目次
純ココアの特徴やカロリー
ココアには、砂糖や添加物などを一切含まない「純ココア」と加工された「調整ココア」の2種類があります。純ココアはお湯だけでも美味しく作ることができます。
ポリフェノールたっぷりの美味しい「純ココア」
ココアの原料はチョコレートと同じ「カカオマス」で、カカオバターという脂肪分がたっぷり含まれています。カカオマスからカカオバターを取り除き、粉末状にしたものがココアで、「純ココア」とはココアパウダーのことを指します。
純ココアは「ピュアココア」とも呼ばれ、砂糖や添加物など一切含まれていないのでお菓子や料理の材料として使えるだけでなく、自分の好みに合った分だけ砂糖や牛乳を加えると、おいしいココアドリンクが出来上がります。
甘さが苦手な方や健康志向方は砂糖を入れずにお湯だけでつくったカカオポリフェノールたっぷりの純ココアの程よい苦味が美味しく感じられるでしょう。
手軽に飲みたいのなら味を調整してある「調整ココア」
「調整ココア」または「ミルクココア」は製造元によって甘さやコクが程よい美味しさになるようにあらかじめ調合されています。
市販されている加工ココアの原材料には「カカオマス」の他に「砂糖」「ココアバター」「脱脂粉乳」「粉乳」「麦芽糖」「粉あめ」「植物油脂」「食塩」「香料」「カゼインNa」「乳化剤」など植物油脂はもちろん、色々な添加物が加えられています。手間をかけずに飲みたい方は「調整ココア」がおすすめです。
「純ココア」と「調整ココア」のカロリーの違い
1杯のココアを作るのに純ココアを4グラム使う場合、約11キロカロリーで糖質量は0.74グラムになります。一方、調整ココアでココア1杯を作った場合、約82キロカロリーで糖質量は15グラムです。
お湯だけで溶いた純ココアと調整ココアを比較すると、カロリーは約7倍、糖質量20倍違います。ダイエット中にココアを飲みたいという方は「純ココア」がオススメです。
《 ポイント 》
- 純ココアには砂糖や添加物など含まれていない
- 甘さが苦手な方や健康志向方は「純ココア」がおすすめ
- 純ココアに砂糖や植物油脂、添加物を加えたのが「調整ココア」
純ココアをお湯だけで美味しく作るコツ
ペースト状になるまでよく練ること
カップにココアパウダーを入れ、最初はほんの少しのお湯を加えて練り、少しずつお湯を加減しながらココアがペースト状になるまでさらによく練ることで美味しさがアップします。パウダー状態のココアにお湯を注ぐと混ざらずに分離してしまい、ダマができて粉っぽくなってしまうのでよく練って脂肪分を乳化させて水分と混ざりやすくするのがポイントです。
ココアには甘味がありませんのでビターな仕上がりになりますが、ペースト状にしたココアは口当たりがとてもなめらかになり、風味とコクが増してきます。お好みでマシュマロやシナモンなどをトッピングするのもおすすめです。
お湯だけで作る純ココアの作り方
- カップに純ココア約5g(お好みによって加減します)と少量のお湯を入れます
- なめらかなペースト状になって光沢が出るまで数回に分けて少量のお湯を入れて繰り返しスプーンで練ります
- なめらかなペースト状になったら、お湯120~150ccを少しずつ加えて溶けたら完成です
《 ポイント 》
- ペースト状になるまでよく練ることで風味とコクが増す
純ココアの健康効果
カカオ豆に含まれる「カカオポリフェノール」には抗酸化作用があり、健康効果が期待できます。
- 動脈硬化やがん、アレルギーなどの予防
- 脳を活性化させ記憶力などの認知機能の改善
- 血圧の改善
- 心疾患の予防効果
- シワ、日焼け、肌の弾力の改善による美肌効果
これらはカカオポリフェノールを1日に200~500ミリグラム摂取することで効果が期待できるといわれています。純ココア4グラムに約200ミリグラムのカカオポリフェノールが含まれていますので、1日に1〜2杯飲むことでカカオポリフェノールの健康効果が期待できることになります。
食物繊維による便秘改善
純ココア100グラム中には水溶性と不溶性の食物繊維が約24グラム含まれています。この数字は野菜や果物よりも飛びぬけて多いことを表しています。ちなみに、食物繊維の多い野菜の代表であるごぼうでも、100グラム中の食物繊維は5.7グラムなので純ココアに含まれている食物繊維の含有率がはるかに多いことがお分かりでしょう。
テオブロミンによるリラックス効果
自律神経のはたらきを調節してくれるテオブロミンにはリラックス効果が期待できると言われています。ココアを飲んでホッとするのは、テオブロミンの自律神経調整作用によりストレス反応をやわらげメンタルヘルスの改善につながっているのです。
《 ポイント 》
- カカオポリフェノールによる抗酸化作用
- 食物繊維による便秘の改善
- テオブロミンのリラックス効果でメンタルヘルスの改善
純ココアはダイエットにも効果的?
