蛍光灯が突然消える!寿命のサイン以外に考えられることとは

蛍光灯

蛍光灯が突然消える理由は寿命だけでしょうか?寿命にはまだ早いはずの蛍光灯が、突然消えることもありますよね。実は蛍光灯には種類があり、その種類の蛍光灯ならではの問題点が原因で突然灯りが消えたり、スイッチをいれても灯りがつかなくなることがあるようです。今回は、蛍光灯が突然消える原因、蛍光灯の寿命のサイン等について調べてみたいと思います。

蛍光灯が消えるのは寿命のサイン?

色々な蛍光灯

蛍光灯が消えるのは寿命のサインなのかについて、蛍光灯のタイプ別に詳しくご紹介します。

蛍光灯が消える寿命

蛍光灯が消える寿命は一般的に「6,000~12,000時間位」だそうです。1日のうち8時間蛍光灯を使用したとすると、だいたい「2年~4年」でその蛍光灯は消える寿命がくることになります。

この蛍光灯ですが、形や種類、点灯方式に違いがあるようです。形にいくつか種類があることは分かりますが、あまり深く考えずに、なんとなく蛍光灯を選んできたため、点灯方式の違いについては、よくわからないことが多いことに気づきました。蛍光灯のその種類や特徴について、ご紹介いたします。

蛍光灯の形と種類

蛍光灯は形の違いにより、大きく分けて3つの種類があります。棒型の直管蛍光灯、円形の丸型蛍光灯、電球型の電球型蛍光灯に分けられます。

直管蛍光灯

直管蛍光灯

まっすぐの棒型の蛍光灯になります。主に家庭の台所や、飲食店の厨房、百貨店などの店舗、オフィスで使われていることが多いものです。

丸型蛍光灯

丸型蛍光灯

丸い円形の蛍光灯が、丸型蛍光灯です。日本では、一般家庭に広く普及しており、リビングや私室の電灯として使用される頻度の高い蛍光灯のタイプになります。

電球型蛍光灯

電球型蛍光灯

元々は、白熱電球を使用していた箇所に使用されるようになってきたのが、電球型蛍光灯です。お手洗いのや浴室、玄関先などの電灯に用いられることが多いタイプです。最近では、形状は似ていますが、LEDランプが主流になりつつあります。

点灯方式の種類

照明器具にはそれぞれの点灯方式があります。この点灯方式に合わせて適切な蛍光灯を取り付ける必要があります。ご自宅の照明器具の点灯形式はご存知でしょうか?

インバーター形

最新式になり、インバータ回路で構成されているタイプで軽量、効率良く、即点灯出来る方式です。

インバーター蛍光灯のパーツは、実際に灯りを点灯する蛍光管、電気を変圧させる変圧器(トランス)、電気の電圧を安定させる安定器などがあります。これらのパーツが正しく動作してはじめてインバーター蛍光灯は点灯します。

ラピッドスタート形

点灯速度は比較的はやく、およそ1~2秒で点灯します。点灯管は不要で、交換する際は蛍光灯のみの交換で済みます。このタイプは、一般家庭ではなく、オフィスや学校、公共施設などで多く使用されています。

グロースタータ形

グロースタータ形は、グローランプという点灯管を用いて蛍光灯を点灯させる方式で、点灯管内をまず先に作動させて、ここで高電圧を発生させます。

点灯管で電圧を発生させてそれを元に、その先の蛍光管で灯りを発生させますので、タイムラグが生じ、点灯までに少し時間がかかり、蛍光灯特有のちらつきが発生しやすい、昔ながらの蛍光灯になります。

蛍光灯が突然消える原因

蛍光灯

突然蛍光灯が消える、つかなくなるなどで困らないように、定期的に状態をチェックすることをおすすめします。蛍光灯は、さまざまな箇所で劣化しやすいそうです。

原因のほとんどは「パーツの寿命」

蛍光灯から、光を発する部分の『蛍光管』の寿命は、2年から4年です。蛍光管の寿命は蛍光灯のパーツの中で最も早く寿命がきます。

グロースタータ形の場合、点灯管(グローランプ)、インバーター形やグロースタータ形の点灯管や変圧器で電流が増え続けることを防いだり、電流を安定させる装置である安定器にも寿命がありますので、それらが故障したり、劣化による不具合が生じることが、蛍光灯がつかなくなる原因になるケースもあるようです。

蛍光灯が突然消えたり、つかなくなる原因のほとんどは、これらのパーツの寿命によるものだそうです。2灯式のインバーター形の蛍光灯照明器具の場合、インバーター式変圧器(トランス)1台で、直列に2本の蛍光灯を点灯させます。

この形の照明器具ですと、2本1組の蛍光灯のどちらかが切れると、もう1本も点灯しなくなるそうです。蛍光灯は寿命のある消耗品ですので、いつでも交換ができるよう、予備のもの用意しておくことをおすすめします。

照明器具自体に問題があることも!

