作り置きおかずでやってはいけないNG行為8選!傷ませないコツも解説

丸いタッパーに入ったおかず

作り置きおかずを数品作ると、お弁当や毎日の食卓に並べられてとても便利ですよね。しかし、保存方法や食材の選び方によっては長持ちせず、傷んでしまうことも。この記事では、作り置きおかずを作る際の注意点を紹介します。おかずを無駄にしないためにも、ぜひチェックしてみてください。

お弁当や夕食の一品として重宝する『作り置きおかず』

作り置きおかず

忙しい日々の中で、食事準備にかかる時間を短縮したいとき、作り置きのおかずは非常に重宝します。夕食の一品やお弁当のおかずとして、冷蔵庫からすぐに取り出して使えるため、手間が省けて時短につながります。

ある共働き夫婦は、日曜日に次の週分の作り置きおかずを作ることで、平日の食事準備の時間を大幅に削減できたそうです。しかし、うっかり保存方法を間違えてしまい、せっかく作った料理が水曜日には傷んでしまったという苦い経験も。

このように、適切な保存方法を守らないと、食材が早く傷んでしまったり、最悪の場合は食中毒を引き起こす可能性もあります。安心して作り置きを活用するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

それでは、作り置きおかずを安全に楽しむために、避けるべきNG行為を紹介します。これらを意識することで、おいしく、衛生的な作り置きおかずを長く楽しむことができるでしょう。

作り置きおかずにしてはいけないNG行為8つ

焦る女性

ここでは、作り置きのおかずを作る際に避けるべき行為を紹介します。これらを守ることで、おかずの衛生面を保ち、長くおいしく楽しむことができます。

1. 常温で放置する

作り置きのおかずを作った後、粗熱を取るためにしばらく放置するのはよくあることですが、そのまま長時間常温に置いておくのはNGです。特に夏場は、細菌が急速に繁殖しやすくなります。

ある主婦は、夏の暑い日に作った煮物を冷ます間に来客があり、うっかり3時間ほど常温で放置してしまったそうです。見た目や匂いは変わりませんでしたが、念のため廃棄したとのこと。適切な判断ですね。

保存は粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫へ入れることが大切です。ただし、熱いまま密閉容器に入れると、水滴が付着して料理が傷みやすくなるので注意が必要です。適切な冷却方法として、料理を浅い容器に広げて冷ますか、氷水で冷却するなどの工夫をしましょう。

2. 口をつけた箸を使う

食べるときに使った箸を使って作り置きおかずを取り分けるのは避けましょう。口内には多くの細菌が存在しており、箸からおかずに細菌が移ると、それが食材内で繁殖する原因となります。一見無害に思える行為でも、食材の劣化や健康への影響を招きかねません。

家族みんなで作り置きおかずをシェアする場合でも、衛生的な取り分け方法を心がけることが重要です。清潔なトングや菜箸を使用し、各自の箸で直接料理に触れないようにしましょう。

3. 加熱しないままお弁当に入れる

冷蔵庫から出した作り置きおかずを、そのままお弁当に入れるのは避けましょう。冷蔵保存していたおかずも、保存中に細菌が繁殖する可能性があります。温め直しが必要です。

ある会社員は、朝の慌ただしい時間に冷蔵庫から出したおかずをそのままお弁当箱に詰めていましたが、お昼になると少し酸っぱい匂いがしていたそうです。それ以来、必ず朝に再加熱してから詰めるようにしたとのこと。

おかずをお弁当に入れる前には、一度レンジで加熱して殺菌することをお勧めします。加熱後はすぐに弁当箱に詰めず、粗熱が取れてから詰めるようにしましょう。特に、冷凍していた作り置きおかずを使う場合は、前日に冷蔵庫で解凍し、当日朝に再加熱してから詰めるのがベストです。

4. 水分が多い食材を使う

作り置きおかずには、水分が少ない食材を選ぶことがポイントです。水分の多い野菜や食材は、保存中に水が出てしまい、細菌の繁殖を助けてしまうことがあります。葉物野菜やきゅうりなどの水分が多い食材は、作り置きにはあまり適していません。

代わりに、人参やきのこ類など、水分が少なく、調理後も変質しにくい食材を選ぶとよいでしょう。水分の多い食材を使う場合は、事前に水気をしっかり切るか、調理方法を工夫して水分を減らすことが大切です。

例えば、ほうれん草のお浸しを作り置きする場合は、茹でた後にしっかりと絞り、さらに調味料で和えた後も余分な水分を切ることで、日持ちが格段に良くなります。

5. 作り置きしすぎる

いくら便利とはいえ、作り置きおかずを長期間保存するのは避けましょう。どれだけ気をつけても、日が経つにつれ食材は劣化していきます。冷蔵保存の場合、3日以内を目安に食べきるようにしましょう。

