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夏休みの親の悩み…毎年上位に「宿題」がランクイン
毎年夏になるとやってくる子どもたちの夏休み。一緒にお出かけしたり、普段はできない経験をしたりと楽しい思い出が作れる一方で、夏休みの親の悩みに必ずランクインしてくるのが宿題です。
毎年必ず出される宿題をなぜかやらない子どもたち…少しずつ進めなければ、後になって大変なことになるとわからないのかしらと悶々とする方も多いでしょう。どんなに言っても宿題に取り掛からない子どもに、つい怒鳴ってしまう親は少なくありません。
宿題に対してやる気がない子どもは、その子の性格に合わせた工夫を取り入れなければ、なかなか取り組んでくれません。また、宿題に対してネガティブなイメージを付け過ぎてしまうと、余計にやらなくなってしまうため、夏休みの最大の難関と言えるでしょう。
子どもが夏休みの宿題をやらない!そんな時の親のNG行為とは
自主的に夏休みの宿題に取り組む子どもは、ほんの一握りです。中には「どんな方法を使ってもやってくれず、お手上げ」という親御さんも多いでしょう。しかし、以下の接し方は、子どものやる気を削ぎ、反発心を生んでしまい、余計にやらなくなってしまうのでNGです。
1.「少しだけ」と先にゲームや動画を見せる
子どもに「宿題は?」と聞いたら「この動画を見たらやるから」と言われて待ったところ、その後全く手をつけない…ということはありませんか。
結論から言うと、子どもの「少しだけ」は信用してはいけません。一度見始めたり遊び始めてしまうと、その時を見ている子どもにとって、楽しい時間を終わらせることは難しいので、宿題に余計に取り組みにくくなってしまいます。
「あと5分だけ」「あとこれだけ」が続き、気付けば30分、1時間経っていて、親の怒り心頭!なんてケースは珍しくありません。ゲームや動画を宿題前にやらせる行為は、短時間であっても絶対NGです。
2.頭ごなしに怒鳴って圧をかける
宿題に取り組まない子どもに対して、頭ごなしに「どうしてやらないの!?」「後で困るのは自分なのよ!?」と怒鳴って圧をかけていませんか。怒られたことに対するネガティブなイメージから、余計にやる気が削がれてしまいます。
「優しく言ってもやってくれないから」という親の気持ちはよくわかります。子どものためを思って何度も確認しているのに、空返事だけ来ると余計に苛立ってしまいますよね。
しかし、もともと宿題に対してやる気を見せない子どもに圧をかけても、余計に嫌がるだけでやる気にはつながりません。むしろ反発心から思考が停止してしまい、机の前に座っても問題を解かないと言った新たな問題を生み出してしまう恐れがあります。
3.「宿題やったの?」とやっていないことを前提に確認する
「宿題やったの?」というフレーズは、夏休みに親が子どもに最も言いがちな言葉です。しかし、こちらも言葉のニュアンスや口調によっては、子どものやる気を削いでしまい、「今やろうと思ったのに」と反発心を生んでしまいます。
親としては「ただ確認しただけなのに」と思うかもしれませんが、子どもはとても多感なので、親の言葉から親の本音を読み取ります。「宿題やったの?」という言葉の裏側には、「やってないでしょう?」という親の本音が見え隠れしているのです。
すると、子どもは親が自分を責めている、信じていないと本能的に感じ取り、反発心を生んでしまいます。遅い時間に「やったの?」と聞くよりも、早い時間に「今日はいつやる?」と聞く方が、子どもにとってやる気を削ぐダメージが少ないです。
4.「〜しなさい」と親から命令する
何度言っても宿題しない我が子に対して、つい「宿題しなさい!」と命令口調で指示してしまうケースも夏休みのあるあるです。しかし、ここまで言っても取り組まない子に、命令したところで改善されるかと聞かれると、改善はされません。