カロリー制限ダイエットや糖質制限ダイエットをしている方には、牛乳を使わず純ココアをお湯だけで溶いたココアがおすすめです。ダイエット中にどうしてもチョコレート欲しくなる場合も、チョコレートの代用品としてありがたい存在です。
また、カカオ豆に含まれている「テオブロミン」というカフェインに似た苦味成分には、神経伝達物質の一つである「セロトニン」の分泌を促進する効果があります。これは、ストレスを解消しリラックスする効果や、食欲を抑えてくれる効果があるようです。
また、血流の量を上げて体温を高める効果があるので、基礎代謝が上がりやすく、脂肪を身体に蓄積させない作用もあることからダイエットに適しています。
甘味が欲しい時は人工甘味料で補う
ダイエット中でも時には甘味が欲しくなるときがあるでしょう。そんなときは砂糖の代わりに人工甘味料を使えば、カロリーや糖質の量をおさえたままでココアを味わうことができます。自分に合った人工甘味料を選んでみてはいかがでしょうか。
牛乳や豆乳でアレンジを楽しんでみよう
お湯だけで溶いて作るココアがどうしても物足りなく感じたら、時には牛乳や豆乳などでアレンジして楽しんでみましょう。カロリーや糖質の量は多少増えますが、その分のカロリーや糖質量を1日の食事量全体で調整すれば問題ありません。たまには気こうした気分転換も必要かもしれませんね。
《 ポイント 》
- お湯だけで溶いた純ココアはカロリーや糖質量をおさえられる
- 甘味が欲しい時は人工甘味料で補う
- 物足りない時は牛乳や豆乳などでアレンジしてみる
おすすめ純ココア3選!
TOMIZの純ココア 500g
500gで1,500円前後とコスパが良いオランダ産のココアです。ビギナーやコスパを重視する方は香ばしさとまろやかさのバランスが程よいこちらのTOMIZの純ココアを買っておけば間違いありません。
TOMINAGA 純ココア 1kg
自然なおいしさを追求した添加物、保存料、香料、砂糖不使用のピュアココアパウダーです。使い勝手にこだわった強度のあるチャック付きで、遮光性、防湿性を重視したアルミパウチ仕様です。
バンホーテン ピュアココア 200g
カカオパワーがまるごと入った砂糖やミルクなしの純ココアです。厳選した上質のカカオのみを使用したバンホーテンの代名詞ともいえるピュアココアのきめ細かな深い味わいは世界中の人たちから愛さています。
最後に
純ココアの美味しく作るコツや、健康効果、気になるカロリーについて紹介しました。手軽にココアドリンクを飲めるように、あらかじめ砂糖などを加えて加工したものが調整ココアです。あえて調整ココアを用意しなくても純ココアさえがあれば、あとは好みで砂糖と牛乳を加えれば、おいしいココアドリンクを作ることができます。
純ココアと調整ココアの違いが分かったところでこれからはダイエットの強い味方である純ココアを食生活に取り入れて使いこなしてみませんか?