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マヨネーズは腐る?
マヨネーズは基本的には腐りにくい食品です。マヨネーズの原料は主に植物油脂・卵黄・酢・食塩・香辛料・調味料(アミノ酸等)です。
酢には殺菌作用と防腐作用、塩には腐敗菌の水分を奪い取る作用と増殖を抑える作用があり、食品を腐りにくくします。
このようなことから酢と塩を含むマヨネーズは腐りにくい食品だと言えます。
腐ったマヨネーズの見分け方
賞味期限を過ぎていないにも関わらず、マヨネーズが腐ってしまうことがあります。
傷んだマヨネーズには次のような特徴が見られますので、腐っているかどうかを見分ける判断基準にすることができます。
中身が分離している
マヨネーズを冷やし過ぎると分離してしまうことがあります。
冷蔵庫の中の温度があまりにも低い時に起こりやすいです。マヨネーズに含まれる水分と油分が分離してしまっている状態です。
温度による分離ですので傷んでいて食べられない・腐っていて危険ということではありませんが、美味しさや品質は落ちてしまっています。
そして、分離した状態のまま長く放置されていた場合には、マヨネーズが傷んで腐りやすい状態にある可能性があります。
明らかに色が変わっている
マヨネーズの色は商品によって違いがあるため、この色が正しいということはありません。
しかし、買って来て使い始めた頃と比べて明らかに色が変わっているなと感じることがあります。
中身をよく見てみると、下の方と上の方で色が変わっていることもあります。
今すぐに傷んでいて食べられない・腐っていて危険ということではありませんが、黒い点があるなど不純物が混じっているようであれば食べない方が良いです。
黒カビが混じって色が変わってしまったことも考えられます。また、美味しさや品質も落ちてしまっています。
いつもより酸っぱい
マヨネーズの原料には酢が含まれていますから、ある程度の酸味を感じることはあります。しかし、いつもより酸っぱいなと感じたら食べない方が良いです。
マヨネーズは傷み始めると酸味が強くなるのですが、今すぐに腐っていて危険ということではありません。
ただ、美味しさや品質を考えると酸味が強いことで料理の味も変わってしまいやすいです。
ツンと臭いニオイがする
マヨネーズは傷み始めると酸味が強くなりますが、さらに傷みが進んで腐るとツンと臭いニオイがすることがあります。
鼻の奥をツンと刺激するほど嫌なニオイです。分かりやすいほど明らかに食べることができる状態ではありません。
マヨネーズの保存方法
マヨネーズは直射日光や高温によって傷みやすい食品です。
お買い物の帰り道、マヨネーズが入った袋やバッグに日光が当たったり、車の中が高温になる時は保冷剤を使用するなど対応すると良いです。
スーパーでは持ち帰り用の氷が用意されていることもありますね。ぜひ利用しましょう。そして、最も肝心なのが自宅での保存方法です。
未開封のマヨネーズを常温で保存する
未開封のマヨネーズであれば常温で保存することができます。直射日光を避けて保存してください。
高温になる場所を避けて保存してください。戸棚の中など光の当たらない暗く涼しい場所で保存してください。
開封後のマヨネーズを冷蔵で保存する
開封後のマヨネーズはキャップをしっかり閉めて冷蔵で保存してください。冷え過ぎると中身が分離してしまうことがあります。
冷風口の近くを避けて保存してください。冷風が当たりにくいドアポケットに入れておくと良いです。
冷蔵庫の中でも野菜室で保存するのは良いですが、チルド室での保存は避けましょう。
夏のマヨネーズの保存方法
夏の室内は高温になりやすいです。冷房を使用していても場所によっては高温になることがあります。
未開封のマヨネーズを常温で保存する場合には注意が必要です。未開封であっても冷蔵庫で保存した方が傷みを防ぐことができます。
冬のマヨネーズの保存方法
冬の暖房を使用した室内ではマヨネーズを常温で保存すると傷みやすいです。
未開封であっても常温で保存する場合には暖房の影響を受けない場所で保存してください。
保存する場所の温度が低すぎる場合には中身が分離してしまうことがあります。
冷え過ぎてしまう可能性がある時は未開封であっても冷蔵庫で保存した方が分離を防ぐことができます。
また、冷たい室内であっても開封後のマヨネーズは常温で保存せず、冷蔵で保存してください。
マヨネーズは冷凍で保存できる?
マヨネーズを冷凍で保存するとカチカチに凍ってしまって使用したい時にすぐに使用できなくなってしまいます。
また、自然解凍する過程で水分と油分が分離してしまいます。完全に解凍できた時にはマヨネーズではなくなっている状態です。
分離してしまったマヨネーズが元に戻ることはないため冷凍での保存には向きません。
マヨネーズが日持ちする期間
賞味期限とは美味しく食べることができる期間のことです。
マヨネーズの賞味期限が切れてしまったからと言って今すぐに食べることができなくなるわけではありません。
しかし、未開封で賞味期限が切れた場合と開封後に賞味期限が切れた場合とでは美味しさや品質は大きく変わります。
また、開封後のマヨネーズは日持ちする期間が意外と短いです。
未開封のマヨネーズが日持ちする期間
マヨネーズの賞味期限は10カ月~12カ月ほどです。商品によって異なりますので必ずパッケージに表示されている賞味期限を確認してください。
未開封で正しく保存されていたのであれば、1年ほど日持ちさせることができます。
開封後のマヨネーズが日持ちする期間
開封後のマヨネーズを冷蔵で保存した場合、パッケージに表示されている賞味期限に関わらず、1カ月以内には食べ終えた方が良いです。
開封してしまった以上は劣化が始まっているためです。1カ月を過ぎたからと言って今すぐに傷んだり腐ったりして食べられなくなるというわけではありません。
開封後のマヨネーズは美味しさや品質が落ちてしまいやすいですが、分離・変色・ニオイ・味などに問題がなければ食べることができます。
未開封で賞味期限を1カ月過ぎたマヨネーズ
マヨネーズは未開封であれば賞味期限を1カ月ほど過ぎてしまっても正しく保存されていたのであれば食べることができます。
ただ、傷んだり腐ったりしていない可能性が全くないというわけではありません。開封し、分離・変色・ニオイ・味などに問題がないことを確認してください。
未開封で賞味期限を数カ月過ぎたマヨネーズ
未開封で正しく保存されていたけれど、賞味期限を数ヶ月~半年ほど過ぎてしまっていた時は傷み始めていると考えた方が良いです。
開封し、分離・変色・ニオイ・味などに問題がないことを確認できた場合にも美味しさや品質はかなり落ちています。
最後に
マヨネーズが腐ることは滅多にありません。傷みにくく腐りにくい食品です。
開封後は冷蔵で保存し、1カ月ほど日持ちさせることができます。未開封で正しく保存されていれば1年ほど日持ちさせることができます。
マヨネーズは酢(水分)・植物油脂(油分)・卵黄を乳化させることで作られているのですが、0℃以下になると乳化が壊されてしまうことで分離するという特徴があります。
分離すると元には戻りません。冷蔵で保存する場合には冷風が当たる場所を避けて保存し、チルド室や冷凍室での保存はやめましょう。