地震が起きたら必ずやるべきこと5つ!身の安全を確保する方法まで

地震

地震が起きたらやるべきことがわかっていますか?自然災害である地震はいつ起こるか予測ができません。地震が起こる前に普段からどのように行動をするべきかを知っておくことで被害を少なくすることも可能です。テレビやスマートフォンから緊急地震速報が鳴っても慌てずに冷静に行動できるようにやるべきことを学んでおきましょう。

地震が起きたらやるべきこと!

地震でテーブル下に避難する女性

地震が起きたらやるべきことで重要なのは地震発生からのはじめの数分です。この数分の行動で怪我を防ぎ避難路を確保することです。

地震が起きたらやるべきことを具体的にご紹介します。

①身の安全を確保

緊急地震速報が聞こえたら、地震発生の場所を確認するよりも揺れる前に身を護ることを最優先に行動しましょう。歩けないほどの揺れを感じた場合は丈夫なテーブルや机の下などの物が落ちてこない、倒れてこない場所に潜り込み、クッションや座布団で頭を覆って保護してください。

テーブルや机がそばにない場合は、三角スポットと言われる家具の真横に身を寄せて頭を保護し地震が収まるのを待ちます。三角スポットとは丈夫な家具の横にある隙間のことで家具よりも低い部分です。

三角スポットは天井が落ちてきたり家が倒壊してしまうような地震が発生した場合、丈夫な家具の隙間に空間が残るのでその部分に身を寄せておくことで生存率がぐっと上がるとされています。

空間を確保できるので家屋の倒壊で下敷きになって身動きが取れなくなってしまった場合でも、そばにあるもので何かを叩いて音を出すことで捜索をしている人に早期に発見してもらえる可能性も上がります。

揺れが収まる前に慌てて外に飛び出そうとしてしまうと、揺れによって転倒してしまったり身動きがとれず落下物によって怪我をしてしまう恐れがあります。地震が起きたら揺れが収まる前に動こうとせずに身を護ることを最優先に考えましょう。

揺れていても歩ける程度の揺れ場合は玄関付近に頭をクッションや座布団で保護して移動しましょう。玄関付近は狭くても家の中の他の場所よりも柱も多く、落下しても危険な物が少なくガス漏れや火災が発生した場合も外への脱出が容易です。

阪神淡路大震災では死者の83.3%は建物の下敷きや家具の転倒落下が原因とされています。移動ができる揺れならば玄関付近へ移動することも重要です。揺れの状況によって身を隠すか移動するかの判断をする必要がありますが、怪我をしないための行動をすばやくとりましょう。

②靴やスリッパを履く

地震の揺れが収まったらまず、靴やスリッパを履きましょう。家の中でも窓ガラスや食器が割れて床に散乱している可能性が高く、裸足のまま行動すると怪我をする恐れがあります。足を怪我してしまうとその後の行動や避難をする時に大きな負担になってしまいます。

夜寝ているときの地震や停電によって足元が暗くて見えない可能性もあるので、裸足のまま行動をはじめるのではなく、靴やスリッパを履いてから次の行動に移りましょう。

③避難経路の確保

地震によって建物が歪んでしまうと玄関のドアが開かなくなってしまうこともあります。地震が起きたらいつでも避難行動ができるように玄関のドアや窓を開けて避難経路の確保をしましょう。

④火元やブレーカーを確認

地震が起きたら揚げ物などの調理をしている場合は先に火を止めておく必要がありますが、震度5以上の地震の場合はガスメーター側で自動的にガスは止まります。コンロ側でも止まる機種もあります。身の安全の確保を優先しましょう。キッチンは地震の揺れで凶器に変わる道具がたくさんあるので、揺れがおさまるまで近づかないようにしましょう。

電気はブレーカーを確認して必ず落としましょう。建物に被害がある場合はどこかで断線している可能性があります。停電していても通電が再開されたときにショートして火事が起こってしまう可能性があります。地震の規模にもよりますが、地震が起きたら電気のブレーカーは落としてから避難することを忘れずにすることで2時災害を防ぐことができます。

⑤避難する

避難経路に沿って安全を確認しながら避難しましょう。お住まいの地区によって避難場所が決まっているので日頃からどこに避難をするのか確認しておき避難場所へ移動しましょう。

