ピーマンの種が黒い!変色する理由と食べられるか判断するポイント

ピーマンをカットするエプロン姿の人

ピーマンの種が黒いのは成熟してから日が経っているサインです。種とワタをしっかり取り除けば可食部分は食べることができますが、種だけではなくピーマンの表面も変色している場合には食べられるかどうかを見極めなければなりません。種が黒くなる理由、食べられるかを判断するポイントなど分かりやすく解説します。

ピーマンの種が黒く(茶色く)変色する理由

カットしたピーマンと種

見慣れたピーマンの種は白っぽいはずなのに、黒く変色していたら「あぁ…腐ってた…」とガッカリしてしまうのが当たり前です。種の黒いピーマンにはなかなかお目にかかれるものではありません。

ピーマンが古くなってしまったから

種が黒いピーマンは古くなったサインです。種から劣化が始まる食材なんです。ですから、種が黒や茶に変色していたらすでに軽度の劣化が始まっています。

何かしら使うだろうと買ってから日が経ってしまったピーマンを切ってみると、必ずと言っていいほど種が黒や茶に変色しているものです。

ピーマンの表面にもシワができていたり、ツヤがなくなっていたり、ハリがなくなっているなど新しいピーマンの古いピーマンの明らかな違いが表れているはずです。

種が黒くなったピーマンは食べちゃダメ?

よっつ並んだピーマン、白い背景

種が黒くなったピーマンは「絶対に食べちゃダメ!」ということはありません。表面の可食部分が良い状態なのであれば、種とワタをしっかり取り除いてから調理すれば食べることができます。

ピーマンは熟成する前に食べる

種が黒いのはそのピーマンが成熟しているというサインです。しかし、成熟してから日が経ち過ぎてしまったため、種が劣化して黒や茶に変色してしまったのです。

普段みなさんが目にするピーマンの種は白っぽいですよね。ピーマンの種が白っぽいのはそのピーマンがまだ成熟する前の成長段階であるというサインです。

十分に熟成した状態のものを食べているのかと思いきや、実は未熟な時に食べるのがピーマンを最も美味しく食べることができるポイントなのです。

変色したピーマンが食べられるか見分けるポイント

水しぶきと赤黄緑のピーマン、白い背景

ピーマンの変色する部分は種だけではありません。表面の可食部分も変色します。可食部分が鮮やかな緑色ではなく明らかに変色してしまっている時、そのピーマンを食べることはできるのかどうかという判断基準があります。

水分が減って表面にシワができている

ピーマンには多くの水分が含まれています。変色したピーマンからは水分が減り、表面にシワができます。手で触れた時にもシャキッとした状態からフニャリとした状態になっていることがわかります。

可食部分の全体が変色しているというよりも部分的に茶色になっている部分が見られることがあります。まだ食べられないとまで判断することはできませんが、茶色に変色したピーマンは明らかに食べ頃を過ぎてしまっています。食感も失われていますし、美味しさも半減しているでしょう。

表面の可食部分が濡れている

水分を多く含むピーマンですが、新鮮な状態であれば可食部分が濡れているなんてことはありません。袋の中に水分が溜まっていたり、冷蔵庫の中で水分が染み出している時は、そのピーマンが腐り始めているというサインです。

腐り始めてから日が経っている場合、その水分が茶色であることが目に見えてわかります。おそらく嫌なニオイも放っている頃でしょう。これではもう食べることはできません。

表面の可食部分がトロトロになっている

ピンッ!とハリのある表面が新鮮なピーマンの状態ですが、傷みが激しいピーマンや腐ったピーマンは可食部分がトロトロになっています。茶色い水分が出始めてから更に日が経ってしまっている状態です。

「何だか野菜室の中から嫌なニオイがするな…」という時は、その腐ってトロトロになったピーマンが原因でしょう。鼻を近づけなくてもツンとした酸味のある嫌なニオイを放っているはずです。これではもう食べることはできません。

