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いなり寿司を常温保存する時の注意点
いなり寿司は酢飯を使っているので、普通のご飯より賞味期限は長くなりますが、季節や気温の違いにより、常温保存する際には注意が必要です。
いなり寿司を包んでいる油揚げは甘辛く煮込んでいますので水分を含んでいます。夏場などの気温の高い時期は水分に菌が発生しやすいので常温保存の場合、すぐに傷んでしまいます。
夏場の気温が高い時期と冬場の気温が低い時期に保存する方法では異なります。
夏場の気温が高い時期の保存方法
夏場など気温の高い時期にいなり寿司を常温保存できる時間は2~3時間です。時間の経過とともに菌が発生してしまい腐る可能性がありますので、早めに食べることをおすすめします。
お皿の上に置いたいなり寿司の上からふきんをかぶせておくと多少傷みを防ぐことができます。
ラップをかけて密封するのはNG
お皿の上に置いたいなり寿司の上からラップをかけてしまうと、密封状態になることで、いなり寿司の温度が上がってしまい傷んでしまうスピードが早くなってしまいます。
ふきんの場合、通気性があるので熱がこもりにくいので、夏場で常温保存する場合はふきんを使用してください。ふきんは濡らさず、必ず乾いたまま使用しましょう。
冬場の気温が低い時期の保存方法
冬場など気温の低い時期にいなり寿司を常温保存できる時間は10時間程度です。冬場の常温保存の場合はいなり寿司にラップをかけて保存しましょう。
冬場はラップをかけて密封する
冬場は気温が低く乾燥しているため、いなり寿司にラップをかけて密封状態にしパサパサになるのを防ぎましょう。
ただし、暖房が効いた部屋や日が当たる暖かい場所などはふきんをかけて保存し、冷所などはラップをかけるなどして常温保存しましょう。冬場でも常温保存したいなり寿司は、早めに食べきるのがおすすめです。
いなり寿司の冷蔵保存方法と保存期間
いなり寿司は冷蔵保存が向いていない
いなり寿司は冷蔵保存に向いていません。いなり寿司を冷蔵庫で冷やしてしまうと、酢飯が乾燥してデンプンが劣化してしまうことで味が落ちてしまうため、いなり寿司が美味しくなくなってしまいます。
どうしても冷蔵庫で保存したい場合は、比較的温度が高い野菜室(5~7℃)に入れて冷蔵保存してください。いなり寿司の上から湿らしたキッチンペーパーをかぶせて、タッパーなどの密閉できる容器に入れましょう。
さらにその周りに新聞紙などで包むことでよりいなり寿司の劣化を遅らせることができます。いなり寿司の冷蔵保存期間は3日程度です。なるべく早く食べきるようにしましょう。
いなり寿司は冷凍できる?
いなり寿司を日持ちさせるには冷凍保存がおすすめです。
いなり寿司の冷凍保存方法
- いなり寿司をラップで包みしっかり空気を抜く。
- ラップで包んだいなり寿司をジップロックなどの密閉できる容器に入れる。
- 容器に入れたいなり寿司を金属トレイに乗せ冷凍庫で保存する。
冷凍したいなり寿司の解凍方法
自然解凍
冷凍保存したいなり寿司は冷蔵庫解凍ではなく常温で自然解凍がおすすめです。
電子レンジ解凍
忙しい時などは、電子レンジで加熱するといなり寿司がふっくらして時短にもなりおすすめです。
ただし、電子レンジで加熱する時間が長すぎると酢飯のお酢が飛んでしまうので、加減しながら温めてください。
湯煎解凍
- 鍋にお湯を沸かし、沸騰したら火を止める。
- ジップロックに入ったままのいなり寿司をお湯の中に入れ、余熱で解凍する。
いなり寿司を冷凍保存した場合、1ヶ月程度持ちますが、美味しく食べるには2週間以内に食べきりましょう。
加熱して常温に戻すことが美味しく食べるコツ
いなり寿司を加熱して粗熱をとり、常温に戻すのがいなり寿司を一番美味しく食べることができる解凍方法なのでおすすめです。
いなり寿司の腐った時の見分け方
ここでは、保存したいなり寿司が腐っているかの見分け方を説明します。
いなり寿司は酢飯を使っているので保存しても腐りにくいイメージがありますが、いなり寿司で使用する油揚げには水分が多く含まれているため、意外に傷みやすい食材なので腐りやすく注意が必要です。
いなり寿司が腐ると以下のような状態になります。その場合は食べるのはやめて処分してください。
腐ったときのいなり寿司の状態
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- いなり寿司にカビが生えている。
- いなり寿司の酢飯が糸をひいている。
- いなり寿司から酸っぱいニオイがする。
- いなり寿司がカピカピになっている。
- いなり寿司の油揚げが黒ずんでいる。
最後に
いなり寿司の常温保存は、季節や気温によって保存方法や保存時間に違いがあります。いなり寿司は常温保存が一番美味しく食べられるのですが、気温が高い時期は冷蔵保存や冷凍保存がおすすめです。
いなり寿司は、食べる直前に作ることが理想ですが、それが難しい場合は、気温など状況にあった保存方法でおいしく食べましょう。