目次
ラードとは?
ラードとは
ラードとは豚の背脂から精製された油脂で、白いクリーム状のものです。
ラードは主に2種類あります。
- 純正ラード:100%豚脂のラード
- 調整ラード:豚脂主体で牛脂やパーム油などをブレンドしたラード
ラードには豚の脂身の成分や香りや旨みがたっぷりと含まれており、食材の味を引き立てて料理を美味しく仕上げます。こってり風味のラーメンやチャーハン、炒め物や煮物などの料理で使われますが、低温で溶けますのでスープや料理に混ぜ合わせるだけでも美味しくなります。
また揚げ油として使用されることも多く、ラードで揚げたとんかつはラードの香り成分で豚の旨みを引き立てます。
他にはちんすこうやクッキー、中華菓子やパンの生地などにも使われています。普段なにげなく食べているものにもラードを使ったものは意外と多いです。
ラードの値段
ラードの種類、容量、パッケージによって異なりますが、チューブタイプは200円~、バタータイプ400円~、業務用の一斗缶は4,000円~ほどです。
使用目的に合うタイプのラードを選びましょう。
ラードをスーパー以外で購入する方法
精肉店
ラードは精肉店で販売しています。価格は安価で100g 50円程度です。精肉店の中には少量なら無料で提供しているところもありますが、一部の精肉店では500g以上でないと販売しないなどお店によって違いがあります。
精肉店では、チューブタイプのラードは販売していないため、豚の背脂を購入し、手作りラードとして活用しましょう。
通販
アマゾンや楽天でも販売しています。スーパーなどで販売しているラードは調整ラードが多いため、無添加の純正ラードを購入したい場合は通販がおすすめです。
ラードを購入するときは、少量で使い切れるサイズのものを選ぶのがおすすめです。
スーパーで買うならどの売り場を探せばいい?
ラードは、豚の脂(背脂など)を精製して作られているので、サラダ油など食用油の売り場に陳列されていることが多く、スーパーによっては、バターやマーガリンなどの売り場に陳列されている場合もあるようです。
本来、ラードは要冷蔵商品ではないので、食用油の売り場に陳列されているケースが多いかと思いますが、チューブやブロックなどの固形状で販売されているため、要冷蔵のバターやマーガリンなど形状が似ている売り場に置かれていることも少なくないようです。
その他、精肉売り場、製菓コーナーなどにも陳列されていることがあります。
大容量のラードは業務スーパーで購入可能
イトーヨーカドーやイオンなど、大手スーパーには、チューブタイプのラードが販売されていますが、業務スーパーでは大容量の一斗缶(15キログラム)のラードも販売されているようです。
揚げ物など、頻繁にラードを使う方にはおすすめです。
ちなみに、コストコでは販売されていないようです。
ラードは無料でもらえない?
スーパーの精肉売り場には、キューブ状の白い脂が無料で置いてあるのを見たことがある方も多いと思いますが、サービスで持ち帰ることができる白い脂は「牛脂(ヘット)」です。
牛脂は牛一頭から取れる量が多いですが、食用油として加工するのが難しいため、多くが廃棄されるといいます。廃棄してしまうくらいなら、お客様に使ってもらおうと、スーパーなどではサービスとして無料で提供されています。
牛脂は熱に溶けやすいので、料理に使いやすく、すき焼きやステーキなど鉄板料理の油として使われます。牛肉の旨味を引き出してくれるので、牛肉料理におすすめです。
一方、ラードは、料理やお菓子、パンなどに使われることが多いですが、豚一頭から取れる量が多くないため、サービスではなく商品として販売されています。
残念ながら、サービスとして無料で提供しているスーパーなどはありません。
ラードの保存方法と賞味期限
ラードの保存方法
常温保存
ラードは常温保存が可能です。常温保存するときは直射日光を避けて、涼しい場所で保管してください。夏場など暑い季節は溶けてしまう可能性がありますので冷蔵保存をおすすめします。
また湿度に弱いので、湿度が高い場所をさけて保存してください。常温保存するメリットは料理で使いたい時にすぐに使える点です。
冷蔵保存
ラードを冷蔵保存すると酸化などを防ぐことができるのでおすすめの保存方法です。一般にスーパーなどで販売されているラードは酸化しにくい調整ラードなので長持ちしますが、開封後は空気を抜いてから冷蔵庫で保存してください。
味期限が過ぎても使うことはできますが、ラードから異臭がしないかなど状態を確認してから使用してください。冷蔵保存するメリットは長期間保存できることですが、料理で使いたい時にラードが固まっているので、冷蔵庫から出して常温に戻してから使用しましょう。
冷凍保存