地震発生直後は状況を確認するのが難しい場合が多く、自宅に残っていたほうが安全だと判断していても、火事が発生して広がってくる恐れもありますので、いつでも避難場所に移動する準備はしておきましょう。

スマートフォンやテレビも使えなくなってしまうと状況の確認や情報を得ることは難しくなってしまいます。携帯できるラジオを1台用意しておき、正確な情報を得られるための準備も必要です。

場所別!地震発生時にするべきこと

災害

地震はいつ起こるか予測することはできません。地震発生時にやるべきことは基本的に身を護ることですが、居る場所によってどうするべきかとっさの判断は難しくなってしまいます。

地震発生時の居る場所によってどのようなことが考えられるかを事前に理解しておくことで少しでも冷静に落ち着いた行動ができるので参考にしてください。

自宅内で地震が起きた場合

家 地震

寝室で地震が起きたら

寝ているときに地震が起きたら無防備な状態ですので対応はどうしても遅れてしまいます。枕で頭を防御しながら布団の中に全身を潜り込ませましょう。ベッドで寝ている場合はベッドの横の三角スペースに転がって落ちてください。

寝室に背の高い家具を置くと物の落下や倒れてきた場合に閉じ込められてしまう恐れがあります。家具の下敷きになってしまうと速やかに避難をすることもできなくなってしまうので、寝室には背の高い家具を置くのはやめましょう。

照明器具のガラスの破片でケガをすることもあるので、日頃から枕元に靴やスリッパを準備しておきましょう。

トイレで地震が起きたら

トイレに入っているときに地震が起きたらすぐにトイレのドアを開けましょう。落下物でトイレのドアを塞がれてしまうと閉じ込められて避難することができません。地震が起きたらまずドアを開けてから衣服を整えて速やかに避難しましょう。

浴室で地震が起きたら

入浴中に地震が起きた場合、浴室には鏡やガラスが多く破損物が飛び散ると入浴中は裸の状態ですので怪我をしやすくなっています。揺れを感じたら洗面器やお風呂の蓋で頭を保護しバスタオルや衣類を持って玄関に向かいドアを開け避難路を確保しましょう。

地震の揺れが大きい場合にカラダを拭いて衣類を身に付ける余裕はありません。裸のままで行動することになって恥ずかしいと考えるよりも身の安全を最優先に考えて、後々地震の時に裸で避難しちゃったと笑い話にしてしまうくらいのつもりでいましょう。

2階にいるときに地震が起きたら

一軒家の2階に居るときに地震が起きたら慌てて1階に降りることは危険です。大きく揺れている中で階段を降りると転倒の危険も高く、家が倒壊してしまうような場合でも1階にいるよりも重量が少なくて済むので窓を開け脱出口を確保したら身を護る行動をしましょう。

閉じ込められてしまったら

倒れた家具や壁や屋根の下敷きになって身動きが取れない場合は、まず怪我をしていないか、手足のどこか動かせる場所がないか冷静に考えてください。いきなり大きな声を出して助けを呼ぶことはせずに、手足の近くにあるものを叩いて音を出しましょう。人の気配を感じることができてから声を出して助けを求めましょう。

むやみに声を出して叫んでも体力を消耗させることになってしまいます。人の気配を感じることができないときは音を出すことで存在をアピールするだけにとどめておくことが生存率を上げるために重要になります。

出かけているときに地震が起きた場合

ショッピングセンター

エレベーターの中で地震が起きたら

エレベーターの中に居るときに地震が起きてしまったら、全ての階のボタンを押して最初に止まった階でエレベーターから降りて避難しましょう。

エレベーターが緊急停止して閉じ込められてしまった場合は、非常ボタンを押して呼びかけて救助を求めます。すぐ救助してもらえると考えず長い時間がかかってしまうと考えて冷静に体力が消耗しないように座って落ち着きながら救助を待ちましょう。

街中で地震が起きたら

街中などに出掛けてるときに大きな地震が起きたら、頭上からのガラスや外壁の破片、看板などの落下物、建物やブロック塀の倒壊に注意しましょう。周囲の状況を良く見ながら、安全を確認して車の通りがない場所ならば道路の中央に避難しましょう。