蛍光灯は寿命が近づくと、なかなかつかなくなったり、ちらつきが激しくなる、明度が落ちるなど、しばしば不具合が生じます。ですが、何の兆候もなく突然消える場合は、備え付けの照明器具に問題があるケースもあるそうです。

意外と照明器具本体の不具合や経年劣化は見落とされがちですが、照明器具本体の配線用のゴムが劣化していたり、スイッチとの接触不良が起きていたりなど、長期間使用している照明器具そのものの寿命が原因で突然消えることもあるそうですので、長期間使用している照明器具については、各パーツを一度チェックしてみると良いでしょう。

蛍光灯が消えるのを解決する方法

蛍光灯の点検

蛍光灯が突然消える、つかなくなることをなるべく避けるための解決策として、気を付けるべきことをご紹介します。点検方法は比較的簡単なので、プロに依頼せずにご家庭でチェックできます。

<点検方法>

  • 蛍光灯が、点滅を繰り返しているかどうか。
  • 気になるような、普段はしない異常な音を発していないか。
  • 焼け焦げたような、異臭はしないか。
  • 煙が出ていないか。

照明器具にはめ込む、口金(くちがね)と呼ばれる金属部品に、焦げた跡や変色がある、焦げ臭さを感じた際は、蛍光管の交換のサインだといわれます。

また、蛍光灯の蛍光管だけでなく、付随するパーツが劣化していたり、照明器具本体の劣化による場合もありますので、よく注意してどのパーツに不具合が起きそうなのか時々チェックしておけば対策可能ですし、各パーツの予備を前もって準備しておき、すぐに交換することも出来るでしょう。

こうした対策をしておけば、使用中に突然蛍光灯が消え、不便を感じることもずいぶん減りますし、解決策もすぐ見つけることができるようになります。

蛍光灯が突然消えた時の対処法

蛍光灯の点検

最近の主流である、インバーター蛍光灯が消える場合、蛍光管は比較的簡単に交換や修理ができます。

しかし、安定器や変圧器(トランス)の不具合は、内部の部品の劣化が原因で故障につながるケースも多いですし、複雑な電子回路基板が内蔵されていますので、電子回路に不具合があるケースもあります。

外から見ただけでは判断が難しいですし、素人が修理するレベルではないケースもあるので、プロへの修理依頼が必要になる事が多いようです。

事前に修理業者に見積もりを依頼し、金額を出してもらうことをおすすめします。修理の内容にもよりますが、最低でも1週間程度はかかるようです。

蛍光灯の安全な使い方

蛍光灯を消す女性

蛍光灯が突然消える、つかなくなるなどで蛍光灯を交換するときの安全な使い方をご紹介します。

蛍光灯は、場所、部屋の広さ、用途に適した照明器具本体を選び、なるべくお手入れしやすいタイプを選ぶとよいでしょう。より安全に使用するポイントをご紹介いたします。

完全に寿命で切れる前に早めの交換をする

使っているうちに明るさが落ちて暗くなったなと感じたり、蛍光管に黒ずみが出てきたら交換しましょう。ただし、点灯中や消灯直後は蛍光管は高温に達していますので、必ずスイッチを切り、時間を置いて温度が下がるのを待ちましょう。

蛍光灯はこまめに消す

蛍光灯を長持ちさせるためにも、省エネのためにも、必要のない時は灯りをこまめに消しましょう。

定期的に掃除をする

蛍光管やランプシェードの埃や汚れを落とすことで、明度が上がります。お掃除の際は必ず電源を切って、蛍光管やランプシェードの温度がさがってからにしましょう。

白熱電球から、LED電球に交換する

白熱電球からLED電球に交換すると、約80%省エネになるそうです。

照明器具の既定のワット数の蛍光灯を使用する

照明の不具合の元になりますので規定を守って使用しましょう。

照明器具コードが家具の下敷きにならない場所に配線する

断線の原因になり照明器具や蛍光灯の故障につながりますのでご注意ください。

最後に

蛍光灯

蛍光灯が突然消える理由が寿命の場合は、チカチカするなどの前兆のサインがあるので、蛍光灯が消える前に交換することをおすすめします。

特に夜の暗いときに蛍光灯が切れて電気がつかなくなり、暗い中で生活する可能性もあるので、日頃から蛍光灯の不具合や寿命などの確認をしてください。

蛍光灯には形状から灯りを作る方式まで、色々な種類が存在することが分かりました。より安全に、長持ちさせ、省エネにもつながる、用途に適した蛍光灯を選ぶヒントを見つけていただければと思います。

それぞれのタイプの長所短所を見極めて、よりご自身がお手入れのしやすいと思うタイプのものをお選びください。

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