むしろ、ここまで言われているのにやらない抵抗感をより強めてしまい、「宿題からどう逃げよう」という全く別の思考を生み出してしまう可能性があります。
親としてもなかなか難しい対処法ですが、このような子の場合は、無理やりやらせるのではなく、どうにか工夫を凝らして1問解かせる方法を考える方が効果的です。
5.「なんでやらないの?」とやらない理由を聞く
宿題をやらない子どもに対して「なんでやらないの?」とやらない理由を問い詰める行為もNGです。この行為のNGポイントは、やらない理由を責めるように問い詰めているところです。
正直、子どもが宿題をやらない理由に深い理由はありません。ただ「やりたくない」だけなのです。その理由を責めるように聞かれても、まだ未発達の子どもの頭は混乱してしまい、混乱してしまいます。
しかし、子どもによっては「なんでやらないの?」ではなく「やりたくないんだね」と共感した上で「どうしてか教えてくれる?」と聞き方を変えることで、自分でなぜやりたくないのかを考え、教えてくれる子もいます。
特に女の子の場合は、考えていることを言葉に出すことを得意とする子が多いため、その理由から問題を解決する方法を一緒に考えることもできます。
子どもにやる気を出させるコツや工夫を取り入れてみよう!
宿題をやらない子どもに対して、つい怒鳴ってしまったり、「どうしてやらないの?」「宿題やったの?」と強めの口調で聞いてしまうことはよくあります。しかし、先に紹介したように、こうした言葉は子どものやる気を削いでしまったり、反発心を生んでしまうため、逆効果となります。
「自主性を育てるために放置していいの?」と聞かれると、その子によって異なりますが、大抵の場合、宿題をやりません。そして前述の光景へ戻り、負のループを招いてしまいます。
子どものやる気を出させるコツや工夫はいくつかあります。「これが絶対」という方法はなく、その子の性格に合った方法をうまく取り入れることで、ある日、宿題へ取り組むスタート地点に立つ最適な方法が見つかります。
子どもにやる気を出させるコツや工夫
では、子どもにやる気を出させるには、どのようなコツやアイデアがあるのでしょうか。以下に効果的な方法をいくつか用意したので、その中からお子様に合いそうな方法を取り入れてみてください。
- 宿題することでご褒美がもらえるボーナスシステム制度
- 宿題後に楽しみがやってくるように計画する
- 親も一緒に勉強やリモートワークを行う
- 家族全員で一緒に作業する(手伝いは最小限)
- 将来の夢に宿題の必要性を関連づける
- 毎朝のルーティンに宿題を組み込む
- その日宿題する時間を自分で決めさせる
- 友達を呼んで一緒に宿題をさせる(オンラインも可)
- とりあえず1問だけやらせる
いかがでしょう。大まかに8つの愛でをご紹介しました。ボーナスシステム制度には、1ヶ月に与えるお小遣いに「この日宿題を30分やったら◯円プラス」というルールを設けることで、宿題のやる気に繋げられたという声が多いです。
また、子どもが宿題を始めるには、大人が思っている以上に気力が必要です。このハードルを乗り越えるために、親や友達と一緒に行ったり、宿題する時間を極端に短く設定したりといった方法が有効です。
子どもの多くは、宿題を始めることに抵抗を持ちます。そのため、1問でもやってしまえば、その後すんなりと取り組んでくれる子も多いです。少しずつ毎日取り組む課題を増やし、ルーティン化させることで、宿題に対する抵抗感が薄れる工夫を取り入れていきましょう。
子どもに合ったやる気の出させ方を試してみよう
いかがでしたでしょうか。夏休みの宿題を子どもに自主的にやらせるのは、なかなか難しいです。もしかすると今回紹介した方法でも、取り組ませることが難しい子もいるかもしれません。子どもによって性格や考え方は様々です。我が子の好みや興味に合わせて、その子に合ったやる気の出させ方を試してみましょう。