈り物を選びましょう。