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シミ汚れを落とすのに役立つ漂白剤…色落ちの危険も
洋服についたシミ汚れは、漂白剤を使うことできれいに落とすことができますよね。しかし、漂白剤は強力な洗浄力を持つため、漂白剤の白色が洋服に移ってしまったり、洋服の色や柄が汚れと一緒に色落ちしてしまうことがあります。
お気に入りの洋服が色落ちしてしまった場合、多くの人がショックを受けるかと思います。どうにかして修復することはできないのかと模索した経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
漂白剤で色落ちした洋服は修復できる?修復に役立つ方法は?
漂白剤で色落ちしてしまった洋服は、基本的に完全修復することは不可能です。そのため、事前に漂白剤で色落ちや色移りしないように気をつけることが大切です。とはいえ、漂白剤で色落ちしてしまった洋服がお気に入りの場合は、以下の方法である程度まで対処することは可能です。
1.衣類繊維用の染料を使って染め直す
市販されている衣類・繊維用の染料を使って、自分で染め直しをする方法があります。これは、洋服全体が色落ちしてしまった時に有効な方法です。全体が単色で仕上がっているTシャツなどは、染め直しの方法が適しているでしょう。
染め直し方は染料の商品によって異なりますが、基本的にはぬるま湯やお湯に染料を溶かし、その中に色落ちしてしまった洋服を浸け込みます。ご自宅でも可能なので、Tシャツなどが色落ちしてしまった際は試してみてください。
2.染色ペンを使って元の柄を再現する
最近では、柄や部分的な色落ちに対処する『染色ペン』と呼ばれる商品も多く販売されています。これは名前の通り、布地に染色することができるペンタイプの染料です。
ペンタイプなので、絵を描くように染色することができるため、部分的に色落ちした際や柄が薄くなってしまった際もある程度修復できます。
ただし、元の色味や柄に完全に戻すことは難しく、選んだ染色ペンの色によっては、色浮きしてしまう恐れがあるため、いきなり本番に移るのではなく、試し書きなどを行い、慎重に作業に取り組みましょう。
3.クリーニング店に持ち込んで染め直してもらう
クリーニング店によっては、色落ちしてしまった洋服の染め直しを行うオプションサービスを実施している店舗もあります。店舗によってサービス内容は異なりますが、全体的な色落ちであれば、本格的な技術で色落ちを修復してくれるところが多いです。
また、クリーニング店とは別に、衣類の修復を専門として営業しているサービス店も存在します。店舗数は少ないですが、どうしてもお気に入りの洋服を修復したいという場合は、前述したようなサービスを利用するのも1つの手段です。
4.色移りは洗剤を入れたぬるま湯につけ置きする
漂白剤を洗濯機で使ってしまった場合、色落ちだけでなく、洋服の色が別の洋服に染み込んでしまうケースも起こります。この場合は、40℃ほどのぬるま湯に洗剤と酸素系漂白剤を加え、洗濯が終わった洋服を濡れた状態のまま浸け込みます。
色移りした部分を手もみするように洗い、1〜2時間ほど様子を見つつ浸け置きしたら、きれいな水でしっかりすすいで完了です。この方法で、ある程度の色移りを落とすことができるでしょう。
漂白剤での色落ちを防ぐコツを紹介
漂白剤で色落ちしてしまった洋服は、上記で紹介したような対処法で、ある程度元に戻すことは可能です。しかし、完全に修復することはできないため、やはり事前に漂白剤での色落ちを防ぐ必要があります。
漂白剤で色落ちをできる限り防ぐためには、以下のコツを押さえておきましょう。
- 心配な洋服は事前に色落ちしないかテストする
- 手洗いしてピンポイントに漂白剤を使用する
- 熱すぎるお湯は使用しない
- 塩素系ではなく酸素系漂白剤を使用する
洗濯機で漂白剤を使ってしまうと、洗濯自体は簡単ですが、色落ちや色移りの原因になりやすいです。そのため、自ら手洗いする方法が最も確実に、そして無難に汚れを落とせます。熱すぎる熱湯は色落ちしやすくなるため、なるべく40℃ほどのぬるま湯を使用するようにしてください。
使用する漂白剤ですが、強力な洗浄力を誇る塩素系漂白剤は、白移りしやすいです。塩素系ではなく、酸素系漂白剤を使用することで、色落ちしにくくなります。
漂白剤を使う際は事前に予防することがなにより大切!
漂白剤は、頑固なシミ汚れをきれいに落としてくれる一方で、洋服の色も落としてしまうことがあります。一度色落ちしてしまうと、完全に元に戻すことは難しいので、漂白剤を使う際は事前に予防することが大切です。