ある主婦は、一度に1週間分の作り置きをして冷蔵庫に保存していましたが、後半になるとおかずの味や食感が落ちてしまい、家族から不評だったそうです。それ以来、3日分程度を目安に作るようにしたところ、鮮度も保たれ、家族の満足度も上がったとのこと。

もし一度に大量に作りたい場合は、冷凍保存を活用するのも一つの手です。冷凍することで保存期間を延ばすことができますが、解凍後はすぐに消費するよう心がけてください。

6. 適切な容器を使用しない

作り置きおかずの保存には、適切な容器を選ぶことが重要です。プラスチック容器を使用する場合は、食品保存用の耐熱性のあるものを選びましょう。ガラス容器も良い選択肢です。

密閉性の高い容器を使用することで、食材の酸化を防ぎ、冷蔵庫内の他の食品のにおいが移るのを防ぐことができます。また、電子レンジで温められる容器を選ぶと、再加熱の際に便利です。

7. 作った日付を記入しない

作り置きおかずを保存する際は、必ず作った日付を記入しましょう。日付の記入を忘れると、いつ作ったのか分からなくなり、食べ頃を逃したり、傷んだものを誤って食べてしまう可能性があります。

マスキングテープを使って日付を書いたラベルを貼るのが簡単で効果的です。冷凍保存の場合は、解凍後何日以内に食べるべきかも併せて記入しておくと良いでしょう。

8. 冷凍・解凍を繰り返す

一度解凍した作り置きおかずを再び冷凍するのは避けましょう。冷凍と解凍を繰り返すと、食材の細胞が壊れて食感が悪くなるだけでなく、細菌の繁殖リスクも高まります。

ある会社員は、大量に作った煮物を小分けせずに冷凍し、必要な分だけ解凍して使っていました。しかし、残った分を再冷凍したところ、次に食べた時には味が落ち、食感も悪くなっていたそうです。それ以来、小分けして冷凍するようになり、問題が解決したとのことです。

作り置きおかずを調理する際の注意点

作り置きおかずの衛生を保つためには、調理の段階から注意が必要です。以下のポイントに気を付けて、安全でおいしい作り置きおかずを作りましょう。

  • 清潔な容器を使用する
  • レンジで温め可能な容器を選ぶ
  • おかずを入れる前に、容器の粗熱を取る
  • できるだけ早く消費する
  • 殺菌効果のある調味料を多めに使う(塩分、糖分、スパイス、酸性の調味料がおすすめ)
  • 水分が少ない食材を選ぶ

特に卵料理の場合は、半熟を避け、しっかりと火を通した固ゆでの状態にしましょう。また、衛生的に調理するために、菜箸や清潔な器具を使用することも忘れずに。調理前には必ず手を洗い、調理器具も清潔に保つことが大切です。

これらの注意点を守ることで、より安全で長持ちする作り置きおかずを作ることができます。

作り置きおかずをもっと上手に活用するために

タッパーにおかずを詰める様子

作り置きおかずは、忙しい生活を支える強力なサポーターです。しかし、適切な調理と保存方法を守らなければ、かえって健康に悪影響を及ぼす可能性があります。この記事で紹介したNG行為を避け、安全かつおいしい作り置きおかずを作りましょう。

さらに、以下のポイントを押さえることで、より効果的に作り置きおかずを活用できます。

《適切な保存容器の選択》
耐熱ガラス容器やBPAフリーのプラスチック容器など、用途に合わせて選びましょう。

《小分け冷凍》
一度に大量に作った場合は、小分けにして冷凍すると便利です。解凍時も必要な分だけ取り出せて無駄がありません。

《再加熱の徹底》
食べる前には必ず再加熱し、しっかり熱を通すことを忘れずに。これにより、安全性が高まるだけでなく、おいしさも復活します。

《バリエーションの工夫》
基本のおかずをアレンジすることで、飽きずに楽しむことができます。例えば、煮物を和え物にアレンジしたり、炒め物をサラダに変身させたりと、アイデア次第で様々な展開が可能です。

《栄養バランスの考慮》
作り置きおかずだけでなく、新鮮な野菜や果物も組み合わせて、バランスの良い食事を心がけましょう。

季節によっても作り置きの注意点は変わります。夏場は特に衛生管理に気を付け、冬場は冷えすぎに注意しましょう。また、春や秋は食材の種類が豊富なので、旬の食材を使った作り置きにチャレンジするのも良いでしょう。

賢く活用することで、家事の手間を省きつつ、毎日の食卓を豊かにすることができます。作り置きおかずを上手に取り入れて、より豊かで効率的な食生活を楽しんでください。安全でおいしい作り置きおかずが、あなたの毎日の食事をさらに充実したものにしてくれるはずです。

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