ラードは冷凍するとものすごく硬くなり、料理で使うときに常温に戻すのに時間がかかります。
またラードは基本的に賞味期限が長いので、冷凍保存しなくても期限内に使い切ることが可能なので、冷蔵保存で十分です。しばらく使わない場合は冷凍保存しましょう。
ラードの賞味期限
ラードの賞味期限の目安は1ヵ月位です。
ラードおすすめ7選
ラードは使用目的に合わせて量=パッケージで選ぶのが無駄なく使うコツです。
カップ容器やチューブタイプは少量ずつ使うことができますし、缶入りタイプは一度にたくさんの量を使う時に便利です。何にどう使うかにあわせて選びましょう。
チューブタイプのラード
雪印メグミルク 純製ラード
・原材料:豚脂酸化防止剤(ビタミンE)
・形態:ペースト状
・最終加工地:日本
・商品重量:250グラム
・サイズ: (長さx幅x高さ) 22.1 x 9.9 x 4.9 cm
・パッケージ重量:0.27 キログラム
・保存方法:冷蔵
「雪印メグミルク」が販売している純正ラード(豚の脂、主に背脂を精製)。イトーヨーカドーなどのスーパーで250円前後で販売されています。
ベル食品 純製ラード
・原材料・成分:豚脂、酸化防止剤(ビタミンE)、(原材料の一部に大豆を含む)
・形態:ペースト状
・商品重量:220グラム
・サイズ:(長さx幅x高さ) 42 x 170 x 80 mm
・パッケージ:0.22 キログラム
北海道の食品メーカー「ベル食品」が販売している純正ラード(豚の脂、主に背脂を精製)です。
イオンなどの大手スーパーで200円前後で販売されています。
カップタイプのラード
丸和油脂 純製ラード
・原材料:豚脂(日本)
・商品タイプ:固体
・調理方法:常温商品。そのままご使用下さい。
・最終加工地:日本(埼玉)
・規格:900g
・パッケージ重量:0.95 キログラム
国産豚の脂を100%使用した純製ラード。マーガリンのような容器に入っているので使いやすく、国産豚の独特なコクと風味がチャーハンやハンバークなど、素材の味を引き立ててジューシーな仕上がりになります。
ホイルタイプのラード
月島食品 ハイポークラード
・名称:純製ラード
・原材料:豚脂、酸化防止剤(ビタミンE)、香料
・保存方法:冷蔵(10℃以下)で保管してください。
・内容量:450g
・発送方法:冷蔵(冷凍同梱不可)
・商品タイプ:固体
業務用マーガリン、ショートニングを製造している「月島食品工業」の純製ラード。バターのような四角いブロック状が特徴。厳選した豚の脂をスチームで抽出し、豚の脂身本来の豊かな香りが特徴。パン、お菓子、点心の皮などに使用するのがおすすめ。
パックタイプのラード
ミヨシ油脂 ハイアント 厳選ラード
・原材料:豚脂、酸化防止剤(トコフェロール)、シリコーン
・調理方法:そのままご使用下さい。
・最終加工地:日本
・規格:2キログラム
・商品重量:1キログラム
・パッケージ重量 2.04 キログラム
業務用製パン・製菓用の油脂などを製造している「ミヨシ油脂」の厳選した豚の脂身を精製したラード。
香りにクセがないため、バターやショートニングの代わりに、パンやお菓子、点心の皮などにおすすめです。また、旨味とコクがしっかりしているのでラーメンのスープにも適しています。
缶タイプのラード
ロミ・スミルフード カメリアラード
・原材料:豚脂、酸化防止剤
・商品重量:15キログラム
オランダの加工油脂メーカー「ロミ・スミルフード社」の最高級ラード。厳選された豚の脂の旨味に加え、独特の風味や香りが特徴です。
ヨーロッパのみならず、世界各国の一流レストランで愛用されている高品質のラードで、特に揚げ物に使用するのがおすすめです。
日清 調整ラード
・原材料名:豚脂、食用植物油、酸化防止剤(トコフェロール)、シリコーン
・商品の重量:15キログラム
・素材の特徴 ヴィーガン
・パッケージ重量 16.21 キログラム
・加熱しすぎると引火します。加熱中はその場を離れないで下さい。
・直接当該容器を直火にかけないで下さい。
・開封後はお早めにご使用下さい。
・使用後は必ずフタを閉じて下さい。
さいごに
ラードは他の食用油と比べると、なじみの無い方も多いかもしれませんが、クセのないものなど料理の幅も広く使うことができます。初めてラードを使う方は、チューブタイプの200グラム前後のものが使いやすくおすすめです。
また、ネット通販だけでなく、大手スーパーの油売り場や、バターやマーガリンなどの売り場に陳列されていることが多く、値段も手頃なので探してみるのもいいかもしれません。
ラードは種類や容量以外に、使用している豚の生産地も確認しましょう。国産がおすすめです。
炒め物や煮物、スープなど料理に使ってみてはいかがでしょうか。