スーパー、デパートなどで地震が起きたら

スーパーやデパートなどの建物内で地震が起きたら、まずは吊り下がっている照明などの下から退避し揺れに備えて頭を保護します。出口や非常口の場所がわからない場合が多くむやみに走って逃げようとしても危険度が増すだけになってしまいます。

スーパーやデパートの従業員は年に数回は避難訓練を行っていますので慌てずに指示に従うようにしてください。指示に従わず出口や階段に行くと多くの人が殺到していて将棋倒しなど転倒の2次被害を受けることになってしまいます。

駅で地震が起きたら

駅にいるときに大きな地震が起きたら、まずは電光掲示板などの吊り下がっている物の下から退避して揺れに備えて頭を保護します。慌てて出口に向かうと人が殺到して将棋倒しなど転倒の2次被害を受けることになってしまいます。駅員の指示に従って冷静に行動しましょう。

電車、バス内で地震が起きたら

電車やバスに乗っているときに地震が起きたら、つり革や手すりにしっかりつかまって揺れに備えます。揺れがおさまったら車内アナウンスを良く聞いて指示に従って冷静に行動しましょう。

電車の場合、勝手に非常口を開けて線路に避難すると送電線が切れていた場合はより危険な状況となってしまいますし、鉄道会社が安全確認をしたあとの再運転を妨げることになるので絶対にやめましょう。

自動車の運転中に地震が起きたら

自動車の運転中に地震が起きたら、後続車の運転手が地震の揺れを感じていない場合を考慮して、あわてて急ハンドルや急ブレーキをせずにハザードランプを点灯させて周りの車に注意を促しながらゆっくりと速度を落として道路の左側に車を停止させましょう。

巨大地震で起きる被害

都市 災害

ここ数年毎年のように日本各地で起きている巨大地震ですが、今後発生することが予想されている巨大地震には首都直下地震や南海トラフ地震があります。津波被害のほかに大都市特有の被害が発生します。

大都市特有の被害とは

古いビルや家屋の倒壊

古いビルや家屋の倒壊で人が生き埋めになってしまったり、外壁や窓ガラスが割れて落下して怪我をする恐れがあります。

電話の不通

通信設備が被災すると電話やインターネットができなくなります。復旧までの期間も被災の規模によって多くの時間が必要になる場合があります。

道路の封鎖

都市部では倒壊した建物が道路を塞いでしまったり、通れる道路にも人や車が集中してしまい大渋滞が発生し、救助や避難も困難になることが予想されます。

鉄道の不通

地震が起きたら様々な要因で線路が寸断されてしまったり、線路が無事な場合も安全確認に多くの時間が必要となるので長時間電車を動かすことができないことが予想されます。

電気、ガス、水道の停止

地震が起きたら電気、ガス、水道の停止が起こります。電気は送電線の断線、ガスや水道はそれぞれを送る配管の破損など復旧までに多くの時間が必要になる場合があります。

地震には事前の備えが重要です

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地震はいつどこで起こるかわからないので、日頃から大きな地震が発生した場合に通信手段もつながりづらくなってしまい不安になることが多いので、災害用伝言ダイヤルの使い方や家族内で非常用持ち出し袋の中身を確認し何を持って避難するのか、避難場所やどういった行動をするのかを話し合っておくのが重要になります。

お風呂の水も常に入っている状態にしておき、入る前に水を抜いて洗うようにしましょう。電気やガスの復旧よりも水道の復旧には時間がかかる場合が多く、簡単な消火活動に使えるだけではなく、トイレの水として使用します。生活する上で排泄物の処理はとても重要なことです。

また、国もライフラインが停止することに備えて家庭内にも最低3日分の食料、飲料、生活必需品の備蓄を推奨しています。大量に備蓄しておくことは難しいですが、ある程度の備蓄をしておくことは重要になります。

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まとめ

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地震が起きたらやるべきことで最も重要なことは身を護ることです。怪我をしてしまうと避難することだけでも大変になってしまいます。

怪我をせずに行動できることで減災につながります。急に起きることなので難しいかもしれませんが、この記事に書かれていることを頭の片隅にでも置いて冷静に行動できるようにしてください。

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