周りに白いカビが生えている

ピーマンが腐ってからかなりの日が経ってしまった時、トロトロになった可食部分、そのから染み出ている茶色い水分が溜まっている部分には、白いカビが生えます。ピーマンが腐っていることに気づかず、相当な時間を冷蔵庫の中で放置されていたからです。

ツンとした酸味のある嫌なニオイを通り越し、生ゴミを処理するポリバケツを開けた時のような悪臭を放っている頃です。これではもう食べることはできません。

腐ったピーマンが置かれていた部分だけではなく、周りに一緒に置かれている食材にまで白カビの菌が乗り移ってしまっているかもしれません。冷蔵庫の中もアルコールを使用するなどし、除菌することをおすすめします。

緑から黄に変色している

可食部分が緑から黄に変色していた時、まだ食べることができます。ピーマンは未熟な時は緑なのですが、成熟に向けて成長する過程で「緑→黄」と変色します。

緑からオレンジに変色している

可食部分が緑からオレンジに変色していた時、まだ食べることができます。ピーマンは未熟な時は緑なのですが、成熟に向けて成長する過程で「緑→黄→オレンジ」と変色します。

緑から赤に変色している

可食部分が緑から赤に変色していた時、まだ食べることができます。ピーマンは未熟な時は緑なのですが、成熟に向けて成長する過程で「緑→黄→オレンジ→赤」と変色します。

緑は未熟なピーマン、赤は成熟したピーマンという認識でOKです。赤くなっても安心して食べることができますし、赤いピーマンは緑のピーマンと比べて苦味が軽減されています。

緑から茶に変色している

可食部分が緑から茶に変色していた時、完全に食べ頃を過ぎてしまった状態です。ピーマンは成熟に向けて成長する過程で「緑→黄→オレンジ→赤」と変色しますが、そこからは劣化するだけです。

茶に変色しているということは、劣化が進んでいる、もしくは傷み始めている、さらには腐り始めているサインです。たとえ腐っていなかったとしてもすでに美味しく食べることができる状態ではありません。

ピーマンを買う時の選び方

店内の女性とピーマン

買ってから数日しか経っていないのに種が黒くなっていたなんてことがあります。選び方に失敗してしまったのでしょう。より新鮮なピーマンを選ぶためのポイントは主に3つあります。

鮮やかで濃い緑色のピーマンを選ぶ

表面の可食部分を全体的に見て、どこにも黄や赤に変色した部分がなく、鮮やかで濃い緑色をしたピーマンを選びます。

光に当ててツヤの良さがわかるピーマンを選ぶ

スーパーの店内の光に当ててみてください。新鮮なピーマンはツヤがあってキラキラと輝いて見えます。ツヤのないピーマンは鮮度が落ちているサインです。何だかのっぺりとした印象を受けます。

ヘタの切り口がみずみずしく鮮やかな濃い緑色のピーマンを選ぶ

ヘタやヘタの切り口も表面の可食部分と同じように鮮やかな濃い緑色のピーマンを選びます。みずみずしさが失われたヘタにはハリとツヤもありません。萎れてしまった印象を受けます。

また、表面の可食部分は鮮やかな濃い緑色であってもヘタやヘタの切り口が茶色く変色し始めているときは、そのピーマンが劣化を始めているサインです。

最後に

ピーマンに具材を詰めて丸ごと焼いた料理

ピーマンを切った時、種が黒い状態でもまだ捨てないでください。種から劣化が始まる食材です。可食部分にはまだ劣化が始まっていない可能性があります。ただし、鮮度は落ちていますので、種が白っぽいうちに調理し、美味しく召し上がってほしいです。

  • 表面の可食部分が濡れている
  • 表面の可食部分がトロトロになっている
  • 周りに白いカビが生えている

このような時はもう食べてはいけません。すでにピーマンは腐り始めている、もしくは腐りきってしまっています。

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