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夏場のまな板は細菌が300〜2500倍に増殖!?
皆さんはまな板を正しく洗い、お手入れできていますか。まな板には多くの雑菌が付着しやすく、繁殖しやすいと言われています。
特に高温多湿となる夏場は、まな板を洗った場合でも、高温多湿な場所で保管していると、細菌が300〜2500倍にも増殖してしまうという研究結果が発表されています。
細菌が繁殖したまな板で調理をしてしまうと、食材に細菌が付着して食中毒の原因になりかねません。夏場は特にまな板の取り扱いに注意する必要があります。
まな板に細菌が繁殖してしまう『絶対NG行為』5選
では、まな板に細菌が繁殖してしまうのは、どのような扱い方に原因があるのでしょうか。ここではまな板に細菌が繁殖してしまう絶対NG行為をいくつかご紹介します。
1.水洗いだけで済ませる
まな板を「少し使っただけだから」と水洗いで済ませていませんか。特に水分の少ない野菜を切っただけ、チーズを切っただけといった状況では、「これに洗剤を使うのはもったいない!」という意識が働いてしまう人も多いでしょう。
しかし、まな板は使ったら必ず中性洗剤で洗ってください。水洗いだけで済ませようとすると、食材の成分がまな板に必ず付着しているため、きちんと洗い落とされず、そこから雑菌が繁殖してしまいます。
また、水洗いによって水にさらされることで、まな板の上で雑菌が繁殖しやすくなるのです。少しでも使った際は、必ず中性洗剤で洗ってください。
2.肉や魚、卵を切った後にお湯で洗う
肉や魚、卵をまな板で切った後、お湯で洗っていませんか。「お湯の方がなんとなく汚れが落とせそう」「手が冷たくなるからお湯で洗いたい」など、様々な理由があると思います。
しかし、肉や魚、卵を切ったまな板には、タンパク質が多く付着しています。タンパク質はお湯にさらされることで固まる性質を持つため、お湯で洗ってしまうとまな板にこびりつき、雑菌の温床となりかねません。
肉や魚、卵などを切ったまな板は、必ずお湯ではなく冷水で洗うようにしてください。ちなみに、食器や調理器具を洗う際、お湯で洗ってしまうと、油分が肌から抜けやすくなるため、乾燥しやすくなるのでご注意を。
3.濡れた状態のふきんでまな板を拭く
まな板を洗った後、ふきんで水気を拭く手順がありますが、この時、濡れた状態のふきんでまな板を拭いてしまうと、ふきんに付着していた雑菌がまな板に移るだけでなく、水分をまな板が吸収することで、より細菌が繁殖しやすくなります。
濡れたふきんではきちんとまな板を拭くこともできないので、必ず乾いたふきんやキッチンペーパーなどで水気を拭き取るようにしましょう。
4.濡れたまま収納する
まな板を洗った後、乾かすのが面倒だという理由で濡れたまま収納する行為は厳禁です。濡れたまま収納してしまうと、密閉空間で湿度が上がってしまい、まな板の水分も蒸発させることができないため、雑菌が繁殖しやすくなります。
まな板を洗った後は、必ずある程度水気を拭き取り、風通しの良い場所に置いて乾燥させるようにしてください。しっかり乾き切ったことを確認してから収納しましょう。
5.まな板を食器洗い乾燥機で洗う
食洗機はとても便利で画期的な家電です。共働きで忙しいご家庭では、特に大活躍しているのではないでしょうか。しかし、まな板は基本的に食洗機で洗ってはいけない調理器具です。
まな板を食洗機で洗ってしまうと、高温によって変形してしまったり、傷がついてしまったりします。また、傷の間に入り込んだ汚れなどをきちんと落とすことができないため、そのまま放置することで雑菌繁殖の原因となることもあります。
まな板は少々面倒に感じても、必ず手洗いするように心がけてください。
まな板を殺菌して衛生的に!まな板の洗い方・殺菌方法を紹介
まな板は正しく洗わなければ、余計に雑菌が繁殖してしまう危険性があります。また、戦場と同時に除菌漂白剤などを使用してまな板を殺菌すると、より衛生的に長く使うことができます。
ここではまな板の正しい洗い方と、手順②からは殺菌方法をご紹介するので、ぜひご家庭で実践してみてください。
- 冷水でまな板を濡らして中性洗剤で洗う
- 洗い終わったらまな板専用ブラシで傷のある場所を丁寧にこすり汚れを落とす
- まな板全体をキッチンペーパーで覆い除菌漂白剤をかける
- 30分ほど放置したら水でしっかり洗い流す
- 水気を布巾やキッチンペーパーで拭き取り、風通しの良い場所で乾燥させる
いかがでしょう。殺菌と聞くと難しい手順を想像してしまいますが、この方法であれば少しの手間で済ませることができます。今日にでも除菌漂白剤を購入して、実践しましょう。
まな板は正しくお手入れして衛生的に使おう
まな板は正しくお手入れしなければ、細菌の温床になってしまいます。食中毒の原因にもなりかねないので、家族の衛生面を守るためにも毎日正しく洗浄・殺菌することで、長く衛生的に使えるよう心がけましょう。